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知らぬが仏でも道が拓けることがある!信じ込むことで得られるご褒美もある!【前編】

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あれは、私が22歳で起業したての頃の遙か昔の話なんですが、当時の私たち夫婦は、地元でも最大の規模を誇る観光ホテルの中にある、お土産物を中心としたショッピングアーケードの売店を運営してたのよね。

そのアーケードに以前から出店していた売店の権利を受け継ぎ、夫婦ともう一人年輩女性を雇う形で、細々と3人で売店を運営していたのですよ。

ホテルはなかなか立派で、日本国内でも有数の規模でしたから、大分にある別府温泉杉乃井ホテルと双璧の存在だったと思うんですよ。

そんなドデカいホテルのアーケードで、売店の権利を受け継ぐなんて凄いラッキーなことだと思うでしょ?

ところが、どっこい!
ウマい話でもラッキーな話でもなかったんですよ、これが・・・。

実はこのホテルの特徴でもあったんだけど、売店のテナント料を売上からのパーセンテージで徴収する賃料契約方式だったんですね。

なので売上不振の売店コーナーは一定期間ごとに退去させられて、新規の有望な売店コーナーに取って代わられるという、売上が良くない売店コーナーにはとても厳しい仕組みだったんですよ。(^_^;)


もう、お分かりだと思うけど、まさに私たち夫婦が受け継いだ売店コーナーも売上不振が続き、退去宣告まで受けて風前のともし火状態だったんですよ後から聞くと、何と言うことだ!アア(゚ロ゚)

そんなことを露ほどももらさず話を持ちかけてきた経営者が、私たち夫婦に退去前の売店コーナーを押しつけたっていうのが本当の事情で、退去の後始末や面倒な手続きを代行させようという狙いだったんですよね。(^_^;)


そんな風前のともし火な状況を知らされずに、その売店コーナーをそっくり受け継いだわけですが、ホテルとの契約の関係で売店の権利を持っていた製造会社の嘱託みたいな形で、売店運営を引き継いだんですね。

ホテルから見たら売店の権利契約をしている会社の、雇われ店長夫婦っていうポジションですね。

アーケードの部門責任者を支配人と呼んでいましたが、支配人を含めてホテル側のスタッフは、退去寸前なのに新しくやって来た新婚夫婦に驚いたらしいです。

なんつったって、売上不振で退去間近の売店コーナーに、すぐ退去させられるという事情も知らずに、若い新婚夫婦が意気揚々とやって来たわけですから、なに考えとんじゃい!ってなもんですよ。(゚ロ゚)

当然のことに退去寸前の事情を噂で知っているアーケードの店員さんたちも興味津々で注目していたようなんですよね。


でも、こちらは何も知らず、そんな首の皮一枚の状況も知らされずに、どうやって落ち込んでいる売上を立て直そうかと、着任早々あれこれ知恵を絞っていたわけです。

売上が悲惨な状況だというのも、実際に売店コーナーを引き継いでから売上台帳で判明したんだけど、聞いていた話の2分の1の実績しか無かったのよね、あきれることに。(´д`;)

金額で言えば月間で120万くらいの売上があると聞いていたけど、実際は60万円の売上しか無いのですよ、どこへ行っちゃったんだ残り半分は・・・。

聞いていた話と違うことを引き継いだ相手に伝えると「おかしいなぁ・・・。確かそんぐらいの売上があったはずなんだけど・・・。」と歯切れが悪いのよね。

そこでオープン当初まで遡ってみたら、確かに過去の月間最高売上が120万近くになった月が見つかったけどね、それも年間で稼ぎ時のハネムーンの季節の瞬間風速の売上記録。

それもたった1回だけのメモリアルセールス・・・。(´д`;)

まぁ、過去の最高売上を話して聞かせたんだろうけど、現実との乖離の大きさに愕然としたのは確かよ、でも事は進んじゃってるし後戻りできないから進むしか無いと覚悟を決めたんですよ。

まさか、退去寸前という非常事態が発覚するなんて、思いもせずに頑張り始めたわけですね、夫婦とあと一人の3人で。


こっからは売上アップの事例になると思うので、興味のある方はじっくり味わって、活かせる人はご自分なりに参考にしてくださいね。


まず私たち夫婦の売店コーナーの弱点を分析すると、扱っている商品がマイナー過ぎて、誰も見向きもしないような竹製コケシがメインなわけですよ。

竹コケシといっても伝統のあるような名物でも無く、売り出してからまだ数年という新興製品のお土産物だったんですね。

竹コケシ以外にも、クスノキやタブ材で作った茶托や銘々皿やお盆が扱い品目でした。

中でもメインの商品は竹コケシで、特長として言うなら竹って中は空洞だから、被せてある頭の部分の蓋を取ると小物入れにも使えるわけですよ、竹コケシって。

そこで、竹の由来や種類別の特長を調べたら、材料になっている孟宗竹の意外な由来を見つけたんですよ。

それがなんと、ちょい前のNHK大河ドラマでもお馴染みの西郷どん(セゴドン)が島津斉彬公と相撲を取った仙巌園(せんがんえん)という場所があるんですが、視聴した皆さんはその仙巌園を覚えていますかね?

あの島津別邸であり世界文化遺産でもある仙巌園が、日本で最初に孟宗竹が植えられた場所だっていう由来が、書いてある文章を見つけたんですよね。

もちろん諸説あるけど有力な説として、台湾から琉球を経由する形で薩摩藩の別邸に植栽されたという記録が残っていたわけですね。(^_^)b


これを使わない手は無いとばかりに、それからはその由来を書き出してコーナーに陳列することで、お客様に鹿児島名物である謂われを見せながらせっせと超マイナーすぎる竹コケシの販売に励んだんですよ。

それでも、やっと売上倍増程度の売上しかつくれないんですが、支配人たちは目を点にして見守っているわけですね、退去宣告してからの猶予期間が残り少ないもんだから。

私たちが着任してから売上がうなぎ登りに増えたもんだから、ホテル側も驚きを隠せないという事態になったわけですが、決定事項は覆らないと言う状況に変わりはありません。

そこで、もっと売る上げを上げる方法は無いもんか、そう考えて考え抜いたわけですね、のほほんとしているようにしか見えないこの私が。(^.^)

そしてついに起死回生のアイデアが閃いたんですが、ここまででだいぶ長くなってきたので続きは後編としてお届けしたいと思います。(^_^)b

いえいえ、記事を分割して記事数を稼ごうなんて、さもしい魂胆ではありませんよ、何となくでしたが1記事あたりの文字数が多すぎると、せっかく読みに来てくださった皆さんの負担が大きいと思って、分割しますね。

何とか売上を上げようと考え抜いたあげくに、やっとこさ閃いたアイデアを実行に移す話を後編で引き続きお読みくださればうれしいです。

後編はこちらから。


ってことで、今回は
知らぬが仏でも道が拓けることがある!信じ込むことで得られるご褒美もある!」という教訓じみた昔話の前編でした。


では!

知らぬが仏も  のほんと。




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