神農さんとヒポクラテス

その名のとおり、神農さんは、農の神と言われた古代の方です。
神農本草経という経典となって、それは現代に受けつがれる漢方薬入門の書とも伝えられています。
神農本草経には、上品、中品、下品という項目があり、上品は常時食して害もなく体に良いもの。中品は、少し注意が必要なもの、下品は毒を以って毒を制す、常時食すのには向いていないものとして記載されています。

ケガと違って、病は体内で自然に発生するもので、自然発生した病は、自然の力が一番の薬。とは、古代最古の医師と呼ばれるヒポクラテスも言っていて、神農さんとヒポクラテスは、もしや同一人物では?とも思ったり。

神農さんには、頭にツノがあり、髪はラスタマンのような長い髪だったという説があり、そのいでたちは、古代ギリシャ人でもおかしくないなぁと。
古代はワンワールド。キリストも世界各国を訪れたという説が残っていますもんね。
私の妄想ですが。

化学薬品を使用した医療は、現代医療の中心となっていますが、まだまだ研究が続く未知の世界でもあります。
その歴史はまだ約400年。
高性能の新薬が出たかと思いきや、副作用の問題で使用禁止になるというのは日常茶飯事に起こっているので、絶対に信用できる薬というのは、人体実験にしかあらずなのです。

神農本草経もしかり、東洋医学、アーユルヴェーダ、アロマテラピーなど、古代からの医療は、それこそ何万年もの人体実験の歴史があるので、まずはその原点を推して知るべし。ということで、そうした古代医療を生活の中に取り入れていくことにしてから、すこぶる元気になった気がしています。

今の私は、現代医療は、苦しみから逃れるための対処法。
古代医療は、苦しみの発生源から根本的に治していく方法という認識をもっています。

例えば発熱した時、現代医療では解熱剤を使用して熱を下げることを優先させますが、日本では昔から、布団に入って体を温めて、汗をかくと良いとされています。
この違いは、単に薬に頼るか、自分で治すかの違いで、自力で治るものならば、薬に依存したくないと思ってしまいます。

発熱は、体に入った毒素を排出、または消滅させようとする現象です。
熱によって死んでしまう毒素も多いようで、殺菌消毒には熱湯を使うのもこのためです。
つまり熱は出た方が良い。
出るものは出す。
出し切れば、デトックスになり、体が軽くなります。
風邪を引いたあと、妙に清々しくなるのは、デトックス後の爽快感とも言えるのではないでしょうか。

ただ、悪性の毒には、発熱だけでは体が参ってしまうので、薬が必要になってきます。
外傷にも薬は必要です。
化学薬品も自分で中身を知り、副作用のリスクを知り、毒を以って毒を制していることを認識しつつ上手に付き合って行きたいものです。

山の美農園では、神農本草経を参考にしながら、一つ一つの植物の性格を知り、身近な植物たちと共生できたらという思いで、農園創作をしています。

神農さんが付いているとは、なんてツイテいるんでしょう。

最後に。
ヒポクラテスの名言を拾ってきました。

『人は自然から遠ざかるほど、病気に近づく』
『病気は食事療法と運動によって治療できる』
『人間は誰でも体の中に百人の名医をもっている』
『賢者は健康が最大の喜びと考えるべきだ』
『私たちの内にある自然治癒力こそ真の病を治すものである』
『健全なる体を心がけるものは完全なる排泄を心がけねばならない』
『心に起きる事はすべて体に影響し、体に起きる事もまた心に影響する』
『食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか』
『病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである』

http://urx.blue/6MyWより抜粋させていただきました。




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