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平日エッセイ015:夢のある文房具。



1月最後のエッセイ。
平日だけの更新だったけど、とにかく続けられたので、何より。


スタバで隣に座った女の子のペンケースがパンパンだった。
目の前に座った女の子のペンケースは逆にとてもシンプルで、必要最低限しか入っていないようだった。

パソコン、携帯、どんどん便利に身近に手軽になってきて勉強すらもその媒体があればできるようになって参考書なんかいらないくらいになっている。

学生時代、ペンケースはその人をよく表していた気がする。


・小さな付箋が入っている子
・蛍光ペンが絶対に5色以上の子
・シャーペンは0.3以外使わない子
・多色ペンは持たず全色1本ずつの子
・従来の目的がペンケースではなくメイクポーチの子

みんなの羨ましがる文房具は山ほどあったし、たくさん持っている子がすごいみたいな文化もあった。

”シンプルな暮らし””持たない”が主軸になってきている風潮があって、女の子たちの豊かな感性の中にもシンプルやナチュラルなイメージは折り重なっている。
ペンケースはコンパクトにシンプルになっているし、ペンの数は必要最低限。
余計なものがない、シンプルでかっこいい、悪く言えば殺風景。

悪いことなどではないし、今の学生たちはすごく効率的なノートになるのかなと勝手に考えたりする。

そんな文房具には夢があるなとずっと思っていて。

・字がうまい子が持っているペンを使えば字が綺麗に
・絵がうまい子が使ったシャーペンと同じものならば絵が上手に
・付箋を使ったノートテイクが上手な子ならノートテイクが上手に


実際はそんなわけないし、そうならないこともわかっているのだけど、「もしかしたら」なんて淡い期待をいつまでも持っている。

文房具には夢がある。
なんでも描き出せて、何度でも描いて何度でも修正できて何度でもつなげることができる。

もちろんパソコンでだってできるけど、なんとなく違う。

大事なところはマーカーで。 覚えることは色を変えて。
時々「めっちゃ暇」なんて文句も描いて。

文房具には夢があるし、文房具は夢を描き出しているし、
文房具は夢のための道具の1つ。

今日はノートに何か書いて見てほしい。
感情・夢・今の気持ちややりたいことなんでもいい。
学生時代に夢を生み出した文房具でまた何かしら自分を描く日を。

”行ってらっしゃい”

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