神武天皇社より後退する綏靖天皇宮趾
やまとみずほの国に生まれて 第二十ニ話
第二代綏靖天皇葛城高丘宮阯は、葛城古道にひっそり佇む。皇后の河俣毘売の元へは通い婚だし、奈良盆地を治めていないから宮なんて必要ないのだ。葛城古道はいくらでも眺望がいい場所があるから、兵士でも隠していたか。神武天皇を始馭天下之天皇と記すのは日本書紀のみ。即位を紀元前660年にするための改名。古事記は神倭伊波礼毘古命、「倭」は「伊」と言われ。
しかし賀茂神社の総本社と称する高鴨神社の主祭神が、出雲国風土記に登場する阿遅志貴高日子根命なのが???。国生み神話を完全解読してきたから出雲を制圧したのは倭建命だ。時代が全く合わずチンプンカンプンだったが出雲口伝を裏付ける書換だった。国譲りの後、出雲から奈良へ移り住んだ。しかし、高鴨神社主祭神の改名は、暗号化されて日本神話に書かれていた。
建御雷神が第二十話「八咫鏡が偽りなら草薙剣は裏切りの剣?」となる前に派遣された系譜ない天若日子が死に、殯の際に現れた阿遅志貴高日子根命を天若日子の両親が我が子と間違える超突然な寓話は、主祭神に化けたことを示唆する。出雲国風土記に書かれる大穴持命を大国主神と同一神にするぐらいだから、本当の高鴨神社主祭神の迦毛大御神を別名にするのに躊躇ない。
名前を奪われた八咫烏は、賀茂建角身命として下鴨神社に祀られるのなら、その上の上賀茂神社に祀られる賀茂別雷命は誰でしょう。賀茂に別けた雷神意味になるから、第六話「黄泉比良坂は墳墓ハウツー物語」の通り裏切りの天叢雲剣となった建御雷神を祀るでしょう。天照大御神は庶子のために不遇をかこつ大国主の叔父さんに「実力に合った活躍をと」囁いたに違いない。
天若日子の父の天津国玉神は大国魂の捩り。大国主は長国王の捩り。蔑称。
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