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デフォルメだけどリアルな「さかざきちはる ペンギン街に出る」

 スイカペンギンやチーバくんでお馴染み、さかざきちはるさんの個展に行って来ました。
 前々から私は素人ながらに、さかざきさんは【デフォルメだけど骨格を感じるリアルで生き生きしたかわいらしい絵】をお描きになる方だなあと思っていたので、こうして大好きな作品が一堂に会する展示を拝見出来たのはとても幸せでした。


入場前からワクワクする

コピス吉祥寺の6階までエスカレーターで行った場合は、こちらの階段で7階まで進みます。階段が苦手な方はエレベーターで7階まで直接行きましょう。
キービジュアルの横断幕がお出迎え。
もう一種類のキービジュアルがこちら。どちらもかわいいです。
作業中の原稿、愛用の道具の展示も。原画作成中の様子は会場内で上映中の映像で見られます。
製本前の本、校正中のものの様子。上に掲示されているのは、頁ごとに裁断される前の印刷物。なかなか見る機会がないので興味深いです。

 上の写真の左奥、ペンギンの垂れ幕の奥に薄っすら見えるのが展示室です。いざ、お楽しみの企画展へ……!


二部構成:「色」と「鳥」

 展示室内は撮影禁止なので、内部の様子は美術展ナビさんの投稿をご参照ください。こんな感じで、「ペンギンと色」と「ペンギンと鳥」の2つのテーマで展示がされていました。

 かわいい。色と鳥を見るのが好きな私は大はしゃぎでした。

 まず、鳥の種類の豊富さには心躍りました。インコにヨウムにハシビロコウに錦華鳥にシマエナガに……! ペンギンが他の鳥に愛情たっぷりに接する姿は微笑ましく、ずっと見ていられる……。ここに住みたい。この鳥に囲まれて生きていきたい。
 そして、色に対する解釈がとても素敵で。例えば、“セピア”という色を表現する際にペンギンがセピア色の写真を持っていたり、“ベビーブルー”では赤ちゃんペンギンの頭を撫でていたり……。構図や色味から物語性を感じられ、とても魅力的。
 私が子どもだったら、さかざきさんのイラストを見ながら頭の中で色んなお話を妄想していたと思います。

 私が主に感じているさかざきさんのイラストの魅力は、
かわいいデフォルメのイラストなのに、生き物がちゃんと生き物であり、骨格を感じる動きをしているところ
・「鳥、こういう風に立つ/座るよなあ」という点と「人間みたいだなあ」とクスッと笑える要素の両方があるところ
 生き生きとした彼らの姿は安心感があり、本当に見ていて飽きないです。
 さかざきさんはかつてインタビューでペンギンについて、「直立していて人間を投影できる面白さが好き」と話されていましたが、本当にその通りだなあと本展示を鑑賞して改めて思いました。


グッズも色々&追加情報

 可愛らしいイラストを使ったクリアファイルやTシャツ等、グッズも大変豊富でした。私は、ポストカードと『ペンギンアパートメント 黒の巻』を購入。

『ペンギンアパートメント』は表紙のシルバーがキラキラで大変可愛いです。2023年8月1日現在では、会場でしか購入出来ないとのこと。販売状況はペンギンデザインの公式サイトにてご確認下さい。

 また、本企画のおおもとになっている(という言い方で合っているかしら)作品群『ペンギンアパートメント』は、一部が分譲(販売)中とのこと。(応募期間:2023年7月29日 10:00 〜 2023年7月31日 20:00、一般販売は8月5日〜。)
 原画を手元で毎日見られるのは嬉しいですね。


開催概要

 本企画展は、武蔵野市立吉祥寺美術館にて2023年7月29日(土曜日)から2023年9月10日(日曜日)まで開催中。

 また、広島エディオン蔦屋家電では『ねこだらけのペンギンアパートメント』を2023年07月29日(土) - 2023年09月10日(日)の期間で開催中です。

 最新情報は公式ホームページ、SNSをご確認ください。




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© 2023 Aki Yamukai

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