マガジンのカバー画像

読書記録

7
読んだ本の感想(みたいなもの)を書いていきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

まだ見ぬ科学のための科学技術コミュニケーション

久々に読書記録を動かしてみます。

大学院で学んでいた科学コミュニケーションの分野において、3月に2冊の新刊が出ました。

まだ見ぬ科学のための科学技術コミュニケーション(北海道大学CoSTEP)

科学コミュニケーション論の展開(東京大学科学技術インタープリター養成プログラム)

の2つで、今回の読書記録はそのうちの1つについてです。本は7章構成で、半分以上は実践の取り組みや実践から得られた示唆

もっとみる

大人になるためのリベラルアーツ

大人になるためのリベラルアーツ

研究テーマに関連のあるシンポジウムで紹介されていた1冊.科学の発展ともに社会全体で意見が分かれてしまう問題,科学に問えるが科学だけでは解決できない問題を10個ほど取り上げ,学生・TA・教員がディスカッションを展開する授業を書き起こし,出版用に編集された本.

”科学に問えるが科学だけでは解決できない問題”をトランスサイエンス問題と言ったりします.

トランスサイエ

もっとみる

なぜあなたの研究は進まないのか

なぜあなたの研究は進まないのか 理由がわかれば見えてくる,研究を生き抜くための処方箋

医学系の講師の方が研究初心者向けに書いたハウツー本.ビギナーはもちろん行き詰ったときにも参考(&息抜き)になりそうなので頭の片隅にはいつも置いておきたい本.何もする気になれない状態でも2時間弱で読み切れたのでハードルも低め.

修士研究をそろそろやらないといけないけれど何から始めていいのか分からずモヤモヤしてい

もっとみる

新ビジョン2050

新ビジョン2050 地球温暖化、少子高齢化は克服できる

筆者の小宮山宏さんが大学院のオムニバス授業で講師として登壇したことをきっかけに読んでみることにした.

サブタイトルに「地球温暖化、少子高齢化は克服できる」とあるが,私の経験上(たかだか22年ですが)このような問題に対する主張は感情論になりがち,という考えから読み始めるときに期待はなかった.

21世紀の社会が抱える問題の根本が飽和にあると

もっとみる

『坂の上の雲』

坂の上の雲

大学1年生のときに購入し,積ん読になっているままの本.ドラマ版をたまたま見つけて(全部は見ていない...),衝動買いした.歴史小説をきちんと読んだことがないので,そろそろ読もうと重い腰をあげた.全8巻あるが,時間をかけて今度こそ読み切りたい.とりあえずの今の読書記録です.タイトル通り1年間の読書記録としてちょくちょく更新心がけます.

『新記号論 ー脳とメディアが出会うときー』

『新記号論 ー脳とメディアが出会うときー』

大学院講義の教科書.これを読んでいないとお話にならない授業らしいので,とりあえずポチった.早急に読む予定です.

『これからの「正義」の話をしよう──いまを生き延びるための哲学』

お久しぶりです.4月から大学院生になれました.研究に関することは何も決まっていませんが,たくさん本を読む期間・知識を広める期間にしたいと思っています.更新頻度もあげていく予定です.

卒論が終了し,簿記の勉強のかたわら3月に読んだ.哲学に触れたくて,ずっと興味があった本.結論から言うと,大学への返却期限が迫ってしまって最後の方は消化不良になってしまった.いくつかの命題について,具体的な事例を挙げ「

もっとみる