ヤーシャ・チャン

中国語翻訳者を目指しています。 日々猛進! 純ジャパです。

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最近の記事

自作小説『君の笑顔ができるまで』第1話

きっかけ 久々に学生時代の中国人の友人アイアイと池袋で飲んだ。 その際、彼女の従兄弟を飲み会が終わり帰宅したあと、SNSを通じて紹介された。 都内の大学に通う2年生の李傑くん。日本語に苦手意識がまだあり、中国人コミュニティ以外には社会的繋がりがほぼなく、日本人の会話練習相手が欲しいらしいのだ。 やりとり LINEでは シャオリー「李傑です。私のことは、小李(シャオリー)と呼んでください。」 私「私は玉子といいます。オタマと呼んでください。」 シャオリー「わかりま

    • 神保町で出会う

      久しぶりに訪れた神保町で『清朝の王女に生れて』という本を購入した。 この日は、1冊だけ買う!と決め、出かけていた。 私は、いつも神保町に行くと爆買いをし、翌日からの買い物をするお金がなくなり、後悔するのが常であった。 神保町には、本棚を1コーナーずつ個人に貸している不思議な本屋「passage」というがある。そこで購入した。 本棚と本棚の間には関連性はない。棚ごとに店主が違うからで、その点が私の気に入っているところだ。面白い。 私が購入した店舗は、2階建てである。1

      • 中国現代詩を味わう

        今回も徐志摩の詩を勉強の一環として翻訳しました。 私の翻訳文↓ 「落ち葉の小唄」 ひとしきり、声が階段を上っている (僕は夢のそばにいる) 声はきっとあの子だ、僕は想う——— こんな夜更けに! ひと声、窓をつつく音がする (僕は寝床によりかかっている) きっとあの子が遊びにきたんだ、——ほら! 僕は残念だけど気が引けるんだ ひと声、僕の布団に近づいている 僕は言う(半分は夢、半分は迷い)—— 「君はいつも僕をわかってくれない、君はどうして僕を悲しませるのか!」 ひ

        • 中国の近現代詩 徐志摩

          中国の詩人・散文家の徐志摩の作品を勉強のつもりで翻訳しました。 雪花的快乐 假如我是一朵雪花, 翩翩的在半空里潇洒, 我一定认清我的方向—— 飞扬,飞扬,飞扬,—— 这地面上有我的方向。 不去那冷寞的幽谷, 不去那凄清的山麓, 也不上荒街去惆怅—— 飞扬,飞扬,飞扬、—— 你看我有我的方向! 在半空里娟娟的飞舞, 认明了那清幽的住处, 等着她来花园探望—— 飞扬,飞扬,飞扬,—— 啊,她身上有朱砂梅的清香! 那时我凭藉我的身轻, 盈盈的,沾住了她的衣襟, 贴近她柔波

        自作小説『君の笑顔ができるまで』第1話

          胡適の詩

          今回が胡適の詩の翻訳を最終回にしたいと思います。 次回は、徐志摩の詩を翻訳したいと思います。 どうぞ胡適の詩をご賞味ください。 四月二十五夜 吹了灯儿,卷开窗幕,放进月光满地。 对着这般月色,教我要睡也如何睡! 我待要起来遮着窗儿,推出月光, 又觉得有点对他月亮儿不起。 我终日讲王充,冲长统,阿里士多德,爱比苦拉斯,……几乎全忘了我自己! 多谢你殷勤好月,提起我过来爱怨,过来情思。 我就千思万想,直到月落天明,也甘心愿意! 怕明朝,月密这天,风狂打屋,何处能寻你! 1

          中国近現代詩

          今回も勉強のつもりで胡适(胡適)の詩を翻訳します。 老鸦 一 我大清早起, 站在人家屋角上哑哑的啼 人家讨嫌我,说我不吉利;— 我不能呢呢喃喃讨人家的欢喜! 二 天寒风紧,无枝可栖。 我整日飞去飞回,整日里又寒又饥。— 我不能带着鞘儿,翁翁央央的替人家飞; 不能叫人家系在竹竿头,贱一把小米! 三溪路上大雪里一个红叶 雪色满空山,抬头忽见你! 我不知何做,心里很欢喜; 踏雪摘下来,夹在小书里; 还想做首诗,写我喜欢的道理。 不料此理狠难写,抽出笔来还搁起。 1917 (

          中国思想家の詩

          今回も胡适(胡適)の詩を勉強のつもりで翻訳します。 梦与诗 都是平常经验, 都是平常影象, 偶然涌到梦中来, 变幻出多少新奇花样! 都是平常情感, 都是平常言语, 偶然碰著个诗人, 变幻出多少新奇诗句! 醉过才知酒浓, 爱过才知情重;——— 你不能做我的诗, 正如我不能做你的梦。 (私なりの訳) 夢と詩(うた) みんな、いつものこと、 みんな、いつもの絵、 たまたま夢から現れて、 どのくらいかくるくる回ったら

          中国の詩

          今回も胡适(胡適)の詩を訳します。 湖上 水上一个萤火, 水里一个萤火, 平排着, 轻轻地, 打我们的船边飞过。 他们俩儿越来越近, 渐渐地并作了一个。 (私なりの訳) 「湖畔のほたる」 水面にポッとほたる火一つ、 水の中にもう一つポッ、 二つは一緒に並んでる、 ポッポッポッポ、 我らが船端にごあいさつ。 ほたる火だんだん近づいて、 しだいに一つになったとさ。

          中国の詩をあじわう。

           版権の切れた中国の詩を勉強のつもりで、翻訳していきたいと思います。  今回は、胡适(こてき)(1891〜1962)という思想家の詩です。アメリカで大学時代を過ごし、北京大学教授ののちに学長になった人物です。難解な旧来の文語文ではなく口語そのままの白話文学を提唱した人物です。  では、原文をご覧ください。      蝴蝶 两个黄蝴蝶,双双飞上天。 不知为什么,一个忽飞还。 剩下那一个,孤单怪可怜。 也无心上天,天上太孤单。 (私なりの訳

          中国の詩をあじわう。

          +αなノート術

          今回は、前向きに学習を継続できるto do listの書き方をご紹介します。  前日に1〜10くらいの課題を書きます。 当日、課題をほぼ完遂し、また新たなto doを書く時です。その日の終わりのto do listの隅に自分への励ましを書くのです。 例えば、 「疲れているけど、頑張ったね!」 「偉い!逃げなかったじゃん!トライして偉いよ!」 等々を書き加えます。 自分で自分を褒めてあげる。 褒めてくれる人が、自分自身であっても、 後日、その励ましのメッセージ

          勉強の一コマ

          前回(翻訳者を目指す私の新たなルーティーン②)の続きになります。 前回私は、心の声を中国語にすると書きました。 今回は、心の声を中国語にし、私が更に実践的な体験をしたものをご紹介します。 外出する際、目の前に飛び込んでくるものを中国語で描写していくと、自分の中国語力が伸びていることが実感できます。 外出する時に心の声を中国語にし、その都度単語を調べる方法も良いかもしれませんが、 まず、自分で単語暗記、単語と単語の組み合わせであるコロケーション暗記、例文暗記があってこそ

          翻訳者を目指す私の新たなルーティーン②

           中国語力向上のために、よく中国語で独り言を言います。  ただし、声には出さない独り言です。  心の中の声を中国語にするということです。  実際に独り言を言っていた時期もありますが、それでは変な発音の癖がついてしまい、発音がダメになってしまいました。  心の声を中国語にすれば、自分の声ではない誰かの声で中国語のアナウンスが頭の中に流れてきます。  歩く時、走る時、ショッピングする時、公共交通機関に乗る時など、様々な場面で心の声を中国語にし始めてから、実際の独り言より

          翻訳者を目指す私の新たなルーティーン②

          翻訳者を目指す私の日々の学習

          正直に言うと、翻訳者を諦めかけていた時期があります。 でも、少しでも机に向かい中国語を勉強すると、ああ、なんだかワクワクする、この単語はシステマチックだなぁ!と感動することが何度もありました。 乾燥した心に潤いをもたらしてくれるものは前回書いた雑貨だけでなく、中国語なのだと深く思いました。 さて、今回、有益だと考えた単語学習方法をご紹介します。 用意するのは、長文問題集、ノートとペンです。 まず、長文問題集の新出単語欄の発音を聴きます。 次に、その単語それぞれの中

          翻訳者を目指す私の日々の学習

          心地よく暮らすには。

          日々生活するうちに、感じていることがあります。 心地よく過ごすために工夫が必要であること。 周りにあるもので自分の気分が変わります。当たり前ですよね。 私がトライしたことは、無機質な砂漠のような机に彩りを加えたことです。 都内にはたくさんの可愛い雑貨屋さんがあります。 ピンタレストで調べる、や友人からのオススメを聞く、などして時間のある時に雑貨屋さんに行きます。 机の「お供」になるようなオブジェを探し、それが気に入り、値段も可愛ければ買う。そんなことを数回繰り返す

          心地よく暮らすには。

          翻訳者を目指す私の新たな勉強

          最近特に重視するようになった勉強法があります。 音読です。100回を目標にやります。 簡単そうに見えて、実際は喉がやられ頭がぼーっとするくらい疲弊します。 でも、効果は抜群のはず! 江戸時代の寺子屋では漢文の書き下し文の暗誦がメインだったとか。 第二外国語の授業で、中国人の先生が、 「中国の大学では、朝早くに起きて、キャンパスの広場でみんながそれぞれ朗読するんですよ。だから中国では、朝の勉強のことを『晨读』と言うんです」とおっしゃっていました。 また、私の翻訳の師匠

          翻訳者を目指す私の新たな勉強

          翻訳者を目指す私の中国文化覗き見

          学生の頃、私が赤色のカーディガンを羽織り授業を受けていた時のお話です。 中国人の先生が目を輝かせ、おっしゃったのです。 「ヤーシャ、何かいいことありましたか?红色的衣服!(赤色の服!)」 中国では、赤色がめでたい色なのです。 なぜ、赤色がめでたいのか? 理由があります。 昔々、中国に年(ニエン)という化け物がいました。大晦日に人里に来ては、人を食い散らかし、人々は困っていました。 しかしニエンには、三つの弱点がありました。大きな音、火、赤い色のものが大の苦手だったのです

          翻訳者を目指す私の中国文化覗き見