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「センス」を磨くために必要な視点

コロナ禍でのリモート業務によって若い年次の社員が
失った機会の1つに「センスを磨く」ということかもしれないと
後輩の悩みを聞いていておもったという記事です。

僕が今までの社会人生活の中で先輩にお願いされて特に困ったことの一つが、僕がプレゼン用の企画書を作ることになりなった時に、先輩から
「センスのある感じで作ってね」とお願いされたことです。

「センスが良い」というのは自分では判断できないというのが本当に難しかったのですが、何度も論理の構成から資料の中での言葉遣いなどを確認しつつ、先輩だとどんな視点でこの資料を見てくるか、どんな指摘をしてくるかということを何度もシミュレーションしたことを思い出します。
(他にも宇宙ステーションに行く会話できるロボットに覚えさせる言葉をセンス良く考えてと言われたこともあります・・・・)

なぜそんなことを思い出したかというと、
先日、数年前にトレーナーをやっていた後輩と雑談をしていた時に、
スキルはリモートでも学び成長できるが、
ビジネスやマーケティング、資料作成からプレゼンまで様々なセンスを磨くにはリモートという環境はかなり難しいのではないかという話になったからです。(あくまでも才能とかではなく、努力でセンスを磨くという話です)

たしかに、スキル自体は様々な方法で学ぶことが可能ですし、極論、
誰もが学べば備わるものなので、差がつかないのですが、
センスを学ぶということは実はその過程を見みたり、様々な人から客観的に見られて指導を受けながら磨いていくものだったりする部分があり、
この部分で人との差が生まれれくるということはあるかなと思います。

なので、個人的に今までの経験の中でセンスが良いなと思う人の共通点からセンスを磨くために有効だと思う視点をまずは3つ紹介できればと思います。(自分のことは棚に上げている点を何卒ご理解下さい・・・)

①抽象化と具体化の両方をセットで検討する

例えば、お笑い芸人の人が抽象的な話を具体的な「たとえ話」や「たとえツッコミ」をすることがあると思うのですが、正に「例える」という抽象的な話をよりわかりやすく、かつ共感できるようにすることがセンスの良い人は上手いです。逆に具体的な話をまとめるような抽象化ではワード力・語彙力がセンスの良い人はあり、企画書での言葉のキレが秀逸です。

このように、抽象的なものを具体的に、具体的なものを抽象的にする訓練を日々してみる、そしてこの訓練を打ち合わせの場で試してみる、企画書を作成する時にそのワードを使ってみることで、自分以外の訓練をテストしていくことはとてもセンスを磨くということでは重要ではないかと思います。
ちなみに、抽象化するときは短く1行で書くという訓練も大切です。

②マクロとミクロの両方の視点を持ちつつ、特にマクロ的視点を大切にする

マクロ的な視点とミクロ的な視点の両方が必要であるということはよく言われますが、ミクロ的な話は結構みんな議論ができたり意見を持っているのですが、1を聞いて10できるではないですが、先のことを考えられたり、広い視点を常に持つことの方がセンスの良い人は得意な人が多い気がするので、常に議論したり、自分で思考している時も一度広い視点で見てみる、先のことを予想してみるということはとても大切かと思います。

③二項対立の視点をまずは持つ

センスの良いと思う人たちには、自分の意見に対して反論してくる人がいた時によく言う口癖があって、「その考え方もしてみたんですけど・・・」と相手が反論してきた内容に対して、一度考えてみたという話をする人が多いです。つまり、どちらの可能性も検討してみた結果として結論を出しているという二項対立の視点を持っているのです。
そして、この視点を持つことで、

・自らでも考えているので、反論した相手に対してもなぜ違うと思ったの
 かということを論理的に説明できる
・反論してきた相手の思考を導いて確かにと思ってもらえる。
 (相手も自らの主張を引きやすくなる)
・相手の反論をうまく活用しながら自らの主張をより強化できる

ということができるようになり、結果として自分の意見にうまく持っていくことができるようになります。

センスという得体のしれないものを考える、身につけるというのは難しいですが、今回書いた3つの時点は僕の経験上、僕だけではなくみんながセンスが良いという人が持っていた視点なので参考にして頂ければ幸いです。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

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