アマテラスを岩戸から出すときに使用した鏡「日前神宮・國懸神宮」和歌山の一宮三社の1つ!【和歌山市】【和歌山市周辺シリーズ】
日前神宮と國懸神宮の2つの神社があり、総称して「日前宮(にちぜんぐう)」あるいは「名草宮」とも呼ばれる。日前神宮と國懸神宮の祭神は、三種の神器・八咫鏡に先立って造った「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」と「日像鏡(ひがたのかがみ)」である。
変更履歴
2022/05/03 初版
▼HP
▼アクセス
和歌山市秋月365
▼祭神
▽日前神宮
祭神:日前大神(ヒノクマ)
相殿:思兼命(オモイカネ)
石凝姥命(イシコリ)
▽國懸神宮
祭神:國懸大神(クニカカス)
相殿:玉祖命(ヤマオヤ)
明立天御影命(アケタツアメノミカゲ)
鈿女命(ウズメ)
主祭神と神様の乱暴な説明を少々。
興味がある方は公式HPで相殿の神様との話もあわせてどうぞ!
見どころ
「ひのくまじんぐう」「くにかかすじんぐう」と読む。1つの境内に日前神宮・國懸神宮の2つの神社があり、総称して「日前宮(にちぜんぐう)」あるいは「名草宮」とも呼ばれる。社務所に御朱印を預けて、境内右側から参拝開始!!
大神神社、下鴨神社相当の気持ちが良い社(もり)を抜ける。参拝時は8月か!!と突っ込みたくなる5月猛暑だが、涼しく感じてしまう。日前神宮と國懸神宮の間には摂社・末社が存在する。
▽國懸神宮
國懸神宮の主祭神は「國懸大神 (くにかかすのおおかみ)」で、「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」を御神体とする。相殿に「神玉祖命(タマノヤノ)」「明立天御影命(アケタツアメノミカゲ)」「鈿女命(ウズメ)」となっている。
三重・伊勢神宮内宮&外宮、京都・籠神社&真名井神社、熊野本宮と同様に社殿前は撮影禁止になっており、本殿などは直接不可。
國懸神宮から日前神宮へ向かう途中に「國懸神宮」を振り返り本殿の千木・鰹木を確認した。良い社殿だな~と思うのであった。
▽國懸神宮から日前神宮:末社「松尾神社」
國懸神宮から日前神宮へ!!末社「松尾神社」があった。神社名からオオヤマグイだなと思ったが、「中津島姫命(市杵島姫命)」も祀っているようだ。
▽國懸神宮から日前神宮:末社「市戎神社」
國懸神宮から日前神宮へ!!末社「市戎神社」があり、コトシロヌシかなと思ったが、祭神「蛭子神」とあるのでヒルコのようだ。
話しを脱線させます。
「えべっさん」の神社では神様は「コトシロヌシ」と「ヒルコ」の2柱のいずれかです。コトシロヌシであったら出雲関係(繋がり)と思えばよいかと。理由は出雲大社のオオクニヌシの長男坊なので。「ヒルコ」はアマテラス・スサノオより早くイザナギとイザナミから生まれた神様という感じで、周辺の神様や地名から「コトシロヌシ」だな!とか予想するのが、マニアック神社参り??
それぞれの神様に繋がりの強い神社は次の通り。
・コトシロヌシの本宮
・コトシロヌシ終焉の地
・ヒルコ本宮
ニュースでよく見る年男を決めるための神社内短距離走の神社ですね。
▽國懸神宮から日前神宮:摂社「中言社(なかごとじんじゃ)」
國懸神宮から日前神宮へ!!真ん中ぐらいに他の社とは別に大事にされているであろう摂社がある。その名は「中言社(なかごとじんじゃ)」で祭神は「名草姫命」と「名草彦命」。
名草彦命は、天道根命を初代國造にして五代目にあたり、名草姫命は妻である。『紀伊続風土記』には名草郡だけでも中言社と呼ばれた神社が十二社もあったようだ。
▽國懸神宮から日前神宮:「天道根神社」
國懸神宮から日前神宮へ!!天道根神社 の祭神は紀氏の祖・天道根命である。天孫降臨の時に、二種の神鏡とともにニニギに仕え、紀伊國の初代國造職に任命された。
天道根命は天孫降臨の時、二種の神鏡とともに従臣として仕え、神武天皇時代に紀伊國の初代國造職に任命された。天道根命の末裔に紀氏がいるため紀氏の氏社となりそうだ。
▽國懸神宮から日前神宮:「邦安神社」
國懸神宮から日前神宮へ!!邦安神社 の祭神は「松平頼雄命」。祭神は紀州藩支藩・伊予西条藩の子で、実父により無実の罪によって廃嫡され、非業の最期を遂げたとされたことから、日本あるあるの天災・飢饉が発生するのを防ぐべく丁重に祀ったと思われる。
▽日前神宮
日前神宮の祭神は「日前大神(ひのくまのおおかみ)」で、相殿に「思兼命」「石凝姥命(いしこりどめのみこと)」を祀る。こちらは、「日像鏡(ひがたのかがみ)」を御神体とする。
岩戸に隠れたアマテラスを岩戸から出すときに使用した鏡は2つあり、1つがここのご神体「日像鏡(ひがたのかがみ)」です。
日前神宮には「思兼命」の説明版があった。思兼命はアマテラスの岩戸隠れの際に、天の安原に集まった八百万の神にアマテラスを岩戸の外に出すための知恵を授けたり、国譲りでは、葦原中国に派遣する神の選定を行っている。造化三神のタカムスヒの息子である。
▽日前神宮から社務所・駐車場
日前神宮から駐車場へ戻るときも摂社・末社があった。ただし、由緒などは無く神社名や祭神は不明である。
▼旅行記(▼セットで行くところ)
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