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一眼レフカメラをいきなり買ってみたら世界が広がりました

一眼レフカメラと言われても、それがどういうものか想像出来ない人もかなりいるぐらいカメラを持ち歩く人は減りました。
私は2台の一眼レフカメラを持っていますので、どういうものかは知っています。
とはいえそれはフィルム時代のカメラですし、とにかく重く持ち運びがつらいため、フィルム時代でもよく使っていたのは小さなカメラです。
その後フィルムからディジタル時代に変わりましたが、一眼レフなど買うわけもなくコンパクトディジカメを使ってました。

そして携帯電話がカメラを搭載したあたりから、カメラを持ち歩くことそのものが減ってきます。
多少写りが貧弱なものの、携帯の写真で十分な場合が多いからです。
スマホ時代に入りますと、カメラの存在すらも忘れ去ってしまってました。

そんな私が高価な一眼レフをいきなり購入することになります。

1.なぜ、いきなり購入するような流れになったのか

ディジカメラを所有していたほとんどの人は私と同じように使っていないでしょうし、スマホ世代の人であればカメラを持っている人を探すほうがむずかしいぐらいに違いありません。

いまさらこの時代にカメラは必要ないだろうし、ましてや一眼レフはないよなと考えていた私ですが若い仲間がカメラは面白いですよと楽しそうにいつも話しているのを聞いていて、ふ~ん、そうなんだと少し思ってはいました。

確かに、久々にあった旧友は新しい趣味として写真をやっていて、写真をとるために、いろいろなところに出かけていました。それほどの趣味を持っていないとしたら、新しく写真を趣味とするのはいい選択です。
しかしです。

若い頃から写真が好きだというは違いますけど、いい歳してからはじめると、なんか老後の趣味みたいな気がしてきて、なかなかそそられません。

心に響かないものを趣味として取り組むなんてことはしたくありません。ところが、これまで興味がなかった写真を俄然撮る気になります。

そのきっかけを作ったのは、山登りです。

何やら急に自然に接したくなったので、山登りをすることにしました。
写真好きな人が山登りをするというのは聞きますけど、山登りをするから写真をやるはちょっと反対じゃないかなって思われることでしょう。
山登りは遭難しないように、低山でも原則複数人で登らなければなりません。
私もそうやって複数人で、せめて2人では登りたかったんですけど、その相手がいません。

毎週登っているうちに、自然は好きだけど、山登りはあまりにもつまらないと思い出してきたわけです。
周りは楽しそうに登っていたり、頑張れよと言われながら登ったりして、山頂では達成感があるのでそこで仲間と食事をしたりコーヒーを飲んだりするのが一般的です。

私はひとりですから、ひたすら黙々を登り、山頂に着いたら、証拠写真だけとってそのまま帰宅に向かうを続けたわけですけど、それでこれはつまらなと思い始めたわけです。まあ当然でしょう。

ところがここで急に思い付きます。そうだ、写真を撮ることを山登りの目的のひとつにすればいいんだ。そうすれば1人でも楽しいはずだ。

2.カメラを買おう。しかし何を買えばいいんだろう。

とにもかくにも、楽器と同じで、はじめにカメラを購入しなくてはなりません。しかしカメラ初心者がカメラの品定めなどできるわけがありません。つまり初心者は何を買えばいいのかがまったくわからないわけです。

そこで、多くの人がやるようにまずはネットを調べてみました。
「初心者」 「一眼レフカメラ」 といった検索ワードです。
一眼レフカメラは山登りで写真を撮っている人が必ず持っているので、一眼レフだと決めてました。

検索上位は、ほとんど同じことが書かれています。初心者向けとして扱いやすく値段としても購入しやすいミラーレス一眼レフが
おすすめだと。
これらがいいと数機種がリストでならんでいます。
値段で言えば10万円~20万円です。高いですね。

カメラメーカはすでに淘汰されていますので、推薦機種までどの記事もほぼ同じです。ミラーレス?鏡がないってこと?鏡があるないってわざわざ区別して言うことなの?
というレベルの私ですから、これらの記事を信じるしかありません。

そこで記事を信じて中でもかなり安い10万円代クラスの機種を買う決意をしたところでカメラの良さを私に語ってくれていた前述の仲間に、買う話をしたところ、思わぬ答えが返ってきました。

3.カメラなんか初心者は中古で十分だ

はじめに買うなら新品なんか買う必要ないですよ。
それも10年前あたりのミラーレスがではじめたときのでまったく問題ないですとのこと。メーカで仕事をしていた私としては10年前の電子機器などパソコンと同じで使う気にもならないレベルと思っていましたが、彼によればカメラはそうではないとのこと。

大画面で写真を見せるとかじゃなければ、画素数なんか1000万以上あれば問題ないです。

そんなことはどこの記事にも出ていない話ですので、本当かなあと思いつつも彼の言うことを信じていますし、それですと初期投資はかなり低くなります。
そこで3万円ぐらいのサポート終了の中古を探して、その彼に程度を見てもらってから購入することにしました。

3万円のカメラは10年前は新品ですと30万円ぐらいした代物になります。そのためカテゴリーとしてはミドルからハイあたりのスペックです。

実際に中古を買うといっても、そもそもどこのメーカにするからはじまり、例えばミラーレスにするといってもそれはもう種類が多いですので、どこを注目して決めたらいいかさっぱりです。

中古ですので、見かけの使用感だけでなく、ここが少しどうのこうのだと書いてありますけど、その意味もわかりません。
それを問題ないとするのか、そこは問題だからやめておいたほうがいいのかという判断が出来ません。

私のほうでよさそうなものを見つけて、その彼に見てもらってようやく購入することができました。

私が購入したものです


ちなみに、私は一眼レフだと本体とレンズを別々に扱うということも知りませんでした。決まったレンズがはじめからついているんじゃないんですか。
だって、私のカメラははじめからどれもレンズがついてましたよ。
違うんですね。それが。

4.一眼レフをつかってわかったこと

10年前のカメラですから、まあたいしたことないかもと思っていましたが、実際は私の腕ではもったいないほどのスペックでした。
初心者にとっては、1000万画素以上はあまりかわらないですよという彼の言葉がよく理解できました。

とにかく今もまったく使いこなせていませんし、使いこなせるのはいつのことかという感じですから、これ以上いいカメラを購入することになるのは相当先だろうと思われます。

スマホでとる写真との違いですけど、わかりやすく言えば、こういう写真を撮ろうとした場合、使いやすさを重視しているスマホだとどれも無難に撮れますが、少し踏み込んだ写真は撮れません。

例えば、スポーツ観戦をしたときに、その決定的な瞬間を撮ろうとしても
スマホではまず撮れません。
選手の速度にカメラがついていかないわけです。

一眼レフカメラですと、望遠レンズをそういうときには使いますけど、
設定によって、その瞬間をうまくとらえるように出来ます。

スマホは誰でも撮れるけれども、これは凝ってますねという写真はまず撮れませんが一眼レフカメラですと、腕があればですが、決定的な写真も
撮ることが可能
です。

テクニックを磨けば、自分で惚れてしまうような写真を撮ることが
出来るのが一眼レフカメラということになります。

ここまでは、カメラのテクニックというものが中心ですけど、そうこうしているうちに構図とかそういうものを意識しはじめます。

どれだけいいカメラでも構図がでたらめであれば、写真としてはまったくつまらないものでしかありません。
絵画の構図とそういう意味では同じです。

山登りのために購入したカメラですけども、扱いが難しいために、使い方をある程度マスターすることにやたら時間をかけてしまいますが、その次に構図を気にしはじめてから私自身の変化がおきはじめます。

いい写真をまずはとりたいために、普段気にもしていなかった場所で絵になりそうなところを探し始めます。
インスタ映えにややちかいところがありますけど、人物が写ってる派手な写真はそれほど必要ないわけです。
私は自然だけを相手にしたいためです。

そうやっていつも周りを見ていて、これはというところを常に探すわけですけど、そういうことを毎日やっていますと、これまで何気なく見てきたところも実は絵になるところが結構あることに気が付きます。

被写体を、そして絵になるものを探し続けることによって自分の周りの風景がどれもこれも新鮮に見え始めてきます

世界観が少し変わってきたと言えます。
これはちょっと予想していなかったことです。
これはやってみないと実感できないことですので、何かのときに友人にカメラでも借りて少し試されることをおすすめします。

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