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<1>あなたのキャリアは今のままで良いのか?

あなたは自分のキャリアに満足をしていますか?
例えば、学生時代の頃に思い描いていた30歳や40歳の自分(あるいは今の年齢の自分)と、現在のあなたの状況を比べるとイメージ通りでしょうか?
または、良くも悪くもギャップはありますでしょうか?


社会人10年目に自分のキャリアを振り返ると

当時描いたビジョンを目指して着実にキャリアアップをして思い描いていたイメージに近づいている人もいるかも知れませんね。
一方で、仕事を始めてから思いがけない出来事や出会いがきっかけで想定外のキャリアを歩んでいる人もいそうです。

いづれにしても社会人になってから5年~10年たった頃には、就いた仕事で一人前になっていて、その上で活躍もしており「自分は〇〇の専門家だ」「△△のプロだ」と言うように「自分とは▢▢だ」というアイデンティティを確立している状態を意識的にも、無意識的にも求めていたのではないかと思います。

あなたの場合は、どうでしょうか?

自分のアイデンティティが明確になって充実感を持っている人もいるでしょうし、一方で、自分が何者か?まだ明確になっておらずに悩んでいる人もいるでしょう。

または、一旦はアイデンティティが確立して迷いなく走ってきたけれども、ここ最近になって「自分はこのままで良いのだろうか?」と不安が生じている人もいるかも知れません。

社会人10年~15年目の人々の悩みの声

社会人10年目や15年目くらいに差し掛かると、そのような悩みが生じ始めることは珍しくありません。

「外資系企業に就職をした友達に10年ぶりに会ったら給料は自分の3倍で、専門的な仕事をしていて日々成長を実感しているらしい。自分はこのまま今の会社で人事異動を繰り返しながらゼネラリストとして仕事をしていて良いのだろうか?」

「入社以来まじめに仕事を頑張ってきたがルーティン業務をこなすだけでスキルアップも、年収アップも出来ない。現状を変えたくて異動や転職をすべく色々とやってみたが駄目だった。将来ずっとこのままで、もう抜け出せないのかな?」

「残業が多くてハードワークな環境で頑張っているのに、収入は生活するだけで精一杯。働きがいなんて考えられる状態ではない。何とかしたいけど、どうすれば良いか?」

「元同僚がスタートアップに転職をしてIPOを目指して活き活きと頑張っている。自分は日常業務に忙しく疲弊しているだけ。会社の業績もぱっとせず、今のまま勤務をしていて未来はあるのだろうか?」

「学生時代の知人が自分の夢を追求して起業した。先日、投資家から〇〇億円資金調達して会社を拡大していると聞いた。でも、自分はやりたいことすら見つからない。このままで良いのだろうか?」

「入社して15年にわたって仕事を頑張ってきたが、最近どうも以前に持っていた様な仕事に対する興味が無くなってきた。かといって自分がやりたいことが何か分からない。このままでは良く無いことだけは漠然と感じるが、どうすれば良いだろうか?」

私がキャリア・コーチングや転職支援で多くの人々の相談に乗っていると、こういった悩みをお聞きすることが非常に多いのです。

軽視すべきでない内なる心のサイン

「このままで良いのだろうか?」という疑問や「現状を変えたい」という希望は心の底から湧いてくるけれども、だからと言って何をやりたいのか、どうすれば良いのか、という解は思いつかない悶々とした心理状態です。この状態はつらいですよね。

つらさを忘れる為に仕事の量を増やすことや、レジャーで気分を紛らわしたいという気持ちになるでしょう。

しかし、このつらさは自分が新たな人生/キャリアのステージに移行するタイミングが来たという信号かも知れません。この信号をキャッチしたら、人生の節目に来たのかもしれないと一旦立ち止まって自分に向き合ってみるべきです。

決して、内なる心のサインを軽視すべきではありません。

このような内なる心のサインを感知したら、これまでのキャリアの棚卸をして、今の自分が本当にやりたいことは何なのか?考えることをお勧めします。

どうやってキャリアを棚卸して、どう考えれば良いのか?ということは、次回以降に書きたいと思います。

☆次の記事: 
新たなキャリアのステージに進む勇気と知恵~転職で人生を変えたい人に必要なこと~

(2023年8月14日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士


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