慶派!運慶あり「六波羅蜜寺」レア仏像寺!快慶と見比べ!西国三十三札所【京都東山シリーズ】
占いでも有名で、宝物館にはかなりリアルな運慶坐像、教科書で見たこともあるであろう「空也上人」が安置されている。空也上人像は口から六体の阿弥陀如来を出している像です。また、定朝作の元本尊で左手に頭髪を持った珍しい仏像で「鬘掛地蔵」、運慶作の「地蔵菩薩」もあります。狭い場所ですが、仏像が間近で見られます。2022年!宝物館が新しくなりました!!
ちなみに2022年は、新宝物館建築の間にトー博で六波羅蜜寺展したいたようですね。2017年以降から京都・奈良・滋賀の古寺の出稼ぎ多いな・・・(笑)
変更履歴
2022/10/27 京都ぶらり歴史探訪メモ
2022/10/05 初版
▼HP
▼アクセス
京都府京都市東山区轆轤町81-1
▼本尊
十一面観世音菩薩@国宝
▼見どころ
この寺は占いでも有名で、宝物館にはかなりリアルな運慶坐像がおり、なんといっても教科書などで見たこともあるであろう空也上人はここに安置されています。空也上人像は口から六体の阿弥陀如来を出している像です。また、定朝の作の元本尊で、左手に頭髪を持った珍しい仏像で”鬘掛地蔵”、運慶作の地蔵菩薩もあります。狭い場所ですが、仏像が間近で見られます
▽本堂
本堂です。本堂の左側に宝物館があり、後述の通り、教科書に出てくる有名仏が見仏できます。
------↓2022/10/27
空也上人は醍醐天皇の第二皇子ともいわれている。この空也上人は醍醐天皇の皇子で、尾張国分寺に出家し「空也」にしたそうな。苦行を重ね教義の奥義を極め、市民に向かって伝道をしていたそうな。最終的には鞍馬寺で隠居したそうな。
------↑2022/10/27
本尊は十一面観音立像、右に薬師如来、左に地蔵菩薩が安置されている。
▽宝物館
2022年本堂裏に移動した宝物館は本堂右側から入る。
六道の辻にあるためか死に纏わる仏像が多い。優しくて柔らかい雰囲気を持つ「地蔵菩薩立像@重文」と「閻魔大王@重文」が安置されている。後は、「伝平清盛坐像@重文」、「運慶坐像@重文」ですね。
弁財天、地主神が祀られていた。
仏像は東京国立博物館の特別展を参照ください。
→1階「吉祥天立像@重文」「弘法大師坐像@重文」
吉祥天立像と弘法大師坐像がお出迎え!
→1階「薬師如来坐像@重文」と「四天王立像@重文」
旧宝物館では入口右に安置されていた。本来、薬師如来は十二神将の天を組み合わせるが、ここは四天王となっている、旧宝物館は狭いので、存在感は抜群である!
新宝物館でもゆったりとしたスペースに安置され、存在感の大きさは変わらずですね。よい仏像です。
→2階 康勝作「空也上人@重文」、行快作「平清盛坐像@重文」
運慶4男の康勝作「空也上人@重文」は旧宝物館では入口左に安置されていた。新宝物館では2階ですね。
初めて見たときは、教科書で見たやつだ~と有名人に会ったときの感じですね。口から「南無阿弥陀仏」と6体の化仏が出ている。
この空也上人は醍醐天皇の皇子で、尾張国分寺に出家し「空也」にしたそうな。苦行を重ね教義の奥義を極め、市民に向かって伝道をしていたそうな。最終的には鞍馬寺で隠居したそうな。
この仏像の仏師は、運慶息子・康勝作!法隆寺金堂西・阿弥陀三尊像@重文、東寺御影堂・弘法大師坐像@国宝とネームバリューは運慶・快慶次世代の湛慶、行快、肥後定慶の方が上かもしれないが、実力はあるかと思う。
横には快慶の弟子である行快作「平清盛坐像@重文」である。坐像ながら腰ひねり系で、なかなか面白い仏像である。さすが快慶弟子!
運慶・快慶次世代の慶派の仏像に興味がある方は↓をどうぞ!!
→運慶作「地蔵菩薩坐像@重文」
私の妻が昔から大好きな運慶作の地蔵菩薩坐像ですね。別名「夢見地蔵」と言われ、キリッとした顔つきに筋肉質の地蔵菩薩。私は快慶派なので快慶も地蔵菩薩坐像あるよね?と聞いても記憶がないらしい・・。目に焼き付けて!双璧の快慶作「地蔵菩薩坐像@重文」を見比べるべし!
ここ周辺は運慶工房だったのではとも言われている?また、十輪院の仏像であることも分かっており、運慶の菩提寺でもあるようだ。どおりで慶派の仏像が多いわけだ!!
→「運慶坐像@重文」「湛慶坐像@重文」
運慶・湛慶親子が並んで安置されていた。一説によると、十輪院の脇侍だったともいわれている。
→「閻魔大王坐像@重文」
閻魔様ですね。脇侍を従えています。六道珍宝寺、西福寺と近隣が六道で死に関係する場所だったので、閻魔様と誰もを救う地蔵菩薩が多いのかもしれませんね。
→定朝作「地蔵菩薩立像@重文」
藤田美術館の快慶作「地蔵菩薩立像」が好きなのですが、衣文とかが似ている気がするのは私だけだろうか?いや、逆だ・・快慶が参考にしたとなるか。
旧宝物館では気づかなかったが、新宝物館では切金の素晴らしさも味わえる。左手に頭髪を持った珍しい仏像で「鬘掛地蔵」ともいわれている。
→非公開「空也上人像掛軸」、空也上人直筆「大般若経」 ※2022/10/27更新
空也上人の元ネタだろう。違いは、口から出る阿弥陀6体が一列ではなく、2列×3体になっている。快慶の不動明王像も掛け軸ベースとしているものもあり、間違いないだろう。空也上人直筆「大般若経」が1冊だけ残っている。残念ながら、残り900ぐらいは紛失したようだ。
▽本堂右
▽本堂左
▼旅行記
▼セットで行くところ
▼仏像展
▽2017年 東京国立博物館『運慶』
京都・六波羅蜜寺より「地蔵菩薩坐像@重文」が展示されていた、六波羅蜜寺に行くとこの地蔵菩薩が凄く目立つ存在で、妻が気に入ったのを思い出した。
普段は慶派作の仏像が集まる小さな宝物館で、存在感を発揮している「地蔵菩薩坐像@重文」も展示されていた。父・康慶作の奈良・興福寺に安置されている「地蔵菩薩坐像@重文」と京都・松尾寺の快慶作「地蔵菩薩坐像@重文」と並べて見てみたい。
▽2022年 東京国立博物館「空也上人と六波羅蜜寺」
公式HP
レポート
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