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副業で社会貢献という働き方

多くの会社で副業が認められるようになって
本業+副業で収入増を目指す人が増えましたね。
副業と聞くとお金を稼ぐ連想する雰囲気に
世の中がなっているようにも思います。

が、お金を追加で稼ぐ必要がある人はともかく、
人生の充実や生き甲斐を得ることが目的であれば、
副業でビジネスをする以外の道もあります。

副業で社会貢献をする

ビジネスで人の役に立つことは出来ますが、
あくまでビジネスですから限界があります。

例えば困っている人を助けたいと思っても、
ビジネスとして高品質のサービスをするには
価格が高くなります。
そうすると富裕層しか対象にならず、
一般の人々やお金を持っていない人々は
そのサービスを利用できません。

低料金でサービスをしようとすれば、
品質を落とさざるを得ません。
ジレンマですね。

やはり直接的に社会貢献をしようと思えば、
非営利のボランティア活動が最適でしょう。
ただし本業で非営利団体等で働くと、
やりがいはあるけれど給料が安くて
長くは続けることが難しいものです。

でも、自分に必要なお金は本業で稼いで、
副業で非営利の社会貢献をするならば、
安定収入を得ながら持続的に社会貢献が出来ます。

副業だからこそ、社会貢献に活かせること

本業があるからこそ、副業が輝くとも言えます。
ボランティア活動をやってみる実感出来ますが、
本業のスキルが副業の社会貢献に活かせます。

例えば、私は子供達の教育に興味があったので、
ボーイスカウト団体で小学生のアウトドア教育に
数年間参加していました。

30名以上の小学3年生~5年生を
大人の指導者20名程度でキャンプやハイキング、
社会への奉仕活動(募金やゴミ拾い)等を行うのです。

私の得意分野は本業が採用やキャリア開発ですから、
子供達を育成するプログラムを監修することや、
子供達に毎回の活動で目的を与えて動機づけること、
成果を承認すること(表彰など毎回やります)、
もちろん新たなメンバーの募集などで
本業で培ったスキルを多少なりとも活かせました。

本業でプロジェクトマネージャーをやっている人は、
毎回の活動計画立案で子供達にとって安全な活動
となるように精緻な計画を立てていましたし、
経理の人は会計を完璧にこなして下さいました。
大型車の運転が得意な人は、トラックを借りて
大量のキャンプ道具を現場まで輸送してくれました。

こうして各メンバーが持つスキルを持ち寄って、
ハイレベルの教育活動が出来ていたと思います。

本業がボランティア活動だとスキルアップに限界

一方で、ボランティア活動を本業にすると、
スキルアップの機会が限られてしまいます。

上記のボーイスカウトは全員副業ですが、
もしも本業でそれだけやっていたとしたら、
得られるスキルや技能は限定的で、
働く人間としての技能の向上が限られます。

上記のボーイスカウトでは指導者の教育制度が
充実しているグローバル団体ではありますが、
指導者向け研修は野外スキルなどコア技術の習得が中心です。

ですので、例えばリーダーシップやマネジメント、
課題発見&解決、プロマネ、計数管理、
マルチタスクの遂行、事務作業、保護者対応、
などなど活動をする上で必要となる技能は、
その活動に従事するだけでは十分に得ることが難しいのです。

やはり本業において毎日必死でやっている
複雑で大量の仕事を通じてこそ、
専門スキルやビジネススキルが累積されていきます。

社会貢献で得た経験が本業にも活きる

また、副業のボランティア活動で社会貢献を
することから得られる副産物があります。
それは、日常の仕事でないからこそ得られる
気づき、新しい経験、学びなどです。

私の場合、副業のボーイスカウトで2年間
責任者を務めたことによって、
トップの立場を担う時に必要なことを学びました。
それらは、ちょっとしたことかもしれませんが、
小さな意思決定も自分が責任を負うことが
どんなことか、ということだけでも
日常の仕事では体感できないことでした。

私、本業は会社の役員でNo.2なのですが、
この経験でトップとNo.2では背負う責任の重みが
全く違うことを皮膚感覚で理解できました。

すると本業における上司の社長の気持ちの理解や、
自分の都合を棚に上げ組織の発展や社員のことを
考えて判断することなども自然とできるようになったのです。

マネジメントの経験とスキル、
人の感情に向き合う勇気と度量(子供達は
ごまかせませんからw)、
トラブルや危機への対応力、などなど
本業から得られることとは異なるものを得たと思います。

本業のビジネスと副業の社会貢献の取り組みとが
円環をなして好循環で回っていました。

やりがいの満足度に天井は無い

副業で稼いでプラスαのお金が入ると便利です。
お金が必要であれば、短期的には副業で稼ぐ
ことも良いと思います。

ただ、お金を稼ぐことを目的にして
副業でどれだけ稼いでも一定水準を超えたら、
満足度は大して高まりません。

人生の充実や生きがいを求めていて、
本業で最低限必要な収入があるならば、
副業で自分のやりがいを追求しても良いでしょう。

自分がやりがいを感じることが
人や社会への貢献であれば、
本業があるからこそ副業でボランティア活動に
従事することができます。

やりがいの満足度には天井がありません。
やればやるほど幸せになります。
人生も充実します。

すると上述したように
副業と本業の好循環が生まれて、
本業まで輝いてきます。

なんかわからないけど本業も上手くいって
結果的に収入だって上がることもあると思います。
私が非営利の副業で一緒に働いた人々も、
本業で活躍している人ばかりでした。

以上、少し長くなってしまいましたw
流行の副業は、ビジネスだけにとらわれず、
社会貢献も含めて自分の人生が輝く副業を
やってみるのは如何でしょうか?

(2023年7月10日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士


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