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30歳・牛乳との秘密の逢瀬
(画像)私には〈キミ〉以外に本命がいる
こんにちは、六千億兆人の恋人・矢御あやせです。
突然だが、私は浮気をしている。
さて、皆さんは子供の頃、一番好きだった飲み物は何だったろうか?
私は問答無用で牛乳である。それが私の浮気相手だ。
今でこそ水と麦水(ノンアルコール)と天下一品のこっさりを啜って生きている私だが、子供のころは牛乳が大好きだった。
それこそ、母親によって「一日一杯」と摂取制限を設けられるほどに牛乳を愛していた。
実は私、ピーク時はGカップを持っていた「おっぱいの大きい人」なのだが、おそらくここまで育ったのはひとえに牛乳様のお陰である。ちなみにデブとの兼任巨乳だったため、おっぱいが大きくて良い思いをしたことはあまりない。
(いわゆる水パイなので、見たことも触ったこともないやつに「お相撲さんのおっぱい」と言われたのは別の話だ。アイツイ・ツカコ・ロス)
そんな元気な子の味方・牛乳なのだが、最近はさっぱりご無沙汰になってしまった。
そこで、新たな私のパートナーとなったのが、調整豆乳だ。
ジェネリック牛乳である。無調整豆乳は牛乳と味が全然違うのだが、人類の英知とおそらく開発者の牛乳への執着によって生まれた悲しき影武者。
食品界のミーア・キャンベルだ。
生息圏の違いのせいで、何かの間違いでしか行かないスターバックスを訪れたら、私は基本的にこの豆乳の入ったカフェオレを飲んでいる。
家でも飲んでいる。執筆終わりにぐびぐびと行く。
いつか豆乳に「酷い、私は遊びだったのね!」と聞かれたら、渋りつつも頷くことしかできない。豆乳は、はっきり言えば結婚こそしたが感覚的にはベットを供にするためだけのお友達というやつだ。……はっきりと言い過ぎた。
超余談だが、供と共の違いは、「人と一緒にするかどうか」なので、この場合「供」が正解である。この場合、豆乳は「牛乳の真似をしてうつくしくなり、牛乳から私を寝取った癖に、やたらプライドが高くめんどくさい女」に擬人化されている。ドロドロだ。まるで私の血液のようだ。
とまあ、こうは言ったが、実は豆乳と寝ておきながら(語弊である)、最近まで牛乳と秘密の逢瀬を重ねていた。
実は、先週ぐらいまでコメダ珈琲でミルクコーヒーばかり飲んでいたのだ。ミルクコーヒーはカフェオレと違って、牛乳の占める割合が高かったりする。「コーヒー味のついた牛乳」という感覚に近い。これがまた、うまい。牛乳のコクに、スパイスのようにコーヒーの苦みが広がる。
あれが一番落ち着くし、ギリギリ遅くまで書いていても睡眠への導入がスムーズなのだ。それに、ミルクコーヒーは「3000円課金するとタダでコーヒーが飲める魔法のチケット」も使える。
だが、「お前は血液数値を直す気が無いのか」という事情で、最近は泣く泣くアイスレモンティーに切り替えている。
痩せねば。
なるべく運動せずに。
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