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夕日に輝く大渕橋に浮かぶ松伯美術館

桃栗三年柿八年花水木の馬鹿めは十八年」にて「ハナミズキ」は一青窈がアメリカ同時多発テロに触発されたと書いた。いつもは残業残業でこき使われているのに、この頃はプロジェクトがボツになって珍しく暇していたのでワールドトレードセンターに2機目が突っ込んだNHK生中継を見ていた。一瞬目を疑い、なんだVTRかと納得しそうになったがそんなはずはない。

人間信じられないものを見ると本当に目をこするのである。目をこすったのは生まれて初めてだったが、その後一度だけ目をこすったことがある。それは徒歩圏内にある松伯美術館を訪れた時だ。東西に分かれた県立大渕池公園の対池畔にある学園前でも最高級の一等地にあった近鉄会長旧邸内にあり、映画「序の舞」モデルの上村松園から松篁と淳之三代の作品が展示される。

上村淳之は花鳥画のために、題材を人を雇って飼っている番組を見ていた。だからその絵を見た時は、なんだ羽毛をそのまま貼り付けてるんだと思ったが違った。よく見るとその立体的な羽毛は平面に描かれている。何故平面に描いているのに立体的に見えるのかと何度も目をこすってしまった。よくあるだまし絵とは違って自然だし、頭部は浮き出ずに羽だけ立体的に見える。

思い返せば「やまとまほろば(奈良GPS散歩写真)」を16年前に書き始める切っ掛けとなる「夕陽に輝く大渕橋」にも松伯美術館は登場している。当初は引っ越してから我が住む町をよく知ろうと近所の道を隈なく歩いた。すぐに奈良県各地のウォークルートを辿りGPSログをマップに埋め込むようになり、今や「奈良散歩YouTube」を配信するのは大変感慨深い。

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