マルチプロダクト×PdM/PMM業務、はじめました。
これを書くことにしたキッカケ
ありがたいことに会社としての露出が色々なところで増えてくる中で、
「海事産業のDXってどんなことやっているの?」と並んで、「マルチプロダクトの開発ってどんな感じ?やフルリモートで地方営業をどうやって進めるの?」という質問をいただくことが増えました。
今回は、ちょうど私がPdM/PMM的な動きをはじめたタイミングでもあったので、どんなことをしているのか、開発部門とどのように連携しているのか、ということをまとめてみようかなと思い立ちました。
プロダクトマネジメントの方法論的なものは、ご知見豊富な方が書かれたものが世の中にあるので、ザブーンの中のN=1の話として読んでいただければ幸いです。
開発部門の組織
まず、そもそもどんな体制でやってきたか/やっているかを、簡単にご紹介したいと思います。
開発部門はCTOの三浦さんを中心に、フルスタック1名、フロントエンド2名(うち1名はデザイナー兼任)、バックエンド1名 + 外部の協力会社という体制で開発を進めています。
・開発ロードマップから優先度が高いものを外部の協力会社にまずは形にしていただき、
・既存のお客様にご利用いただきながら、詳細な機能やUIをより体験がいいものにブラッシュアップしていく
というやり方で、開発の「スピード」と「質」を担保しています。
年内やっていきたいこと
私の入社エントリーでも記載したのですが、
既存の船員労務(勤怠)管理に追加して
船舶の位置情報や運航計画が作成できる「運航管理機能」: 今夏
備品の在庫管理や受発注作業ができる「受発注管理機能」: 今秋
の2つを年内にリリース予定です。
What:どんなことをしていくのか
何が大変?
当たり前なのですが、お客様からのフィードバックをいかにタイムリーにプロダクトに反映できるかが成否を分けると考えています
労務管理機能も、実は既存プロダクトといいながら、「永遠のβ版」の例に漏れず、まだまだ実装したい機能が尽きません
スタートアップの宿命ではあるのですが、あれもこれもやりたい想いが強いなかで、活発すぎるぐらい社内の意見が飛び交っているので、議論を着地させるのがすごく大変です(笑)
どこを担うの?
「ここの交通整理を誰かしようよ」ということになり、私がその役割を担うことになりました
何でも屋を突き詰めていったところが、COOだと思っているので手を上げたものの
一般的に言われるPdM/PMMの業務と比べると範囲が狭いというか、ビジネスサイドと開発サイドの橋渡し的要素と全社戦略との平仄を担保する役割が明確に期待されていると思っています
How:どのように進めていくのか
日々のコミュニケーション(開発部門⇄私)
サービスをご利用いただく中でのお客様からのフィードバックや、CSが主体的に集めにいった要望などを、まずはNotionを使って一元管理しています
その後、隔週に1回ビジネスサイドとしての優先順位付けを行った上で、
CTO/CEOと3人でバチバチに(いい意味ですよ笑)開発項目の議論をして決定しています
開発が決定した項目については、週1の定例でプロダクト別×機能毎に進捗をフォローするという運用をしています
日々のコミュニケーション(開発部門内)
コミュニケーションについて触れたので、開発部門の中でのコミュニケーション頻度や中身、方法について、CTOの三浦さんに深掘りして聞いてみたものを対談形式でサクッとまとめました。
小柳) そういえば開発が決まった項目の、「アサイン〜本番環境リリースまでの具体的なコミュニケーション」をどのように実施しているか、しっかり聞いたことなかったと思うのですが、改めてどんな感じでやってるんですか?
三浦)タスクのアサイン等をはじめ、以下のことを中心に週1で定例を実施していますね
開発全体に関わる連絡事項、リリース・スケジュールの共有
新規タスクの割り振り及び現行タスクの進捗確認
その他、タスクを進める上で技術的な疑問・詰まっている事の共有と解消
小柳)なるほど。各自のタスクの仕様決めやレビューにはどのくらい関与しているのですか?
三浦)初期参画の方へは、必要に応じて別途、適宜フォローさせてもらったりしますが、1〜10まで細かな仕様まで入り込むことはありません。
具体的には、設計レベルの仕様については以下のレビューを行っています。
テーブル設計について
Vue/Laravelの設計思想に関わる部分について
その他、ライブラリの追加など
一方、コードレベルの仕様については、
現メンバーについては、コードレビューは行っていません
ただし、参画初期の方については、以下の観点でコードレビューを行なっています
ザブーンの仕様や設計、開発ルールに合致しているか
異常系が考慮されているか
最適な書き方になっているか
小柳)自律駆動で進めていける方が中心のチームなので、基本的には各自が一定程度の裁量を持ってタスクを進めている。ただし、上流設計など根幹になる部分や参画当初のフォローは適宜、状況に応じて実施されているイメージですね。
三浦)そうですね、物事に主体的に取り組みつつも、会社の方針に沿って周りのメンバーと協働してくれる方が多いので、そのような方がフィットすると思います。
小柳)ありがとうございました。
ちなみに、ご参考までに開発環境はこのような感じです↓
■バックエンド
言語:PHP/Laravel(API)、Python
インフラ:AWS(Aurora)、Docker
DB:MySQL
ソース管理:GitHub
その他:Notion、Slack、Zoom
■フロント
言語:JavaScript(Vue.js)、TypeScript、HTML、CSS
インフラ:AWS(Aurora)、Docker
デザイン:Figma
ソース管理:GitHub
その他:Notion、Slack、Zoom
ザブーンで開発することの面白さ
ザブーンで開発することの面白さ
よくあるチーム開発のようにシステムの一部分だけを担当する事は無いので、自分が何を作って、それが何の役に立っているのか分かりやすい
良くも悪くも実際に使っているお客さんの生の声が届きやすい
全てを受け入れられる訳では無いが、ツールを導入したいなど自分の意見が通りやすい環境がある
フロントエンド、バックエンド、アプリの垣根無く、気になる領域にも挑戦できる
海事産業DXとして自分達が作ったシステムで業界にいい影響を与えることができる立ち位置にいる
最後に
と、こんな感じで単純に作るだけの開発とは程遠く、プロダクトとの距離はめちゃめちゃ近いので、常に開発の中心にいることを実感できる醍醐味があるかなと思います!
自分の意見が採用されてお客様の喜びの声に繋がったら嬉しいですよね。ワクワクするな~と感じた方は、ぜひザブーンのエンジニアとして「生きた開発」を味わっていただきたく、まずはお話しできると嬉しいです。
以下のリンクから、コンタクトできますのでお気軽にどうぞ↓
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