見出し画像

今、改めてマーケターに必要な視点

コロナが流行り始めた時と今では生活者の生活意識や購買意識は大きく変わってきていることを最近感じており、今のコロナ禍において、
マーケティング戦略を検討する際、特に生活者やターゲットの意識や変化、インサイトを特に深く考えることが大切であると改めて感じます。

そんな中で、僕が生活者やターゲットを分析する際に特に大切にしていることを3つご紹介できればと思います。

①都市と地方の感覚の差

僕は地方出身で今は東京に暮らしているのですが、都市部と地方では例えば交通手段の違いなどでも違いますし、生活環境も違います。そして、今のコロナの状況でいうとやはり都市部と地方では流行のレベルも違い、そもそも生活環境や意識が違うところにコロナの状況も違うため、東京の感覚で環境分析やターゲット分析などを検討したり仮説を構築すると世の中と自分の考えた戦略にズレが生じてしまいます。そのため、特にコロナでは都市部と地方それぞれでの戦略、戦い方を考えるということが少なくとも大切です。

②主観性と客観性

①の話とやや矛盾する部もあるのですが、今コロナという状況に対する自分の捉え方をベースに、各商品やサービスを自らがいち生活者として利用してみたときの主観的な感覚はとても大切にしています。やはり自らが良いと思うこと、そしてその理由をしっかりと考えることがその商品やサービスの強みを見つけ出す時にはとても有効な手段だと思います。もちろん、普段から様々な情報や商品に触れて自らのアンテナをしっかりと磨いておくことが前提にはありますが。ただし、先ほども触れたように自分の感覚が世の中の感覚とすべてが合っているわけではないので、その主観的な感覚を客観的に見た時にどうなのかということは自らでも確かめる必要がありますし、チームの中で議論することで客観性を持たせた時の強みへとブラッシュアップしていくことはとても大切です。

③「n=1の意見」も「多数派の意見」も
 両方を踏まえて考える

普段から定性調査(インタビューなどの生声を聴く数値化できないもの)と
定量調査(多くの人に聞き統計的にも正しく数値化できるもの)共にかなりの数をやってきていますが、特にコロナ禍で正解がわからない時代、どう
生活していけば良いのか見えずらい時代
には、やはり「n=1」だけと大切にしなくてはいけない、自分達も気が付いていなかったことをしっかりと拾い上げていくということと、世の中や多くの人がどう思っているのかということの両方をしっかりと見ていくということは当たり前ですがとても重要かと思います。

最近、結論ありきで、街頭でインタビューしたもので都合の良いものだけを取り上げたり、よく見ると数値的には統計的にはそういえないものをグラフで提示していたり、コメンテーターが様々な正しいかわからない情報を伝えていることがたまにありますが、
(仕事柄、凄く情報やデータの出し方が気になる)
自分達も含めて、生活している人達に何かしら提供していく側の人間は
すごく不安で未来が見えなくなっている今だからこそ、様々な面で慎重に
検討しながら情報や商品、サービスを発信していくことを改めて考える必要があるかなと思います。

お忙しい中、最後まで読んで下さりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?