わたしの本棚に入る前の本〈2〉
自分でも驚いているのですが、2023年2月も半ばというのにまだ今年発行の本を読んでいないのです。2022年の積読が終わってないから……と本の山を切り崩しているうちに、2023年(そしてそれ以前)発行の気になる本で欲しいものリストが膨れ上がって行く……。
そこで今回も、直近で気になっている本の一部を順不同で挙げてみました。いつか本棚に入るその日を楽しみに待ちつつ。
前回の本棚に入る前の本まとめはこちら👇
すべての、白いものたちの
ハン・ガン 著 / 斎藤真理子 訳
2023年 河出文庫(※文庫化)
こんなあらすじ読んだら、気になっちゃうよ……。と思った本です。
※追記:読みました!
だからダスティンは死んだ
ピーター・スワンソン 著 / 務台夏子 訳
2023年 東京創元社
前作『アリスが語らないことは』の、程よい嫌な感じや紙の本らしいスピード感が好きでした。
東京創元社のピーター・スワンソン作品の装幀好きなんですよね(どれも鈴木久美さんご担当です)。そういう点でも読みたい本。
からだの美
小川洋子 著
2023年 文藝春秋
大っっっっっっ好きな作家が同じ時代に生きていて、新刊を出してくれる喜びをかみしめています。小川洋子作品にある、優しい因数分解と喪失感が好きなので、物語ではない彼女の視線を知れるのはとても楽しみです。3月の発売が待ち遠しい……。
※追記:読みました!
西洋菓子店プティ・フール
千早茜 著
2019年 文藝春秋
直木賞受賞で話題の作家の過去作。表紙のデザインや、下町の洋菓子店という舞台設定が可愛らしくて気になっています。
自分は、食べ物の写真を見るよりも文章や絵の方がおなかが空いて来るんですよね。もしかしたら、このお話を読んだ後は洋菓子が恋しくなるかもしれません。
以前、食べ物と小説についてまとめた記事はこちら👇
迷宮遊覧飛行
山尾悠子 著
2023年 国書刊行会
この本を読んだらまた読みたい本が増えるんだろうな……という気持ちでいっぱいになる本。本が本を生み、積読を生む……。新たな積読のきっかけになる予感がしています。
※追記:読みました!
外国語の遊園地
黒田龍之助 著
2023年 白水社
白水社×翻訳家の本という点では、私は以前読んだ『「その他の外国文学」の翻訳者』が大好きでした。あの本を読んで、自分の読書傾向に新たな「好き」が加わったんですよね。
こちらの記事で詳しく記載しています👇
また、2023年に読んだ『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』も大好きでした。
もしかしたら私は、翻訳家が書く「自分と文学の人生」の随筆が好きなのかもしれない……という仮説があるので、検証のためにも読みたいです。
※追記:読みました!
花びらとその他の不穏な物語
グアダルーペ・ネッテル 著 / 宇野和美 訳
2022年 現代書館
先述の『「その他の外国文学」の翻訳者』で、今まで英語圏の翻訳本ばっかり読んでたんだなあ~と気付いたと同時に、英語圏以外の本に高いハードルを感じていたことを自覚しました。でも、どこに自分が好きになってしまう本があるのかはわからない。それを知ったおかげで、視野が広がりました。
本作は、現代メキシコの代表的作家による著書。世界中の色んな街(実在・架空の両方)が舞台とのことで、メキシコの人が描く世界を読んでみたいです。タイトルも良い感じ。
※追記:読みました!
世界のふしぎな色の名前
城 一夫、カラーデザイン研究会 著
2022年 グラフィック社
本屋さんで見かけて、綺麗だな~と思ったので。挿絵も可愛らしくて、色をぼんやり眺めているだけで心が躍りそうな本でした。
開墾地
グレゴリー・ケズナジャット 著
2023年 講談社
第168回芥川賞候補作。アメリカ生まれ日本在住の著者に似た経歴の主人公が、言葉や音楽や庭の景色からどんな物語を生きるのか……。興味があります。表紙の雰囲気も好きです。
※追記:読みました!
望楼館追想
エドワード・ケアリー 著 / 古屋 美登里 訳
2023年 東京創元社(※文庫化)
エドワード・ケアリーって多分読んだことがないので……。最近、知人の引っ越しを手伝ったので、「古い集合住宅で暮らす住民たちの過去が掘り起こされていく」という設定が気になります。
※追記:読みました!
遠きにありて、ウルは遅れるだろう
ペ・スア 著 / 斎藤真理子 訳
2023年 白水社
自分の存在を規定する記憶を全部忘れてしまった女性が主人公のお話。前々から気になっていたところに、『「その他の外国文学」の翻訳者』でも登場した木下眞穂さんの感想が流れて来て、ますます読みたくなってしまった……。
※追記:読みました!
田辺聖子のエッセイ-女のイイ顔
田辺聖子 著
2022年 中央公論新社
2022年に三菱一号館美術館で開催された『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』に足を運んでいたので、表紙に使われているプリント・デザイン『苺』を見てハッとしました。田辺聖子作品に上野リチという組み合わせ、最高だ! と。
現代に書かれた元気が出るエッセイとのこと、元気を出したいなと思う元気がある時に読みたいですね。
※追記:読みました!
渡り鳥たちが語る科学夜話
不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語
全卓樹 著
2023年 朝日出版社
偶然Twitterで見かけた前作、『銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異』が物質としても内容的にも大好きな一冊です。なので、もうすぐ(2023/2/14)発行の続編も気になっています。
※わたしの本棚に入る前の本、第三弾もあります。
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