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コミュニケーションにおける感情と情報の分離

こんにちは、ヤッシーです。今日は東京でも雪が降っていますね。お体冷やされませんよう。

コミュニケーションとは?

さて、今日はコミュニケーション能力、特に他人に何か伝えるときに「こうしたらいいのではないか?」という提案 兼 考察をしたいと思います。コミュニケーションっていうけど具体的に何したらいいの!!という方にオススメです。

はじめに、コミュニケーション能力って何でしょうか?Wikipediaによると「他人とコミュニケーション上手に図ることのできる能力」とあります。そのまんまですね笑 

では、コミュニケーションとは何か?同じくWikipediaによると「社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達」、「動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達」とあります。具体的になってきましたね!

上記のコミュニケーションから推測するに、コミュニケーション能力とは「他人と知覚・感情・思考・情報の伝達を上手に図ることのできる能力」となりそうです。

提案

ここで私の提案は、「知覚・感情・思考・情報の4つのうち、感情と他3つを分けること」です。

なぜか?

理由の1つは、感情は数値化できないが、知覚(の大部分)や思考・情報は数値として表せるからです。数値で示すということは、その程度を絶対的に表すことであり、客観性を持たせるということです。つまり、そもそも同じ土俵の上で語ってはいけないと思うのです。

そして2つ目は、一貫性があるかどうか?という面です。数値で示したものは(十分な情報量があれば)変動することはありません。2019年2月9日の最低気温は何年たっても同じですよね?しかし、感情というものは非常に移ろいやすいです。1日どころか、数秒で変わってしまうことでしょう。

最後に、人を動かせるか?動かせるとしてどのようなメカニズムで動かすか?という点です。私の感覚では、世の中の人々は2種類に大別できると感じています。それが「感情で動く人」と「理屈で動く人」です。もちろん、分野や場面に寄りけりですが、感情で動く人に理屈で語っても動きません。逆もまた然りでしょう。

具体例と考察

より具体的に3つの理由について考察しましょう!

1)数値化できるかできないか

実は先日の記事で少し説明しましたが、性質の表し方として「定性的」と「定量的」というものがあります。「定性的」は性質を表すもので、「ちょっと大きくなった」とか「結構縮んだ」といった具合です。これに対して、「定量的」は程度を数値的に表すもので、「3㎝おおきくなった」や「13㎜縮んだ」といった感じになります。

そしてこの2つの大きな違いは客観性です。”ちょっと”大きくなったというフレーズを受けてイメージする程度は、人によって異なるでしょう。これは客観性がありません。しかし、定規を持って13㎜縮んだ、といわれれば誰でも「ああこんなもんか」となるはずです。

このように考えると、感情は(厳密には)「私」にしか理解できません。他人には理解のしようがないのです。(だからこそパワーがある、という点は後述します!)

このような理由から、感情だけを切り離そう、という提案に至ります。

2)一貫性、時間依存性の違い

今度は一貫性、もっと詳しく言えば時間依存性があるかどうか?という違いに注目します。

時間依存性とは、時間によってどの程度変化するか?ということです。たとえば、屋久島の杉は100年程度ではほとんど変わりませんが、杉の苗木は10年もすればなかなかの大木になるでしょう(なるのかな?)前者のように、時間がたってもあまり変わらないものを時間依存性が低い、後者のように少しの時間でも大きな変化があるものは時間依存性が高い、といいます。

さて、感情とそのほか3つの時間依存性はどのようになっているでしょうか?

私が感じる範囲では、感情、特に怒りの感情は長続きしません。(怒りの6秒ルールとかご存知ですか?)つまり短い時間で大きく変化するので時間依存性が高いといえるでしょう。しかしながら、”あの時”という枕詞はつくものの、知覚や思考・情報は変化することが少ないです。(ただし、人間は過去を美化する傾向にあるので、それは勘案しません笑)

3)動かしたい人の違い

これは私が駆け出しとはいえ経営者であることが関係するかもしれません。企業は人の集まりであり、それらの集まってくれた人を動かせる必要があります。しかし、動く理由は人によって違います。「給与」「やりがい」「課題意識」「福利厚生」などなどです。これらを大別できるのが感情であるかどうかです。ここを見誤ると日本語が通じないどころか、関係まで崩壊してしまうので注意してください!!

感情ベースの人は理屈が苦手です。というより、モチベーションが理屈でないので、説明がしにくいのです。直観的、とでも言いましょうか。自分が見た景色を信じて疑わないケースが非常に多いように感じます。

理屈ベースの人は感情が苦手です。というより、数値や具体的な例が判断基準になっているので、客観的に判断できない感情に反応できないのです。考えすぎ、かもしれませんね。理由や根拠を根掘り葉掘りするタイプが多いかもしれません。

このように、じぶんが動かしたい人の行動の元、判断基準になっているものが違うので、はっきりと分けて伝えるほうが良いと考えています。

行動指針

抽象的に言われてもわからないよ!!という方のために、具体的な事例を基に「こうするといいかも!」という点をお伝えします。

意思決定

家庭でも会社のチームでも、意思決定を行わなければならない時があるでしょう。この時に感情ベースと理屈ベースを分けるほうがいいでしょうか?

私は分けないほうが良いと考えます。それは、どちらにも少なからず感情と理屈があるからです。

具体的には、目的に対して「感情ベースのやる理由」と「それが成立する理屈」を”全員で”考えることが手っ取り早いです。

予備校講師の林修先生がどこかの番組でおっしゃっていましたが「やりたいは外部の情報による感情の動きで、できるは他人の評価からくる君の能力だ」的なことを言っていました。つまり、やりたいは感情と強く結びついており、できるは客観的な評価に強く結びついているということです。(番組ではやりたい仕事とできる仕事のどっちをやるか?みたいな話だったと思います。)

ここで少しビジネス的なお話をすると、「マーケットイン」と「プロダクトアウト」であるともいえます。「マーケットイン」は市場の需要を満たすようなコンテンツなどを開発すること、「プロダクトアウト」はあるもの・作りたいものをいかに売るか?ということです。まさに、「やりたいという感情」は「プロダクトアウト」であり、「できるという理屈」は「マーケットイン」であるといえるでしょう。

次に、相談する際に出す情報を整理しましょう。感情とそれ以外に分けていきます。

感情:~たい、~して欲しい

情報:○○という商品が売れている、自社で△△が作れる

そして、感情の部分についてはストーリー仕立てにします。物語のほうが提案される側も引き込まれやすいといえるでしょう。

さらに、その高まった感情を補強する情報です。これによって、ただの絵に描いた餅ではないことが明らかになるでしょう。

最後に

今日はかなり長いこと書きましたね笑

少しでも組織運営の手掛かりになればと思います!!

これを読んで、この辺りってどうなっているの?詳しく説明して!という部分があれば遠慮なくご連絡いただければと思います。

今日はこの辺りで...

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