見出し画像

2024年大阪中之島美術館「醍醐寺 国宝展」2018年サントリー美術館

京都市伏見区に位置する世界遺産「醍醐寺」は、国宝7万を持っているのは権威、権力者、公家、武将の篤い崇敬から成り立っている。2024年大阪中之島美術館で国宝14件、重要文化財47件一挙公開された。過去に東京でも醍醐寺展が行われているので、Lets見比べ!!

帰りは阪急電車で帰ると車内が「醍醐寺展」が占拠していた!?

阪急電車で帰ると車内が「醍醐寺展」が占拠

 私の醍醐寺NOTEは次の通り。(https://note.com/yanma_travel/n/n4b1ad0510644

変更履歴


▼公式HP

京都市伏見区に位置する醍醐寺は、平安時代前期の貞観16年(874)に理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)によって開創されて以来、真言密教の拠点寺院として、歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め歴史の表舞台において重要な役割を果たしてきました。醍醐山山上(上醍醐)と山裾(下醍醐)の二つの伽藍からなる醍醐寺は、山の寺としての性格を持ち、国家安泰や祈雨など種々の祈願の場として、また江戸時代初期からは修験道の拠点寺院として発展してきました。本展では、「山の寺 醍醐寺」「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」の三つの章に加えて、醍醐寺の特徴を紹介するコーナー展示「秘法継承」「密教法具一神秘の造形」「修験の寺」「引き継がれる聖宝の教えー顕密兼学の精神」「醒醐寺の近代・現代美術」を設け、醍醐寺に伝わる国宝14件、重要文化財47件を含む約90点の宝物を大阪で初めて大規模にご紹介します。秀吉や北政所が愛した桜にまつわる寺宝も華やかに花を添えるなど、その歴史と美術を展観する貴重な機会となります。

公式HP

作品リスト:https://nakka-art.jp/wp10/wp-content/uploads/2024/06/daigoji-list-.pdf
公式HP:https://nakka-art.jp/exhibition-post/daigoji-2024/
X:https://twitter.com/daigoji2024

▼博物館

大阪中之島美術館

▼動画で予習(リンク)

 予習にどうぞ!

▼ニュースメモ

この夏、大阪・中之島に醍醐寺の約90点の寺宝が展観【開創1150年記念 醍醐寺 国宝展】

art NIKKEI おしゃべり美術展「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」イケメン仏像にキュン! 密教パワーにドキドキ!

この夏、大阪・中之島にパワースポット出現!世界遺産 京都 醍醐寺〈開創1150年記念 醍醐寺 国宝展〉【アート系TVプロデューサー☆セイジィ・キヨフジのプレス!プレス!プレス!】

【関西】「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」大阪中之島美術館で6月15日から 学芸協力の専門家の推しは?

大阪中之島美術館の醍醐寺国宝展と桜ミクがコラボ。AR演出やグッズ販売

大阪中之島美術館で「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」 初音ミクコラボも

友達感覚で仏様を感じて…新感覚の「醍醐寺展」、大阪で開催中

醍醐寺、真言密教の美の精華 1150年の信仰紡ぐ

火事を逃れた“奇跡”の明王像、秀吉の「花見」思わせる展示室も 大阪中之島美術館『醍醐寺 国宝展』

その他

大阪中之島美術館「醍醐寺展」は祈りのパワースポット!仏教美術の名宝を楽しもう

▼仏像感想

  • 京都・醍醐寺は、真言密教の拠点として古くから歴史の表舞台で重要な役割を果たしてきた名刹

  • 京都の醍醐寺といえば、豊臣秀吉による「醍醐の花見」

  • 大阪中之島美術館で「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」が開催

  • 醍醐寺に関係する展覧会が、大阪で開催されるのは初めて

  • 国宝7万5537点、重要文化財430点など約15万点もの文化財を所蔵している

  • 2024年の醍醐寺展は国宝14件、重要文化財47件を公開

第1章 山の寺 醍醐寺

→理源大師坐像

 醍醐寺と言えば名僧・理元大師ですね。展示会でもトップバッターでした。注目は左手です。まだ咲いていない蓮を持っているのかなと思ったのですが、妻が分からないなと、監視員に聞いたら図録で頑張って調べてくれたが、分からなかったよう。
 正解は、自身が着ている袈裟の端を掴んでいるようだ。その答えは、No.2の理源大師の絵図からわかった。
 後述の快慶作の不動明王もそうだが、仏像は基になる絵図があったりするので、比較できるよう並べて欲しかったな~。

→吉祥天立像@重文

 興福寺など古寺にあるような大きな吉祥天立像である。醍醐寺にこのような吉祥天立像があるとは知らなかったのでびっくりした。

→大威徳明王@重文

 来たな!醍醐寺はいつでも行けるのでこの展示会はスルーつもりだったのだが、来たのはこの大威徳ですね。
 後述するが、醍醐寺は山の上にある上醍醐と山麓にある上醍醐で構成されている。上醍醐に安置されていた五大明王はこの大威徳以外は、火災で焼失している。よくぞ生き残ったという感じ。
 顔と腕と足がそれぞれ6つ持つ異形な仏像であるがバランスが良いので違和感はなく、かっこ良いと思ってします。

仏教工芸史が専門の内藤さんの推し作品は、重要文化財《大威徳明王像》。上醍醐五大堂の五大明王は、大威徳明王以外は、途中で失われ、江戸時代に復興されましたが、創建期にさかのぼるお像は大威徳明王だけ。「2回も奇跡を起こしているのです。1回目は鎌倉時代にお堂が焼けた際に救い出され、2回目の1605年でも救い出されて奇跡的に残っています」と内藤さんは説明します。

https://artexhibition.jp/topics/news/20240528-AEJ2079802/

→薬師如来坐像@国宝の光背の化仏@国宝

 2017年に実施された東京の醍醐寺展は薬師如来坐像と脇侍の日光・月光菩薩の薬師三尊@国宝が展示されていたが、今回は薬師如来坐像の写真だった。。。
 残念・・・小さい仏像4体をサッと観るかとパネルに目をやると、薬師如来坐像の光背にいる化仏だった。
 おおおお~こんな近くで観ることなんてできないぞ!!と見入った。

→如意輪観音坐像@重文

 小さいながらも力強く、穏やかで、保存状態の良く、仏像本での如意輪観音坐像の写真でもよく使われている有名人ですね。いや有名仏ですね。
 2018年に、東京・サントリー美術館で行われた醍醐寺展でも主役でトップバッターを務めていました。って、今回もパンフレット(主役)は如意輪観音坐像でしたね。


私の旅行記:2018年『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』in サントリーミュージアム

真言宗醍醐派の総本山。国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画を中心に、濃密な密教美術の世界を体感でき、普段は公開されない貴重な史料が公開される。中尊が2メートル近くある「薬師如来坐像@国宝」と脇侍「日光・月光菩薩立像」や優麗な「如意輪観音坐像@重文」、「五大明王像重文」公開!!そして、快慶作「不動明王坐像@重文」も展示されていた。ラッキー。
次に、記憶にない仏像が2体あった。1つ目は「帝釈天騎像@重文」で、もう1つが「閻魔天騎牛@重文」である。妻は宝物館か講堂じゃないというが、私は記憶がない。。左右には重文から国宝になった「虚空蔵菩薩立像」と初見「阿弥陀如来坐像@重文」となっている。でだ、最後の方に平安時代の「五大明王@重文」参上!!東寺などとは違う雰囲気のチーム明王で、右から3面6臂で目が4つある金剛夜叉、台座が特徴の降三世、そして不動明王、軍茶利、カワイイ牛のぬいぐるみ風の台座に乗っている大威徳となっている。さて、今回は三宝院の快慶作の「弥勒菩薩坐像@重文」は来なかったのが残念だが、いつもスルーしている三宝院の襖絵などじっくり見れたので良かった。

私の旅行記:2018年『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-in サントリーミュージアム

第2章 密教修法(すほう)のセンター

→快慶作 不動明王坐像@重文

 小さいながらも赤目で存在感抜群の快慶作の不動明王ですね。右斜め下から見上げる感じの位置が目が合ったベストポジションである。360度見られるようになっており、一切手抜きがない美仏。
 赤目玉眼の不動明王の代表格だと思っている。手の甲は赤ちゃんのようなプックリしている。

 快慶は度々醍醐寺に来たよう。

→帝釈天騎象像@重文

 東寺のイケメン帝釈天相当の男前美仏。
 東寺と同じく、像に乗っているのだが、ここは甲冑の上に衣をまとっているのが面白い。足の親指も少し上に向ているので立ち上がろうとしているのか??

帝釈天といえば、東寺にイケメンで有名な方がいらっしゃるのですけれども、象に乗っている帝釈天って、東寺と醍醐寺以外見たことがありません。そのため、貴重だと思います。通常の帝釈天はまっすぐに立っているイメージですが、こちらの彼は片足下げてクールに象に乗っている感じが、キュンときます。象も、鼻が短くて象に見えないところがまたかわいい。

https://art.nikkei.com/magazine/013.html

→閻魔天騎牛像@重文

 人は死ぬと閻魔様の裁判を受ける。49日後に天国か地獄行きか決まる。この閻魔様は優しい観音菩薩に感じる。閻魔様の判決で、六道に行くはずで、六道と言えば変化六観音なので、もしかして、閻魔様って観音様とかだったら面白いのに。

田中
閻魔天って、よく絵では見るのですが、像としては多分この人しかいないと思うんですよ。持っている杖に載っている顔も立体に表されていて、独特な感じを出していますし、水牛に乗っているのもかわいらしくてグッときます。
みほとけ
こちら「ビフォー閻魔大王」ですね。まだ閻魔大王として変性する前というか。醍醐寺のものは仏教の神様としての閻魔天ですが、インドから中国を経て日本に伝来する途中で、道教と混ざり合って、私たちが知っている閻魔大王の見た目になったそうです。この柔らかい顔があの怖い顔に変性してしまうって衝撃ですよね。
内藤
このお像は、平安時代末期の待賢門院(たいけんもんいん)という方の安産のために作られたと考えられています。待賢門院は非常に数奇な運命を辿った方で、白河天皇との仲がささやかれた女性です。ところが実際に結婚したのは次の天皇の鳥羽天皇で、子供も生まれるのですが、鳥羽天皇は「どうも自分の子ではないな」とわかっているという状況でした。そしてその子供に源平の世を生き抜いた後白河法皇がいるのですが、「父親は白河天皇なのではないか」とまことしやかに噂されていたのです。

https://art.nikkei.com/magazine/013.html

→帝釈天騎像と閻魔天騎牛について2018年の感想

 東京の醍醐寺展で見仏していますね。帝釈天騎像は宝物館で見仏した記録がありますね。。

次に、記憶にない仏像が2体あった。1つ目は「帝釈天騎像@重文」で、もう1つが「閻魔天騎牛@重文」である。妻は宝物館か講堂じゃないというが、私は記憶がない。。左右には重文から国宝になった「虚空蔵菩薩立像」と初見「阿弥陀如来坐像@重文」となっている。でだ、最後の方に平安時代の「五大明王@重文」参上!!東寺などとは違う雰囲気のチーム明王で、右から3面6臂で目が4つある金剛夜叉、台座が特徴の降三世、そして不動明王、軍茶利、カワイイ牛のぬいぐるみ風の台座に乗っている大威徳となっている。さて、今回は三宝院の快慶作の「弥勒菩薩坐像@重文」は来なかったのが残念だが、いつもスルーしている三宝院の襖絵などじっくり見れたので良かった。

第3章 桃山文化の担い手

→金剛夜叉明王@重文

オマケ

▼2018年:『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』inサントリー美術館/九州国立博物館

 って、そんなに変わっていないな・・・。ただ、2018年の方が見仏できたな~。


当時の私のNOTE旅行記はこちらです。

▼過去の関係・類似展

2023年:★仏像展★醍醐寺美仏『初公開の仏教美術 ―如意輪観音菩薩像・二童子像をむかえて―』in半蔵門ミュージアム

2018年:『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』inサントリー美術館

真言宗醍醐派の総本山。国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画を中心に、濃密な密教美術の世界を体感でき、普段は公開されない貴重な史料が公開される。中尊が2メートル近くある「薬師如来坐像@国宝」と脇侍「日光・月光菩薩立像」や優麗な「如意輪観音坐像@重文」、「五大明王像重文」公開!!そして、快慶作「不動明王坐像@重文」も展示されていた。ラッキー。


#仏像
#国宝
#404美術館
#人文学
#神社仏閣
#やんまあ
#やんまあ神社仏閣
#仏像
#404美術館
#人文学
#京都
#京都市伏見区
#京都伏見シリーズ
#京都纏めシリーズ
#纏めシリーズ
#仏像纏めシリーズ
#国宝
#慶派
#快慶
#仏像展
#旅行・おでかけ
#京都神社仏閣シリーズ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?