山の美の中で。

Both plants and people have their own roles…

山の美の中で。

Both plants and people have their own roles. 『植物にも、人にも、それぞれの役割がある』山の美より。

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リサイクル暮らし その4 雨の日

雨の中、明け方に田んぼの水を見に行った相方がなかなか帰ってこないので、わたしも起き出し田んぼに行くと、イナゴ退治をしている! わたしも田んぼに入ってイナゴをやっつける、、。 イナゴは手を噛んだり針を刺したりしないので、安心して触れる。獲ってはイナゴの頭を取って田んぼの肥やしに。 えいっ!っとひと想いに引き裂くワイルドな作業は、終わった後も手にイナゴの動く感覚が残っていてツラい。 びしょ濡れはさすがに寒い。 雨なのでお勉強。 イナゴのこと、来年の田んぼのこと。 かなり大変

    • リサイクル暮らし その3 犬とイナゴ

      去年末、雄と雌の子犬をもらって来た。 もうじき1歳になる。 ご先祖は、アイヌ犬や琉球犬。その前はきっと人懐こい性格のオオカミだったのだと思う。 なので、立派な牙がある。 中型犬で、そのワイルド感は吠えられると怖いようで、近寄れない人も多い。 すっかり番犬の役目をこなし、カエルや野ウサギを追いかけるワイルドなワンたちだ。 雌のルアが初潮を迎え、ぷっくり可愛らしく腫れてるお尻にそそられて、雄のソーレが発情した。 このまま自然妊娠?とも思ったけれど、まだ1歳に満たない小柄なルアの

      • リサイクル暮らし その2 お盆前

        立秋の声を聴くと、とたんに冬準備を意識する。 お盆前までに済ませたい家周りの整理整頓が続く。 お盆は、数多くの人が一斉に祈る期間なので、そのエネルギーは大きく、大きな因果応報的なぐるぐるとした渦をつくりあげている氣がする。 故人をしのぶことに捧げられるお盆というときが昔から好きだった。 今年のお盆は実家に帰省するのは延期したので、ギリギリまで農園の片づけ掃除。 安価でこの土地を貸してくれている大家さんファミリーは、農園を応援してくれてる支援者だ。 毎月お墓参りにいらっ

        • リサイクル暮らし その1 頭の整理

          この農園に来て、4年半経った。当初は手持ち金90万あれば、それをベースにリモートも駆使して仕事しながら農園を作って行って回して行こうと、今でいうところの半農半Xをイメージして、とにかくその生活が叶う場所を旅して回り、ご縁が重なったのがこの農園の土地だった。 トントン拍子はノリ時だ。 その生活は、とにかく回すこと。循環とか、発酵と同様、すべて回してみる! 何が回るのか、あれこれ手を入れても、回らなかったり、でも今やそれが少しずつ仕事に結びつき、壮大な夢が広がっている。 回ら

        リサイクル暮らし その4 雨の日

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        • リサイクル暮らし
          4本
        • 山の美農園覚え書き
          11本
        • 今。
          2本
        • ルーツ
          1本

        記事

          2021 田植え完了

          6月15日。一粒万倍日に田植え開始。 狙ったわけではないけれど、その日に始めることができた。 種下ろししてからちょうど1ヶ月。 上から見ると上弦の月型をした田んぼ(1反)の区画ごとに作った苗代。 1反の中に5種類の稲を植えます。 苗代の苗たちは、みんな元気に20cmくらい育ちました。 水が入り込みやすいように掘った区画ごとの溝も虚しく、ジワリと湧いている水と天水だけでは水が溜まりにくく、土はかなり固め。 手押しの小さなタイプの耕運機で急遽土を起こす。 なんたって行き当たりば

          2021 田植え完了

          2021 2年目の米作り 種下ろし完了

          5月12日 新月。 何かをスタートさせるには良い月の巡りの新月。 今年は立夏を過ぎて、最初の新月のタイミングで種下ろしをしました。 去年元からとっても古いトラクターが壊れてしまい、今年は不耕起栽培に挑戦。 いずれは自然農界の神と言われる故福岡さん(『わら一本の革命』著者)の田んぼのように、泥団子を田んぼに撒くだけで、一般の田んぼの米の収量と遜色なく稲が育つ状態になったらいいなと夢見ています。 お米の作り方は本当に十人十色。 作り方の正解はありません。 土壌や水などの環境、

          2021 2年目の米作り 種下ろし完了

          マコモの話し

          山の美農園の敷地は、10反ほど。半分は30年、もう半分は20年耕作していなかったという棚田が山間部にあります。 すっかり自然林に戻ろうとして、2〜3m級の笹竹が栽培しているかのようにギッシリ伸び、巨大なススキの株や、広葉樹の10〜20年の自然木が育っています。もともと棚田だったところは、水が溜まり、イノシシのプールとなっているようなところでした。 4年かけて水はけが良く、木の生えていない場所を3反ほど畑にして、水のあるところには、3年前からマコモを増やし続けています。 植

          マコモの話し

          2020 稲作まとめ 田植え後から稲刈りまで。

          田植えから1週間ほどすると、たくさんの草が生えてきた。コナギだ。 無農薬のお米は、この草引きが大切。 とにかく草を引くこと。 そして、草を引くのに田んぼに入ることで、稲の根に空気が入り、根がしっかり育つという。 江戸時代の文献にも記されていたそうだ。 お米の無肥料無農薬栽培を実践して15年。その前は有機栽培を10年されていたという、山形の『究極米』を育てている方のお話会で印象に残った話だ。 お話会は5〜6年前に原宿まで聞きに行き、その夏、稲作にとても興味を持った私は、山形ま

          2020 稲作まとめ 田植え後から稲刈りまで。

          i小包

          iくんが、ガンになったそうだ。 同郷の同業仲間だったiくんとは、もう30年以上の付き合いだ。 FBでお誕生日の知らせが来てて、元気かな?と思った矢先の数年ぶりの連絡。 薬をあまり使いたくないiくんの考え方に主治医さんも協力してくれて、手術を受け、あとは、ビタミン剤の処方などで治療中とのこと。 現在、都内のマンション一人暮らし。 最愛の奥様をガンで亡くしたのは、8年前。 私がひさしぶりに会った5年前は、家で調理はあまりせず、オーガニック食材を扱う店で、ランチ一日一食。夜はお

          2020 稲作まとめ 田植えまで。

          昨年、山道を2回軽トラを脱輪させてしまった80代のおじさんが、今年からはもう田んぼを諦めることにしたとのことで、山の美の敷地内の一角に位置しているおじさんの田んぼを今年から借してもらえることになった。 広さはほぼ一反。 山の美では耕作放棄地を開墾して畑を徐々に増やしているものの、ユンボがない手耕作では限界があって、田んぼだった農地を畑ならまだしも、田んぼを復元するには、ユンボがないと無理なほど木が生えて、水路も崩れてしまっているため、田んぼは半ば諦め掛けていた。 念願の田

          2020 稲作まとめ 田植えまで。

          2020 夏土用 前半

          夏の土用に入って、1週間が過ぎた。 土用入り、1日目。なんとなくやる気が急になくなってしまった。 2日目。あまりにもやる気が出ない。 けれど、イノシシ対策の草刈り。 それまでの外作業の疲れが出たのか? 雨が多くて、作業は思うように進まなかったはずなのに。 は!土用入りしたんじゃんと気づく。 だからか。と、納得。 3日目。雨だし、土用だし、ゆっくり焦らず、土用明けの立秋8月7日までどう過ごそうか、とりあえずゴロゴロ。 腕の湿疹が気になり始めていたので、この機会になる

          2020 夏土用 前半

          神農さんとヒポクラテス

          その名のとおり、神農さんは、農の神と言われた古代の方です。 神農本草経という経典となって、それは現代に受けつがれる漢方薬入門の書とも伝えられています。 神農本草経には、上品、中品、下品という項目があり、上品は常時食して害もなく体に良いもの。中品は、少し注意が必要なもの、下品は毒を以って毒を制す、常時食すのには向いていないものとして記載されています。 ケガと違って、病は体内で自然に発生するもので、自然発生した病は、自然の力が一番の薬。とは、古代最古の医師と呼ばれるヒポクラテス

          神農さんとヒポクラテス

          山の美月光岩白茶

          2019年。3月9日。奈良にてお茶を追求した茶師がお亡くなりになりました。 その茶師のAbeちゃんに作り方を教わったのがこの月光白茶です。 茶葉のファーストフラッシュです。 山の美農園の棚田の境目には石積みがされていて、その石垣の間からお茶の木が生えています。 お茶の木の寿命は、種からなら1000年。挿し木で500年と言われるほど長く、山の美農園のあちこちに自生したり、大昔の地主さんが植えたと思われる在来種のお茶の木がたくさん生えていました。 昔の人は、お米からお茶までな

          山の美月光岩白茶

          枸杞の実のてんさい糖づけ

          枸杞の木を植えて4年めです。 苗木を植えたので、すぐ植えた年から実が成り始め、乾燥させたり、生食したりで楽しんでいましたが、楊貴妃も1日に3粒食べたと言われるほど、枸杞の薬効成分が、ずば抜けて美容と健康に良いため、乾燥したものの他に、酵素ジュースも創りたくなりました。 砂糖は体に良くないとか、体を冷やすと言われていますが、冷やしすぎに気をつける分には、カロリーを蓄えられる貴重な調味料だと思います。 楽しみなスイーツタイムも心が癒されます。 また、砂糖抜きや糖分を抜きすぎる

          枸杞の実のてんさい糖づけ

          ルーツ

          なぜ年老いた人は、自分史を書きたくなるのだろう? 私自身も中年になり、その気持ちが少し理解できた気がしている。 自分の知る半世紀プラスを振り返り、見つめ直し、安らかで、穏やかな老後を過ごすためではないかと思うようになった。 そのための時間が持てる私は、幸せ者だと改めて思う。 その環境を与えてくれた、多くの方々に感謝を込めて。 私は1964年、東京オリンピックの年に生まれた。 今の私がココにいるのは、生まれた環境や、数々の出逢うべくして出逢った友人、知人。その時代の状況の

          乾燥柚子の種と丸ごと柚子シロップ

          柚子の活用をしていくと、果肉の中のたくさんの種を使わないことも多く、そこで種をそのまま乾燥してみたものと、種ごと全部砕いて砂糖漬けにしたものを作りました。 乾燥柚子の種は、好きな焼酎などを使用して、この種を浸けて置くと、ペクチンが溶けて、化粧水になるという話を聞いて、実際に試してみました。 とろとろの柚子の香りがお肌にとても良い感じです。 また、洗濯機の中に、柚子の種をネットに入れて回してみると、ほんわりと柚子の香りがして、アロマ効果ですね。 丸ごと柚子シロップは、種

          乾燥柚子の種と丸ごと柚子シロップ