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金木犀 = エモい

最近、エモいという言葉を使うようになった。よく大学生なんかが、twitterで「あ〜、エモい」、「なんかエモい」みたいに、なんでもかんでもエモいエモい言っていて、世界はエモいで溢れているんだなーと思ったり、思わなかったり。

とは言え、僕も良くエモーショナルな気持ちになってしまうので、この「エモい」は、すごく端的で、便利な言葉だなと、最近、使うようになった。

例えば、先日東京へ1泊2日の旅に行ったのだが、1日目に友人と浅草の飲み屋が立ち並んだ所で飲んだ帰り道、酔っ払いながら、一日の楽しかったことを思い出して、「あ〜、エモい」と心の中で呟いた。2日目、前の彼女と良く歩いた、新宿駅の周辺をプラプラして、「あー、エモい」。帰りのバス、バスタからでる夜行バスに乗って帰る。バスタには、別れを悲しむカップルの姿が。なんか遠い昔にそんなことを僕もやっていたなー。東京に行くと、エモい気持ちになってしまうのは、僕だけなのでしょうか?

あとは、秋。毎年、金木犀の香りがすると、今年も秋になったのかと、エモい気持ちになる。金木犀の匂いがいろんな記憶を思い出させるからだろう。


だいたい夜はちょっと 感傷的になって金木犀の香りを 辿る

今月出た、きのこ帝国の新アルバム「タイム・ラプス」の収録曲に、「金木犀の夜」という曲があるのだが、この歌詞の主人公は、まさしくエモい感情に浸っている状態だ。この曲を聴いて、毎年秋になると、金木犀の香りを辿りエモくなる自分と重なった。

だんだん寒くなって 夏は通り過ぎてた金木犀の香りで 気づくどうでもいいふりしても 君が好きなアイス見つけて深夜のコンビニで 急に引き戻される

これなんて、つい先週の僕だよ。さすが、きのこ帝国。自分の中で彼女達は、「エモいの伝道師」。

別に悲しいとか、寂しいとかそういうものじゃなくて、「あー、あんなことあったよなとか、あー、あの頃って、楽しかったな」とか。そんな気持ちに浸ることのできる、秋は大好きです。あー、今日もエモい。

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ムムム。