山が好きなコーヒー屋の中の人(山用コーヒー研究者)

自然の中にコーヒーを置いてみるナチュラリストであり研究者。 アウトドアが好きな浅草のコ…

山が好きなコーヒー屋の中の人(山用コーヒー研究者)

自然の中にコーヒーを置いてみるナチュラリストであり研究者。 アウトドアが好きな浅草のコーヒー屋さんの中のひと。

最近の記事

「トレラン派の方へのおススメのコーヒー器具、エアロプレスその2」

その1に続きまして、 今回は エアロプレス抽出のレシピです。 ですが、エアロプレスの器具の他に山抽出の特性についても書いてしまったので、少し長い投稿です。 ごめんなさい笑🙏。 レシピも知りたいと思いますので、その3には分けずに、一気に説明します。 以前よりお話ししてる通り、抽出効率はおウチと標高がある山とでは抽出効率がかなり違うので、 家用、山用で2パターン載せます。 ①家用(つまり通常のおススメエアロプレスレシピ) 用意するもの。 ●エアロプレス器具一式 プラン

    • Scaj2021出展

      写真横だけど、ま、いっか!! 11月17日水曜日から19日金曜日まで、青海展示場でScaj2021スペシャルティコーヒーカンファレンス&エキシビションに「エチオピアンコーヒーハウス」バリスタとして参加してきました。 コーヒー店のバリスタとしても、コーヒーの好きな方も皆さん大好きなエチオピアコーヒー。 2年ぶりとなる同イベント、私共のブースは大盛況でした!ありがとうございました。 山登りとともに作成していく山コーヒーを良質なエチオピアのコーヒー豆を使えるとなると、ワクワ

      • 「トレラン派の方へのおススメコーヒー器具、エアロプレスその1」

        最近のバリスタの方は知ってる方も多いでしょう。 「エアロプレス」。 2000年前半にアメリカのエアロビー社(真ん中に穴が空いた有名なフリスビーの会社です)が開発した注射器型のコーヒー抽出器具。 トレランやられる方になぜおススメかというと(普通に登山される方にも) メリットは ●器具全体がポリエステルとポリエチレンで構成されているので、非常に軽く持ち運びしやすい。 ●コーヒーかすは取り出しやすいが、器具内にかすが残りやすい。 ただ、器具内のかすはしまえば外に出にくい

        • 「ペーパードリップのアイスコーヒーのコツとレシピ」

          もう肌寒いですし、山の上の方は雪景色ですが、 山友さんからの要望があり、 今日はゴクゴク飲めるタイプのスッキリとしたアイスコーヒーのレシピです。 勿論、登山時でも流用できるように山用にコツを記載しておきます。 まずは、自分の店のレシピをそのまま公開します。 必要なもの。 ●コーヒー器具一式。 ドリッパー(当店はハリオv60) ペーパーフィルター サーバー はかり タイマー ●コーヒー粉 ●氷、お湯 です。 ①コーヒー粉15g(山では20から22g)をペーパ

        「トレラン派の方へのおススメのコーヒー器具、エアロプレスその2」

          コーヒードリップの基本と概念(その7)

          今日はハカリです。 コーヒーショップに関わらず、 レストラン、ケーキ屋等々、 味の均一化をする為には「はかる事」が重要になります。 コーヒーショップで重要な 「はかる事」は以下の点です。 1杯に対し ①お湯の温度 ②豆の重さ ③蒸らしの時間 ④蒸らしに使うお湯の量 ⑤コーヒードリップに使うお湯の総量 ⑥抽出終了までの総タイム。 です。 美味しいコーヒーを「いつも同じように」出す事を踏まえるようでしたら、計る事を念頭に置いてください。 前述にも載せましたが、僕が作っ

          「コーヒーの旅、その5」

          ちょっと間が空きましたが、 ノルウェーの旅🇳🇴、3日目です。 冬のオスロはたしかに雪も積もっているし、気温も冬の北海道並みの低さ。 でも、そんなに寒く感じないんてす。 湿度が関連してるんでしょうか…。 3日目の朝も時差ボケか起床がやたら早く、朝4時過ぎに起きてしまい笑。 早朝はホテルの部屋内に常備されているコーヒーバッグでモーニングコーヒー。 ここまで「カフェ文化、コーヒーの国」を謳っている国だもの、 さぞかし、簡易的なコーヒーにも味が出ているだろうなと実は楽しみ

          「山のコーヒーと合わせるもの」

          行動食、非常食、水。 登山を楽しむ⛰、必要最低限の身体の為のバックアップ。 コーヒーは登山をより楽しむ為のバックアップですが、トイレもつきもの。 今回は登山時のトイレ問題は置いときます。 コーヒーやお茶などによって、 身体の外に出ていったものを予測して、 山でのコーヒーの付け合わせを本気で考えようという栄養面でのバランスの話です。 僕はバリスタであるとともに飲食店の運営者という「食べ物飲み物」を扱う「人の健康」にも関わる仕事に携わっております。 一昨年からの新型コ

          コーヒードリップの基本と概念(その6)

          ※写真1枚目は私です笑、決して自意識過剰ではございません😹 今日はコーヒー豆の精製について。 コーヒー豆って、まず何。 ラグビー🏉ボールみたいに楕円形で、 割れてるように真ん中に一本スジが入ってるし…。 コーヒーは「その5」で説明させていただいた通り「タネ」になります。 コーヒーノキ(コーヒーの木と書かれることも多いですが、「コーヒーノキ」という属名だと思います)になる「コーヒーチェリー🍒」(写真2枚目参照)という果物のタネです。 このタネを取り出し、 洗って、

          コーヒードリップの基本と概念(その5)

          今日はコーヒー豆の産地特性について。 (みなさんがコーヒー好きである事を念頭に置いた上でのお話しです🙇‍♂️) まず、1番の目的は、「自分好みのコーヒーをみつける」事になるんでしょうか…。 コーヒーの味は 苦い!が1番わかりやすい味になりますが、味の詳細をわけると 苦味 甘味 酸味 の3味がコーヒーの味の内訳です。 苦味は、焙煎時の豆の炭化とメイラード反応(ショ糖とタンパク質の分解反応)の重なりによって決まってきます。 甘味も、主にメイラード反応によって引き出され

          コーヒードリップの基本と概念(その4)

          今日はコーヒー豆を砕く器具、 ミル、グラインダーについてです。 相変わらず、長文になりそう…🙇‍♂️。 豆知識も含めて、友達にうんちくを語ってください笑 まず、最初に ミルとグラインダーの違い。 「違いはないです。」 両方ともコーヒーを砕く器具。 ●一般的に ミルは小さい器具もしくは手挽き。 グラインダーは大きい器具もしくは電動。 なんて説明する方もいらっしゃいますが、「同じ」です。 国によって違うという事も現在はあまりなく、 名称では両方使われている国がほ

          コーヒードリップの基本と概念(その3)

          前回からの続きです。 今日はコーヒーフィルターについてです。 コーヒードリップ用フィルターについてもいくつかあります。 ●ペーパーフィルター ●ネルフィルター ●ステンレスフィルター ●ゴールドフィルター ●セラミックフィルター ●新しいタイプの布フィルター の6種類が現在のところのコーヒーフィルターです。 そもそも何故?フィルターを通すのか? 1番はコーヒー粉がカップ又はサーバーに入らないようにする為、だったはずなんです。 はじめは、 布(まだネルなどではな

          コーヒードリップの基本と概念(その3)

          「コーヒー屋の日常」

          今日は友達のエチオピアンコーヒーハウスサラムストアさんのコーヒーカッピングの日でした。 カッピングとは、いわゆる豆の品評を行うこと。 様々なエチオピアコーヒーでも 本日は6種の「ゲイシャ種」と呼ばれる最高品種のカッピングでした。 通常のドリップして味見するのとは何が違うのか? コーヒーアソシエーションのルールに基づき、 フィルターを通さない抽出を行い、 甘さ ボディ感 酸味 酸質 澱み感 などなどのコーヒー豆の特性を調べていきます。 コーヒー豆の売買に使われる際に

          コーヒードリップの基本と概念(その2)

          前回からの続きです。 ドリッパーの形状ですが、 スプレンダーコーヒーで使用しているのは「ハリオ社のV60」です。 写真の型です。 V60(ブイシックスティー)という名称は、ドリッパーの斜角が60°であるということでハリオ社が考える「1番適切な湯の流れゆく角度」だそうです。 溝がらせん状である事、溝の数、などもお湯の流れをコントロールする為にあります。 そして穴。 その1で説明しました、世界4大ドリッパーのうち、1番サイズが大きな穴になります。 ここで、あらためてコ

          コーヒードリップの基本と概念(その1)

          抽出座学のような有料級の話です。 今日らドリップ抽出について、ご説明いたします。 出来るだけ書きます笑。 そんなもの知ってるよー!という方も、振り返ろうと改めて読んでいただければと思います。 コーヒーのドリップについて必要なもの。 ①ケトル(お湯を注げるものならなんでも) ②ドリッパー ③サーバー(サーバーが無ければカップに直接) ④はかり(おうちのコーヒー淹れる場合はなるべくはかりを用意してください) ⑤タイマー(いつも同じ自分好みのコーヒーには必要なのて用意する

          コーヒードリップの基本と概念(その1)

          「コーヒーと水の溶解度、その2」

          前回は、 各お山のふもとに流れる関東圏の百名水についてのデータについて、検証してみました。 今回は その続き、「コンビニなどで販売しているお水」を検証します。 これは比較的簡単、なるべく多くのラベルが違う水を購入して集めれば進められます。 その前に、ボトリングウォーターにも色々分類があるってご存知でしょうか? 現在、流通しているミネラルウォーターは約1,000種類あるそうです。 ※下記「ウォータースタンド」さんの文面を抜粋しております。 ご了承ください。 ミネラル

          山とコーヒーの研究。2021.3月8日大山出発前。

          2021年3月8日月曜日、神奈川の大山に上がってきます😌。ずっと山とコーヒーと向き合ってきていまして……。 登山の楽しさ、山の四季、環境、ゴミ問題、トイレ問題、コーヒー豆の知識、抽出理論、焙煎理論…。 山の上で飲むコーヒーは美味しいけど、もっともっと理論と実践を積み上げれば最上級の山専用ブレンドができると仮説🗣。 山とコーヒーの繋がりについても、面白い投稿が出来ればなぁと思ってます👧

          山とコーヒーの研究。2021.3月8日大山出発前。