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もういちど声

雨の音さえ 通り抜けてく

似た何かじゃ 意味なんてなく

あなたの声 もう一度 声

雪崩れ込んでくる 音
音沙汰なく

溢れ返るほど 好き
隙間もなく

わたしの耳が凹ならば
あなたの声は凸かもしれない

別れ際“じゃあね”
最後の粒子が

耳の奥 閉じこもったまま

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自由律俳句

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