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役作りで少し変装してみたら、女装にはまる人たちの気持ちがわかりました

1.女装しているひとたち

私は女装をしたことはありません。
小さい頃、母親の真似をして化粧をちょっとしてみたことがあるぐらいです。
女性にあこがれていたわけでもありませんし、音楽もビジュアル系を
目指していたわけでもないので、幼い時期をのぞいて化粧ですらやったことはありません。

しかし、世間では女装そのものにはまっている男性がいることは知っていますし、私の近くにもいました。

若いカッコいい男性なら女性のように化粧したりすると、それはもう美男子になったりします。
そういう人は、別に女装をしようと思っているわけではないのではまっているわけではないでしょう。

私の知っている女装をする人は、いい歳をしたおっちゃんで、見た目はどちらかといえばそれはないわに近いです。
見た目、女性なのか男性なのかわからないというかたはいますが、そっちではなく明らかに男性が女装して楽しんでいるというタイプです。
そのため、オネエ言葉も使いません。

其の方は、しっかりと社会人をやられているので、普段はスーツで、自宅に帰ってから女装して、そのかいわいの居酒屋とかで飲んでました。

私は女装に興味がないのですけど、その方がなぜ女装をするようになったかを教えてくれました。
それは若い娘さんがおられて、その娘さんから不審者に付きまとわられているような気がするという話を聞きます。
それを聞いた親は、普通ならそんなことはしないとは思うのですが、女装をして夜娘さんを迎えにいくことにしたそうです。
相手が油断するので、そのときにつかまえようとしたのでしょうか。
それをずっとやっているうちに、女装が楽しくなって、娘さんを迎えにいく必要がないのに今もやっているということでした。

なるほど。まあ女装がもともと好きだったのが、あるきっかけでやみつきになったということでしょう。しかし、ご家族は反対しないのでしょうかとつい思ってしまいました。

2.ハロウィンで女性のふりをしてみた

そんな女装にハマる人がいたわけですけど、私には単にひとごとです。
ところが、それからちょっとしたことで私も少しそんなことをやってみることになります。

はじめのきっかけは、ハロウィンです。
ハロウィンでは仮装をする人たちがいるかと思いますが、私は仮装をする人ではなく見る側だったわけですけど、訪れた店で、女装のためのグッズがあるからやってみなということで、ウィッグからカチューシャまでそろえていただき、それを身に着けて付近の知っているバーとかに友達2人で飲みに行きました。

笑いとかをとりたかったわけで、女装の話に乗ったわけですけど、これがほとんど受けませんでした。笑ってもくれませんでした。
女装は趣味じゃないけど、ちょっとくやしい結果でした。

そこで、次の展開があります。
劇団では女性の役はさすがに私にはあたりませんが、その役になりきるために、変装を試みます。

実際の舞台ではやりませんが、自宅でそれなりのものを購入して、それをつけて飲みに行ってみました。

知っている店ですと、気が付くわけですけど、よく知らない店だと当然わからないわけですから変装といいますか、そういうものを思い切ってやるようになります。

そうしているうちに、段々と役を演じているのと同じような気分になり、いつもの自分とは違ったものになっているようになります。

3.女装や変装は楽しい

前述のかたのように女装する理由がありましたが、私にはそんなものはありません。
しかし劇団の公演では、役によりますけど、役にあった服装なりひげをつけたりは当然あります。

私が以前にやらせてもらった役は、スーツを着ていたらよかっただけで、特別なものはなく普段どおりでした。
しかし、役どころによっては、まあいや変装をしたほうが雰囲気がでるでしょうし、なんといってもその役の気分がでます。

劇団員ではありませんが、私の知っている方で、実はスキンヘッドですけど、客商売の関係でしょうかウィッグをつけられている人がいます。
そのかたは飲み屋では笑いをとるために、ときどきウィッグをはずしますけど、外す前と外したあとのギャップは相当なものです。

このかたの場合は、業務上ということなんでしょうけど、それにしても普段とは違う変装をしているとも言えます。

このようなかたたちが近くにいるのと、ハロウィンの女装やら、役作りと称した変装やらをやっているうちに、普段の自分と違うカッコをすることにたいして違和感を感じなくなてきました。
演劇の役では性格まで変えることになりますが、まあそこまではやらなくてもカッコだけで十分楽しむことが出来ることは理解できました。

結果として女装にはまっている人たちの気持ちもわかるようになってきました。
自分を少しでも変えたいという欲求をみかけで満たしてくれるため楽しくてたまらないのです。実は本当の私じゃないんですよと心で思いながら。

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