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#ドラマ感想文「あいつがそいつだ」

ファン・ジョンウム、ユン・ヒョンミン、ソ・ジフン、他
ウェブトゥーンの企画チーム長としてバリバリ働く34歳で独身のヒョンジュ。幼い頃、海で溺れたことをきっかけによみがえった前世の記憶の中に存在した“あいつ”のせいで、非婚主義者になってしまう。家庭の事情で子供の頃からヒョンジュと姉弟のように育ってきたドギョムは、ひそかに彼女に思いを寄せていた。一方、製薬会社の代表であるジウにも前世の記憶が残っており、ヒョンジュに近づき始める。しかし非婚を宣言したヒョンジュの意思はそう簡単には揺るがない。

<ABEMAより>

ABEMAで無料配信があり見始めたが、7話8話が時間切れで無料配信を見られず。1話~6話、9話~最終話まで視聴完了。

前世が出てくるところが新鮮だった。
シリアスな過去とコメディタッチがミックスされていて、主人公の両親はコメディのみにふりきっていた。

前世の謎がとけるまで、あれこれ話をひっぱれたので、面白かったと思う。

脇を固める幼馴染たちのエピソードや、主人公の両親の台詞から、今は時代が違うという表現も多く見られ、ウーマンリブ的な要素も絡めているのも、魅力のひとつかもしれない。
最初から「非婚」なる言葉が登場して、最後まで「非婚」にこだわったところから、このドラマの主題はそこにあるのかもしれない。

作中幼なじみ4人の女性がそれぞれ異なる生き方をしていて、ひとりは子供はいらないという。
今の日本のドラマでは、少子化云々絡みで、「私は子供はいらない」発言はあってはならないのだろう。
「非婚」もまた難しいと思う。「非婚」を選んだような事が描かれたとしても、このドラマの主人公のような描かれ方はしない気がする。

この幼馴染の4人が、何かというと集まって飲んだり食べたりしながらお互いのことを話すシーンが出てくる。こういうパターンはドラマにはよくあるが、あれこれ首をつっこんでくる感じが、嫌な感じになってない所が良かった。
こんな感じのノーテンキな女子会が描かれているのを久しく見ていない気がする。

また、主人公の女性がシャカリキになって働く姿も、どこか懐かしい。
一つ間違うとうざいだけになってしまうキャラクターではあるが、元気に自立しようと仕事を頑張っている姿は、なんとなくこちらの気持ちを上げてくれるようで、そこはよかったのではないかと思う。

前世に、ラブコメに、ウーマンリブに、多様性、いろいろ入れ込んだドラマだったけれど、楽しめた。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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