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新しい資本主義とは一億総株主?
岸田総理の一億総株主にはのけぞった。日本国民ならすでに日本にどっぷり投資していると真っ先に思い浮かべた。サラリーマンなら強制的ではあるが自由業の人も老後に国民年金を受け取るためせっせと保険料を納めている。「人生は二度ある」にイチオシした通り投資先としてベストだし、投資額を増やす手法については「60歳定年退職を機にFIREを達成?」に記載している。
新しい資本主義と所得倍増計画の謳い文句に具体性は無かったのだが、漸く出てきたのが一億総株主だ。株主に出資してもらい商売するのが資本主義の根源なので何が新しいのかと思ったら、日本の金融資産は寝ている預貯金が多いのをベンチャー企業へ投資して活性化しましょうとのことだ。これではアメリカの後追いだ。後追いだろうが日本では新しいと言いたいのだろう。
まあ素人が直接ベンチャー企業へ投資するなんてことはないと考えていくとそれを仲介するのが銀行の役割だったと思い当たる。所得倍増計画も株式や投資信託で得られる収益の資産所得倍増らしい。これでは余裕資産が無いと蚊帳の外ではないか。マネーがマネーを生むマネー資本主義の極致である。
こう考えると預貯金が超超低金利なのはマネーゲームへ導く陰謀に見える。
大体資産に余裕がある人は既に投資しているだろう。老後に備えた預貯金は余裕がある分しか投資しない。株価は瞬時に暴落し回復するには時間がかかるのはバブルを経験した世代なら身にしみているだろう。iDeCoとかNISAで10年20年かけてコツコツ増やすのは、片足を棺桶に突っ込んだ世代には無関係だし、虎の子の老後資金を投資するはずないのでとてもずれている。
マネーゲームなんて止めて銀行の金利が正常化すればいい。新しい資本主義ではなく正しい資本主義に戻ればいいのだ。国債が膨大なのだから公定歩合を上げられないのは全くの間違いだ。インフレになって物の値段が上がれば税収も増え借金はあっという間に返せる。物価に比例して給料が上がるのが正しい資本主義だし、それに比例して年金も増えればみんな幸せになれる。
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