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人間通(にんげんつう)って言葉を知っていますか?実を言うと私は人間通なのです!

なぜ私が人間通であると言い切れるのかっていうと、かつて友人たちが私のことを「やらぽんは人間通だもんなぁ・・・」と、事あるごとに言っていたからなんですよ、それだけのことなんですけどね。(^_^;)

仲間同士や友人知人の間で何かことが起こったりしたときに、その対応策を提案することが多くて、提案したことが採用されて効果を発揮していたもんだから、いつしか周囲からは「人間通」として定着してしまったわけです。

人間通というくらいなので、特定の人物がどういう心境にいてどんな行動をとるのかとか、特定の状況下でそれぞれの人物の思惑や心理傾向などが手に取るように分かってしまうもんだから、利害対立時に調整役が務まるのね。

それぞれの胸の内を聞かされなくても、落としどころが何となく見えてきてみんなが上手く収まる提案をまとめるのが、他の人たちよりも得意だったんですよね。

だから、経営者仲間の悩み事や揉め事の解決策を相談されたり、調整役として実際の交渉を任されたりすることが多くて、結果的に場数も踏めるわけなので対応のレベルと解決策の成功度も高まってくるという好循環ですよね。


そもそもで言えば、場の空気を読むことができて咄嗟のトラブルにも臨機応変に対応できるスキルを学んだのは、母親のいない貧しい父子家庭で育った感受性の強さに加え、社会人1年目から厳しい集金係の職務に就いたこと。

このベースがあって、様々な社会経験を積む課程で知らず知らずのうちに駆け引きや交渉ごとの要諦を掴んでいったんだと思うんですよね。(^^ゞ

サラリーマン時代も同僚や後輩の言動から、彼らの思惑や本音を察知することはもちろんのこと、先輩や上司の頭の中もある程度のことは推測できたので、先手先手で行動できたもんだから異例の出世をさせてもらいましたね。

私のビジネスと人生観の原点は、新宿歌舞伎町と百人町や大久保界隈に西口側の柏木(今は西新宿に変更)という、料金滞納率の高い重要エリアを担当させられたことに行き着くんですよ。(´д`;)

担当エリアの住民にはホステスさんや、ホステスさんと同居人の水商売の男性も多く、ちょっとマシなマンションには裏稼業の恐いお兄さんたちが控えているという、恐くて滞納者だらけの集金エリアでした。

特に昭和の40年代は高度経済成長期で、世の中も慌ただしくて混沌としていた時代でしたね、特に新宿歌舞伎町辺りは物騒なエリアとして認知されていたんですよ。

強面のお兄さんやオッチャンが出てきて凄んでも、はいそうですかと帰るわけにはいかんのですね、滞納しているお金を払ってもらわないと帰れませんもんね、頼りになるのは自分を護るスキルと強い心だけです。

そんな時に役立つ護身術のスキルが欲しい人はこちらをおすすめします。(^_^)b 宣伝かよ。


まだ九州の片田舎からポッと出で上京したばかりの18歳には、いきなりそんな物騒なエリアを担当させられて、目の玉かっぴらいて驚くようなことばかりでした。

転勤で職場を離れる時の送別会で課長から明かされた話では、九州の片田舎から上京してきたんだから、ちょっとやそっとでは逃げ帰らんだろうという理由で私に白羽の矢が立ったんだと。

また、空手の黒帯で当時空手二段だったことと、陸上の駅伝選手でもあったから自分の身は護れるだろうし逃げ足も速かろう、そんな笑い話のような本当の理由で、物騒な担当エリアが決定したとの話だったのよね。(/_・)/

上司や先輩たちから担当エリアの対処法など、事前知識をたっぷり聞かされたもんだから、思わず武者震いして初仕事に出かけたウブな集金係でしたねぇ、今当時を思い返すと懐かしく蘇ってきますよ。


背中に総入れ墨の、でぶっとしたオッチャンが諸肌脱いで、抜き身の日本刀を手入れしている姿を目の端に捉えながら、勇気を振り絞って滞納料金を催促する体験なんて、そうそうできるもんじゃないですよ。(/_・)/

百人町の線路際の古い2階建てアパートに住んでいた滞納者の時は、当人が仕事でいつも不在なので、集金当日にたまたま居合わせた弟に立替してくれとしつこく願っていたら、キレた弟がいきなり包丁を投げてきたのよね。

運良く集金カバンで避けられたから良かったようなものの、カバンが無かったら大けがを負うところでしたよ。(´д`;)

会社から支給された革製の使い込んだ集金カバンが、私の身を護ってくれましたが、今の時代なら器物損壊や傷害未遂の罪で訴えている事案でしょうけど、昭和40年代当時はいちいち目くじらを立てる風潮じゃ無かったですよ。

いきなり包丁が飛んできたのをカバンで受け止めてから、包丁に負けないスピードで飛ぶように階段を2段飛ばし、3段飛ばしで駆け下りたんだけど敵は道路まで走って追っかけてくるんですよ、血相変えて投げた包丁拾って。

その時はほんとに、危ないと思いましたね。(´д`;)

まぁ、2,30メートルくらい逃げて距離を保ったまま道路上のやり取りが始まったんですよね。

ぶっ殺すぞこの野郎に対して、殺人未遂で警察呼ぶぞってなもんですよ、警察呼ばれたくなかったらお金を払え、なんて言い合ってたんですよね。

そんなことをやっているうちに騒ぎを聞きつけた野次馬が、周囲にあった餃子工房や事務所の中からぞろぞろ集まり始めたんですよ。

するとその中から汚れた白いユニフォームに白い長靴で頭にも白いキャップを被った小柄な男性が、大声で韓国語で喚いて私たちに近づいてきたもんだから敵(弟)の味方が表れたと思って身構えたんですよ、万事窮すだと。

その彼が私に何があったのかと聞くので、興奮している弟を指さして、滞納料金の立て替えを頼んだら彼に包丁を投げられて追っかけられたと、事情を説明したわけですよ、いかにも自分が被害者なんだと熱意を込めてね。

すると敵(弟)に韓国語で何かを口走ったかと思うと、突然彼に詰め寄って敵(弟)を殴り始めたんですよね。

ボコボコ滅多打ちに殴リ続けて、敵(弟)が謝りながらしゃがみ込んでも今度は容赦なく思いっきり蹴りまくるわけですよ、もう可哀想なぐらいにボコボコに。(´д`;)

さすがに見ていられなくてすぐ停めに入ったんですが、その鼻息たるやふんッ!ふんッ!って興奮の様子がアリアリで、何がそんなに興奮させるんだ?なんて不思議な思いでしたね。

すぐに事情が飲み込めたんですが、その暴力者が敵(弟)の実兄で、料金滞納者ご本人だったんですよ、おやまぁ・・・びっくりですよ。(´д`;)

兄貴にしてみれば、自分の滞納が原因になっているもんだから、私へのお詫びのつもりで見せしめに弟をボコったんだと思うんですよ。


二人の関係性が判明したところで、お兄さんご本人に滞納料金の支払い約束をもらってお二人にお別れしたんですが、その頃には野次馬は誰もいなくなってましたね、そんな騒ぎには慣れているエリアだったからでしょうね。

後で分かったんだけど、住んでいるアパートがその兄弟家族が勤務している餃子工房の寮になっているらしく、普段は餃子工房にいるので、そっちに集金に来てくれれば問題ないと。

顔中を鼻血で血まみれにして瞼も腫れ上がった弟クンは、実にお兄さんに従順なんですよね、体格は弟クンのほうがずっとデカいのに在日の人たちって長幼の序が徹底しているんだなと、感心することしきりでしたよ。(^^ゞ

そんな事件というか出来事があってから、私が住んでいた百人町にあった会社の独身寮もご近所と言っていいくらいの距離だったので、寮のお風呂が無い日には近所の銭湯で会うんですよ、弟クンと。

最初に出くわした時は仕返しをされやしないかと、ドキッとしたんですが、彼の態度が下からで過日のことを謝ってきたもんだから、それからは銭湯で会えばにこやかに挨拶を交わして話す仲になったのよね。

そのご兄弟との因縁のおかげで、集金がとても難しいと言われていた在日集落の人たちとも、ご兄弟のツテを頼りに良好な関係を結ぶことができて、仕事の上でも相当助けてもらいましたね。

ホステスさんたちの昼間の顔と、お店に集金に来いと言われて訪ねた相手の夜の顔の変貌ぶりに、ビックリ仰天、引田天功並みのイリュージョンを見せられたようで、別人に成り代わった女性の凄さバケモノぶりにも、目が点。

話し出すと(書いてるんだけど)他にもいろいろ遭遇したことが、たくさんあってキリが無いのでこの辺にしておくけど、要するに危ない場面や大人の駆け引き、ウソだらけの裏切り行為に散々鍛えられたということですね。

また、裏切りやウソに出くわすだけでなく本音で正直に接することで、一度信用してもらえばとことん信じて貰えることもある、ということも学ぶことができたんですよ。

そんな経験の上に何百人もの採用面接を行ってきたり、職場での人事評価を重ねてきた知見で、知らず知らずに人物鑑定眼が磨かれてきたということですね、これは天与の才能なんかじゃなく、環境のなせる技だと思いますね。

場の空気を読めること。
人の心理を読めること。
その情報をもとにして、場の展開や行動の予測が立てられること。

これができれば人生でずいぶん役に立ちますね。
また人の心理については、その人の抱えている背景を読み取ることも大事なことですね。

そんな風に日頃から意識することを習慣にしているのだけど、人間観察が人間通になる近道だと思いますね。(^^ゞ

場の展開を読んだり観察眼や洞察力といったスキルを磨いて、不幸や災難から身を護ることも護身術の心得としては大事なコトだと考えているんですが、何も闘いの技法だけが護身術ではないのですよね。(^_^)b


ちなみに、人が好きで人と関わり合うことが嫌では無く、ただボーッと通りすがりの人を観察していて飽きないという人は、人間通の素質があると思いますので、意識的にその人間通のスキルを磨いてみてはどうですかね?

多くの人が人間通になれば、簡単に詐欺で騙されることも無くなるし、先手先手の思いやりや気遣いで、困っている人に手を差し伸べてくれる人間通だらけの、ステキな世の中になると確信しているんですがね。

いずれにしろ人間通の資格や認定制度があるわけじゃないので、勝手に人間通を名乗って生活していれば周囲からも「あんた人間通だもんなぁ」と一目も二目も置かれる人間通になれると思いますよ、たぶん・・・いやきっとね。


ってことで、今回は
人間通(にんげんつう)って言葉を知っていますか?実を言うと私は人間通なのです!
なんて人間通についての話でした。


では!

人間通 極める心 のほほんと。




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