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「コーヒーと水の溶解度、その2」


前回は、
各お山のふもとに流れる関東圏の百名水についてのデータについて、検証してみました。

今回は
その続き、「コンビニなどで販売しているお水」を検証します。

これは比較的簡単、なるべく多くのラベルが違う水を購入して集めれば進められます。

その前に、ボトリングウォーターにも色々分類があるってご存知でしょうか?

現在、流通しているミネラルウォーターは約1,000種類あるそうです。

※下記「ウォータースタンド」さんの文面を抜粋しております。
ご了承ください。

ミネラルウォーターとは、特定水源(地下水や湧水などの自然の水)を原水とするものです。処理方法が異なるため、品質や味にも違いがあります。
厚生労働省の「ミネラルウォーター類(容器入り)飲用水の品質表示ガイドライン」では、飲用に適した水を容器に詰めて販売する場合「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4つのいずれかを品名として記載する必要があります。
なかでも水道水をそのままボトリングしているものやアルカリイオン水、ピュアウォーターなど、独自の水質やミネラル分を含まないものも「ボトルドウォーター」として販売できます。また「天然水」という名称で、各地の名水や大自然をイメージさせる商品名が使われていても、品質が保証されているとは限らないようです。 

だ、そうです笑。

僕も全部同じだと思ってました。

※下記、細かい説明が別途ありましたので、こちらも抜粋します

●ナチュラルウォーター 

特定水源より採水された地下水

沈殿、ろ過、加熱殺菌以外 の物理的・化学的処理を行なってはならない

● ナチュラルミネラルウォーター
(天然水)

特定水源より採水された地下水(鉱泉水、鉱水など) ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ

沈殿、ろ過、加熱殺菌以外 の物理的・化学的処理を行なってはならない。

●ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターの 原水と同じ

ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に次に挙げる処理を行なったもの。 ・複数の原水の混合 ・ミネラル分の微調整 ・曝気(ばっき)など

●ボトルドウォーター

ナチュラルミネラルウォーターの 原水と同じ

ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に原水の本来成分を大きく変化させる処理を行なったもの


さすが、身体に入れるものには様々なルールを関連づけていくのですね…。


今回調べたボトリングされている水は以下の通り、

写真1番右より、
硬度順(軟水→硬水)で並べてます。
ドリップコーヒーの豆は当店深煎りのブレンドを使用。

改めて硬度の見方、炭酸カルシウムの含有量が
60 mg/L 以下の水を軟水
60~120 mg/L の 水を中硬水、
120~180 mg/L の水を硬水
180 mg/L 以上の水を超硬水

pH値の見方

【酸性】
pH値0  バッテリー溶液
pH値1~ 5%塩酸
pH値2~ 胃液・レモンジュース
pH値3~ 食塩・アルカリ飲料
pH値4~ ワイン・オレンジジュース
pH値5~ ビール・コーヒー
pH値6~ 雨水

【中性】
pH値7  牛乳・純水

【アルカリ性】
pH値7~ 血液・海水
pH値8~ ベーキングパウダー
pH値9~ ホウ素
pH値10~ 石鹸
pH値11~ 石灰水
pH値12~ 油汚れ用洗剤
pH値13~ 濃縮灰汁

これを基準として、
最後に各ボトリングされた水のテスト結果です。

ドリップ時には、水は全て鍋で沸かし、100℃以上まで煮沸したものを使用。

●trolox(トロロックス)
取水地:鹿児島県 桜島
硬度:1.12mg/ℓ
pH値:9.7(アルカリ性)
水テイスティングコメント:
本当に少しトロっとしたマウスフィール。飲みやすい。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
少し酸味が出過ぎている。

●温泉水99
取水値:鹿児島県 垂水温泉
硬度:2mg/ℓ
pH値:9.5〜9.9(アルカリ性)
水テイスティングコメント:
トロロックスに近い場所での取水、スッと身体に入る。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
少し全体味が濃く感じる。

●サントリー南アルプスの天然水
取水値:山梨県 白洲町
硬度:30mg/ℓ
pH値:7(中性)
水テイスティングコメント:
飲み慣れた水。美味しい。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
ドリップバランスがベスト。

●奥大和の銘水
取水値: 奈良県 月ヶ瀬
硬度:78mg/ℓ
pH値:7.7(アルカリ性)
水テイスティングコメント:
少し、、、なんというか、味を感じる。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
ドリップバランスは申し分ない。

●ソラン デ カブラス
取水値:スペイン ベレータ
硬度:260mg/ℓ
pH値:7.74
水テイスティングコメント:
鉱水としての味を感じる。飲みづらさも感じる。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
苦味が強く出る。焙煎時の苦味というより他の甘味酸味が抜けて残る少し刺すような苦味。

●サンペレグリノ(炭酸水)
取水値:北イタリア サンペレグリノテルメ
硬度:734mg/ℓ
pH値:7.8(アルカリ性)
水テイスティングコメント:
炭酸水の水質をとるのはちょっと難しい笑。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
ソラン デ カブラスと同じような苦味。

●ゲロルシュタイナー(炭酸水)
取水値:ドイツ西部 ゲロルシュタイン
硬度:1310mg/ℓ
pH値:6.5(酸性)
水テイスティングコメント:
炭酸水はやはりテイスティングしづらいが少し鉛感がある。

ドリップコーヒーテイスティングコメント:
苦味を強く感じる。

どうでしょう?

海外の水はやはりお茶やコーヒーを自然抽出していくのは難しいかなという結果でした。

他にも以前に、
超軟水の自然水でコールドブリューを作った経験がありますが、
通常の浄水でコールドブリューレシピで作ったものと比べ、
味が強すぎて逆に飲めずに処分したという経験があります。

日本の山々にも成分の違う名水があり、それで淹れたコーヒーはまた違った味わいがある。

ゆくゆくにはコーヒーと歩く日本各地の名水マップなんてのも作ってみたいなと考えるでした。

さてそろそろ、
コーヒーの旅の続きも書かねばね😅。

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