絶対に譲れないところを明確にすること
こんにちは やすです。
四月になって年度が変わり、人事異動や配置変更が行われた会社もあったと思います。私の会社でも人事異動がありました。
その中には成果が認められ、昇進や昇格をされた方もいらっしゃるかと思います。管理職やリーダーになり責任ある仕事を任されるようになり、部下を持たれた方もいらっしゃるかと思います。
ところで皆様には絶対に譲れないという信念がありますか?
信念というのはビジネスにおいてすごく大切な要素です。リーダー以上の、人を動かす立場になれば強く持つべきものだと考えます。
【例えば】
・新型コロナウイルスの影響で会社を休業させるか、継続して営業するか?
⇒営業して継続して売り上げを上げていくのか、従業員を守るために休業させるのか?
・会社の将来を考え売り上げを重視するのか、利益を重視するのか?
⇒長期的な目線を持ち、戦略として決断できるか?
このような絶対的な答えのない問いは、正しい答えが分からないことが多いです。そこで必要になるのが自分の考え方・・・つまりは信念です。
管理職やリーダーになると、リスクを伴う大きな決断を迫られる場面があります。その決断にこそ自分の信念が必要となるのです。
今回はビジネスのリーダー以上に特に必要なこと「絶対に譲れないところを明確にすること」と題して、必要な考え方とテクニックについてをご紹介させていただきます。
そもそも信念とは
人間は感情で判断をする生き物です。判断をした後に論理性を付け加えます。一般的に小さな判断をするときには特に気にすることはないです。
しかし大きな決断をするとき、感情だけで判断しないように軸として必要になるもの、それが信念です。
まず信念とはどのようなものなのでしょうか?
私はこのように考えています。
つまり信念とは、自分の考え方や思考の土台にあり、正しいと信じる概念です。この信念に沿って行動すると自分の軸がブレないようになります。
まずは信念を持つ
まずは信念を持つことをオススメします。
どのような信念を持ち行動することが重要なのでしょうか?信念は「部署を守るため」「部下の公平に判断するため」に必要となります。
管理職の場合、少なくとも下記の内容については答えを持っておいたほうがいいと考えます。(あくまで自分の判断基準としてです。)
・売り上げを重視するのか?利益を重視するのか?
・会社を優先するのか?プライベートを重視するのか?
・社員の休みを確保するのか?休日返上で仕事をさせるのか?
会社の規定がどうかではありません。自分はどう考えるのか!です。それが信念です。
このような話をすると「状況による」と言う人がいます。状況によるのは当たり前です。その状況が来る前に明確にしておかないと判断に時間がかかり、思考の軸がブレます。
ちなみに私はこれらの問いに自分の答えを持っています。
自分の基準を決める
信念を持ったあとに必要なことは、自分の基準を決めることです。
ビジネスにおいての基準とは「ここまでは許容範囲だが、一線を越えると反応するライン」だと考えます。反応という言い方をしているのは、改善策を考えるという反応をする場合や、叱るという反応をする場合等様々あるからです。
【基準の例】
・個人の売り上げが120%を超えたら褒める
・同じ失敗が2回続いた場合、改善策を考える
・規定日数休んでいない社員がいたら叱る
反応する基準を設けることにより無駄に反応しなくて済むようになります。管理職やリーダー職となると責任が増え、業務範囲が広くなります。この基準は反応する範囲を決め、自分が楽に運営するための指標でもあります。
基準を言語化し、伝える
次に自分の基準を言語化して伝えましょう。これが出来ていない人が多いと思います。面白い前例がありますので紹介させていただきます。
【言語化し、伝えること】
私の部署にすごくやる気のある部下がいます。この部下は自分の仕事になると休みでも積極的に出勤してくれる、頼もしい部下です。
ただこの部下ですが、ブレーキが利きません。自分の業務範囲となると10連勤くらいは普通にします。
葬儀業界は交代制で休日をとっていく業界です。基本的な休みはシフトで管理していますが、忙しい時は休みを変えて対応します。
ある時、その部下と口論になりました。10連勤位していた時のことです。本人は業務にプライドを持っているので出勤したいと言います。私は健康面と月の規定休日日数に届かないため、休んでほしいと口論になりました。
そこで私が言いました。
「今回の出勤は認めます。ただ私は立場柄あなたの健康面も管理しなければならなりません。そのため月の規定日数は必ず休んでいただきます。そこで今後は10日毎に〇日休んで、規定日数休むよう努めて下さい。この約束が守れない場合はシフト通りに休んでいただきます。」
これどうなったと思いますか?
部下の方からシフト調整と休日の配分を相談されるようになったのです。この変化により、部署の運営がやりやすくなった瞬間でもありました。
【内容から分かること】
この件は大きく三つの要因があります。
①私が部下を絶対に休ませるという信念を言語化した。
②その信念に一定の基準を設定し、ルールとした。
②部下がその信念に同調し、主体的に考えるようになった。
このように基準を言語化し伝えることは運営にとって非常に有益なことなのです。またルールの範囲内で主体的に取り組める環境を作ってあげることこそ、管理職の役割だと考えます。
※ちなみにこの部下とは、いつもの彼女です。
間違っていてもいい
自分の信念や譲れないところは人それぞれです。全ての人に理解してもらうことはできません。なぜなら全ての人に合う価値観など存在しないからです。
そのため考え方が間違っていると感じる人が出てきます。嫌われることもあるでしょう。でも、それでいいのです。
信念がなければ自分の決断に迷いが生まれ軸がブレます。迷いが生まれるとその場しのぎの回答になってしまいます。
そして、信念を持たない人間のほうが最終的に嫌われます。
例えば、信念がなく誰にでもいい顔をする上司がいるとします。部下の言うことを何でも受けいれるような上司です。
このような上司は短期的にはいい人だと思われます。しかし何でも受け入れ過ぎると、業務上不利益になってくる場面が出てきます。
仮にAさんの間違いを許すと、同じようにBさんの間違いも許す必要が出てきます。Bさんの間違いを許すとCさんも・・・というように収拾がつかなくなります。
その結果、改善する(叱る)タイミングを逃し頼りない上司というレッテルを貼られます。そして最終的に多くの部下に嫌われていきます。
自分の信念と基準があれば、基準に到達したときに間違いを指摘できます。
繰り返しになりますが、リーダーになればなるほど強い信念が必要になります。
判断は間違っていてもいいのです。相手も自分と同じように、感情で話をしてくるだけなのですから。
最後に
いかがだったでしょうか。
このように、リーダーが強い信念を持つことによって会社が強くなっていきます。そしてその強い信念が影響力をもち、リーダーシップとなります。
しかし一方で「上司は嫌われる存在」とも言います。
お読みいただければ分かると思いますが、当然ですよね。立場として自分の信念を押し付けることになるのですから。まぁ仕方ないです。
時にはリーダーとの価値観の相違に苦しむこともあるでしょう。でもあなたのことが嫌いで発言することはありません。
色々な角度から物事を捉えて、会社に貢献出来たらいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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