山乃辺ゆう

川崎のエッセイスト、日記的随筆 題材は日々の生活で共有したいなと思った体験、発見  …

山乃辺ゆう

川崎のエッセイスト、日記的随筆 題材は日々の生活で共有したいなと思った体験、発見  まいにち更新はできませんが、できるだけコンスタントに

最近の記事

すきな音楽、全員集合

音楽がすきです。 趣味なんか訊かれてこう答えると、つづけざまに〈どんな?〉なんて訊かれるのが常。ここで長ったらしく語ってしまうわけにはいかない。できる限りさらっと返したいところ。 けれど、うまくいった試しがない。大方なげやりになって〈邦ロックとかですね〜〉と言って終わらせる。そもそも、そんな括り方すること自体が宜しくない。それに「邦ロック」なんて好きじゃない。けれど答え方がわからない。語彙力が著しく欠落しているワタシには到底対応しきれない。 なら中分類的にジャンルを答え

    • 責任、とってね。

      酔いが抜けず深夜に目が覚めた。 暗い台所で水を汲みながら、 ふと、こんなセリフを思い出した。 責任ね… ❇︎ ❇︎ ❇︎ 最近、旧友とのあいだで〈結婚〉という話題がよく上がるようになってきた。それも、だれが誰と…という酒の肴の類ではなくて、もっと重っ苦しい、というか適度に真剣な当事者目線でのはなし。 じっさい、ワタシも他人事ということはできず。だれが先陣を切るか、という消極的な〈よーいどん〉が周囲で繰り広げられている。 そんな真剣さはアルコールに混じって腹の奥

      • 魅惑の線

        西新宿でワタシは〈魅惑の線〉に出逢った。 初台のオペラシティでは和田誠さんの展示会が開かれており、老若男女さまざまな見物客でごった返していた。カラフルでユーモラスな和田さんの作品の数々。ゆるい動物から古今東西の著名人のモチーフ、有名な広告デザインにいたるまで、実に幅広く。世間に著名な文化人の作品展は盛況を博していた。 そんな賑わいをみせるフロアの片隅。上階へあがるための階段がかけられていた。看板をみるところ、どうやら別の作品展のよう。 階段を上り展示室に入ると、圧倒的な

        • 階段から落ちたら、骨ではなく心が折れた。

          意気揚々と初夏の北欧に降りたった。平成26年。2回生の夏休み。 目指すはBudapest。ひとり旅だった。 空港に降りたってすぐ近郊電車に乗り込む。ほどなくするとデンマークの首都に到着。Copenhagen!IKEA…!(感動により脳みそが溶けている) とりあえず荷物を整理しよう。Nikonのコンデジも出しておこう。そう思ってバックのダイヤル錠を回す。クルクル。クルクル…クルクル? 何回番号をあわせても解錠しない。 いやいやいや、、、(クルクル) ウソやん。 ど

        すきな音楽、全員集合

          〈無選別〉が本心を写しだす。

          なにをどう撮りたいのかわからない。考えれば考えるほど、ジブンにはいっぽん筋がないとかテーマやコンセプトがないなんて思いつめるスパイラル。 そんなときはいったん深呼吸をする。そして感覚に身を委ねて、無心に、シャッターを切ってみる。そうすると、潜在意識下のジブンが〈ほんとうに求めているモノ〉にレンズが向かいはじめることに気づくかもしれない。。 きょうは、そんな無意識の発見を共有させてください。 森山大道氏のエッセイより。 きょう生まれてはじめて、写真家の本というものを読み

          〈無選別〉が本心を写しだす。

          ジブンの現在位置情報

          この前の東北旅行で買った日本酒ワンカップを啜りながら考える。 ワタシっていったいナニモノ? 社会人4年目。勤め人。神奈川在住。 最近の流行りは、ハバナイ(バンド)、カメラ、自転車。 他人はわたしを〈サブカル〉という。 ー〈サブカル〉って何ぞや? ー高円寺が好きなら〈サブカル〉か。古着を着てるのが〈サブカル〉か。 ーラブリーサマーちゃんを聴くのが〈サブカル〉か。 ーそれが〈サブカル〉なのか。それは「≠サブカルチャー」。 そんな安直な〈サブカル〉という名称を与えない

          ジブンの現在位置情報

          結局、青いろしか勝たんのです。

          こんにちは、山乃辺 ゆうです。 きょうは、左利きのわたしが愛用するボールペンについて。 みなさん、書きものをするときは何をつかいますか?シャープペン、ボールペン、万年筆、etc. 意識せずとも案外、愛用の筆記具あるのではないかと思います。勿論わたしもあるわけでして、それが青いろボールペン。しかも水性ペンに限る。 きょうはふと、そんなボールペンとの出会いについて書いてみたくなりました。 20代中盤のわたしですが、小学校中学年の頃までシャープペンシルは禁止でした。 地域柄も

          結局、青いろしか勝たんのです。

          違いがわからない男(ひと)。

          わたしはコーヒーが好きです。 仕事中や運転中。散歩するとき、読書するとき、noteを書くとき etc. いつも手の届くところに、何かしらの容器に入ってコーヒーは存在しています。 では、なぜわたしはコーヒーが好きなのか。 あれこれ考えをめぐらせてみた結果、おそらくはこれか?という結論にさきほど到達しました。それはコーヒーに紐づいた記憶が好きだから。 言い換えれば、鮮明に脳内にこべり付いているシーンにはいつもコーヒーがあったから、なのではないかと。それは必ずしも〈善い記憶〉だけ

          違いがわからない男(ひと)。

          あっさりとジブンに負けてみること

          ふと、いまの仕事がつまらなくなる。 新卒4年目。もともと飽き性なジブンからすればよくあること。けれど、すこし動いてみるのもアリなんじゃない?世界は思いのほか広い、なんてよく聞くはなしだし。 そんな啓示を受けたわたしがまずやってみたこと。 それは、これまでなんとなく避けていたものにアクセスしてみること。 わたしがこれまでニガテだったもの。noteだから正直に書いてみよう。 起業家、自由な働き方、リベラル、FIRE、○○の自由、気候変動、なんて単語。 理念や思想そのものじゃな

          あっさりとジブンに負けてみること

          盟友の決断に最上級の賛辞を。

          わたしの盟友Rが転職したという。 彼の盟友たる所以は、留学中おんなじ州に住んでいたことから。 たぶん当時いちばん交流のあった同期だ。 そんな盟友がこの度、「転職」という決断を下した。それも異業種に。 すごいことだ。 正直いうと、わたしは彼をそんな決断力のある人間であると認識していなかった。「だれそれがそう言うなら自分も・・・。」そんな言葉をよく彼から聞いていた。 それがまたどうして・・・。 聞くところ、どうやら最近の話のようだ。彼のなかに秘めたる決心、または絶望、希

          盟友の決断に最上級の賛辞を。

          深夜徘徊のすすめ

          こんにちは、山乃辺 ゆう です。きょうは、わたしの大好きな徘徊について。 みなさん、歩くことはお好きですか?なんだか刑事ドラマの合間に流れるCMの出だしみたい。 日々生活のなかにはいろいろな「歩く動機」があると思います。通勤通学。近所のコンビニに買出し。運動不足解消、などなど。 もちろん歩く時間帯なんかもさまざま。わたしは家からぼーっと往来を眺めていると、あの人はどこに向かって歩いているのかな・・・なんて思ったりしちゃいます。観察癖があるのでしょうか・・・笑 わたしはそん

          深夜徘徊のすすめ

          #6689341 について

          こんにちは。山乃辺 ゆう です。好奇心のおもむくまま、文字を打ち込んでいる者です。 きょうは、カメラのはなし。といっても技法や構図みたいな難しい話ではなくて。愛機のシリアルナンバーから広がるはなし。ちょっぴり妄想も織り混ぜながら。 わたしは、レンジファインダーという部類のフィルムカメラが好きです。愛機はFED-2といって、ソヴィエト時代に生産されたもの。1955年の製造開始から1970年までの15年間、黒海の北方、ウクライナのハリコフという名の町でコツコツと産みだされてき

          #6689341 について

          わたしがnoteで表現したいこと

          みなさん、こんにちは。山乃辺 ゆう と申します。 あるコピーライターさんの本がきっかけでnoteをはじめました。ここではジブンの趣味(街あるき、読書、写真、古着)を中心に、これまでに「あ、オモシロイな」と感じたこと、「これ共有したいな」と思った発見をnoteという形で表現していきたいと思います。 ○自己紹介 20代中盤、社会人4年目、神奈川県在住。休日は、古本屋や古着屋を覗いてみたり、1日中読書をしたり、時にはひとり旅もしてみたり。西独製カメラで東京の街を映したり、自転車

          わたしがnoteで表現したいこと

          字面を愛する

          こんにちは。山乃辺 ゆう です。 今日は趣味のひとつ、読書での気づきについて。 わたしの趣味のひとつに 読書 がある。 好きな作家は、織田作之助、坂口安吾、三島由紀夫に谷崎潤一郎、現代なら断然、森見登美彦。 安部公房や中上健次も忘れずに。 この話をすると大概、好きの原因を訊かれる。 そんなとき自分はいつも、 いったい全体なにを以っての好きなんだ? と思ってしまう。 なんとなくっちゃなんとなく、 でも、明確に自分が惹かれる法則というか、 規則性がある気がしてしまう。 で

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