山名秀典|OFFICE P

「頭と心に描いた世界観をカタチあるものに」OFFICE P 代表 / CONCEPTE…

山名秀典|OFFICE P

「頭と心に描いた世界観をカタチあるものに」OFFICE P 代表 / CONCEPTER・HRD DESIGNER / コンセプトデザイン・人材育成開発 / http://officep.jp/ 学習院大学大学院経営学部経営学科卒

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コンセプトとは?デザインとは?コンセプトデザインとは?

コンセプトは「多くの要素が絡み合う複雑なプロセス」概念は、個々の経験、価値観、学習、考え、思いなど、個人や集団が過去に経験したさまざまな要素から形成されます。これらの要素は個人、組織、企業の概念の基盤となり、それぞれの特有のアイデンティティを形成します。概念の形成は興味深く、たとえば同じ環境や時間を共有しても解釈に違いが生じる場合があります。個々に形成された概念は、個人差(条件によっては個体差)となって、独自の価値観や世界観に発展していきます。つまり、概念は多くの要素が絡み

    • そう遠くない未来のコンセプトをデザイン -JAXA 宇宙編-

      Space Life Conception Ver.1.0 -暮らしたくなる宇宙をつくるための、未来構想-2023年にOFFICE Pは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の暮らし・ヘルスケア分野のビジネス共創プラットフォーム「THINK SPACE LIFE」の暮らしたくなる宇宙をつくるための未来構想「Space Life Conception」の参画企業の1社として参加しました。 新しい事業のタネを見つけて育てていく 宇宙開発は、スペースXのような新興

      • コンセプト × 道

        日本の「道」がつく言葉の概念今回、記事のテーマに取り上げた「道」は、道路を指すものではなく武道や茶道などの「道」で、この言葉の文脈を紐解いていきたいと思います。 日本で「道」が付く言葉には、単なる技術や行動の指針だけでなく、精神的な成長や倫理的な原則にも焦点が当てられています。例えば、剣道や柔道などの「武道」は戦闘技術だけでなく、行動や精神の成長も求められます。また、茶道や華道は見立て方だけでなく、完成させるまでの所作が要求されます。このように日本の「道」は、礼儀や調和な

        • コンセプトが伝わらないと、採用はうまくいかない

          ある企業の人事責任者から「複数の人材サービスの利用やセミナーを開催しても、なかなか採用につながらないんです」という相談を受けて話を進めていくと、伝えていることがきちんと伝わっていないことが明らかになってきました。その原因を探っていくと企業のコンセプトに問題があることもわかってきました。 伝えること≠伝わること企業の採用戦略は、求職者に自社を知ってもらう目的と学生(新卒)や社会人(中途)の採用を実現する目標を実現するために、様々なアプローチを検討して取り組んでいます。特に人事

        • 固定された記事

        コンセプトとは?デザインとは?コンセプトデザインとは?

          OFFICE Pのデザインの定義をディズニーから紐解く

          OFFICE Pのデザインの定義OFFICE Pのデザインは、問題課題、未来の発見、解決、実現の4つでロジックで定義しています。 問題課題 取り組むべき問題や課題の本質を正確に理解することが重要です。問題の根本的な原因や影響を把握することで、適切な解決策を見つけるためのベースを築くことができます 未来の発見 未来の想像と実現に向けた創造によって、これまで見過ごされていた機会や可能性を明らかにします。過去の成功や既存の方法にとらわれず、新しいアイデアやアプローチを積極的に

          OFFICE Pのデザインの定義をディズニーから紐解く

          失敗と成功の同時発生で出現するコンセプトを見逃さない

          ウォルト・ディズニーとミッキーマウスのシンクロニシティディズニー社を設立したウォルト・ディズニーは、ミッキーマウスの誕生の前に「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」という自社キャラクターを主人公にしたアニメをユニバーサル・ピクチャーズの配給で制作しています。しかし、ユニバーサル・ピクチャーズから法外な契約内容やアニメータースタッフの引き抜きで、ディズニー社は配給元と自社キャラクター、そしてスタッフの大半を失い、ウォルトは新しいキャラクターを模索していました。そこで彼は、これ

          失敗と成功の同時発生で出現するコンセプトを見逃さない

          概念を説明することは難しい

          概念の例えの曖昧さの特徴概念の例えが曖昧だと、具体的なアナロジーやメタファーが欠如するために、抽象的な概念を適切に伝えることが難しくなります。一方で、概念の例えが曖昧でも、異なる文脈で解釈されて新たなアイデアや理解が生まれる可能性があります。 説明の解像度 次の事例は、ある企業の人材育成開発に取り組んだ際のエピソードです。新規事業部は若い社員が多く、上司は部下とのコミュニケーションをとても重視していました。上司はチームワークの大切さを理解してもらうために、大好きな野球を

          概念を説明することは難しい

          宇宙をつくる -Creating the Universe-

          宇宙のコンセプトと人材をデザインするOFFICE PはJAXA(宇宙航空研究開発機構)、宇宙関連企業、異業種企業、ラボや大学などと協力し、宇宙関連のビジネス領域におけるコンセプトデザインと人材育成開発に焦点を当て、新たな宇宙関連プロジェクトやイノベーションの創出と実現に取り組んでいます。 コンセプトデザイン コンセプトは、宇宙事業の構想、ビジネスモデル、技術革新などの根幹となる価値観や世界観を表します。まず企業や組織のCIとなるパーパスやMVV(ミッション、ビジョン、バ

          宇宙をつくる -Creating the Universe-

          サッカー日本代表をコンセプトから振り返ってみると

          キャッチフレーズは成長のアイコンこれまでサッカー日本代表は、チームのコンセプトやビジョンを表すキャッチコピーが付けられてきました。このキャッチフレーズは、その時のチームの目標やアイデンティティを反映するものなので、サポーターやファンへのメッセージを伝える役割も果たします。以下はいくつかの代表的なキャッチフレーズの例と、それらがどのようにコンセプトの視点から振り返られるか考えてみました。 問題・課題の解決 以下の代表チームに付けられたキャッチフレーズは、サッカー先進国のス

          サッカー日本代表をコンセプトから振り返ってみると

          大手清涼飲料のメーカーのコンセプトデザイン

          飲料体験を更新する清涼飲料のメーカーのUX/CXで求められるコンセプトのデザインをサポートしました。 清涼飲料水(ソフトドリンク)市場の規模は大きく、競合他社も同じジャンルに力を入れていています。競争の激しい同市場では、多様化するライフスタイルや価値観のなかで消費者のニーズを適えていくために、味やパッケージデザインなどにも積極的な取り組みをおこなっています。そのうえで、消費者に魅力的な飲料体験を提供し、ブランド価値を高めることが求められます。 飲料体験の多様化 消費者

          大手清涼飲料のメーカーのコンセプトデザイン

          顧客体験の実現には「3C(清潔感、コミュニケーション、居心地)」が重要です

          顧客体験を実現するための3C顧客体験の実現には、①清潔感(Cleanliness)、②コミュニケーション(Communication)、③居心地(Comfortableness)の3つが重要な要素と考えています。OFFICE Pは、英語の頭文字を取って「顧客体験を実現するための3C」と表現しています。この3Cは、企業と顧客が関わる接点を見定めるタッチポイント(顧客接点)となって、店舗の状況を把握し、顧客体験の改善と成長に役立ちます。 清潔感、コミュニケーション、居心地の徹底

          顧客体験の実現には「3C(清潔感、コミュニケーション、居心地)」が重要です

          経営者や管理職の「頭と心のモヤモヤを晴らす」コーチング&メンタリング

          お客様の気持ちに寄り添う「ちょっと、自分のことを話してもいいですか?」 打ち合わせの回数を重ねると、経営者や管理職の方々からはプライベートの内容を含む個別の相談を受けることがあります。経営者や管理職は、常にリーダーシップや責任が求められ、プレッシャーやストレスが非常に大きな立場にあります。そのため、周囲に悩みを打ち明けることが難しく、孤独感を感じることがあります。さらに、仕事だけでなくプライベートでも悩みを抱えている場合は、精神的な負担がさらに増大します。 お客様から依頼

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          コンセプトと人材育成開発に特化した覆面調査(臨店調査)でブランドの価値観や世界観を実現

          接客業の従業員はブランドのアンバサダー従業員が自社のコンセプトに共感し、その世界観を体現できることは、ブランドの一貫性を保ち、顧客に魅力的な体験を提供する上で不可欠です。従業員はブランドのアンバサダーとして、自社のコンセプトや価値観や世界観を具現化することで、顧客とのつながりを深め、ブランドのイメージを高める役割を果たします。そのため、従業員が自信を持って接客できるようにするためには、継続的な「振り返り」と「成長の機会」が不可欠です。そのため、従業員は企業のパーパスやMVV(

          コンセプトと人材育成開発に特化した覆面調査(臨店調査)でブランドの価値観や世界観を実現

          身の回りのもったいないを解決するサービスのコンセプトデザイン -キフコレ-

          「捨てる」から「また使ってもらう」を身近に「まだ使えるのに」、「誰かに使って欲しい」、「廃棄処分では環境に良くない」などのもったいないを解決するために、不用品・在庫商品のリユース(再利用)・リサイクル(再資源)が4つの社会貢献につなげることができるキフコレのコンセプトデザインをおこないました。このサービスは、不用品が廃棄処分される前に有効活用によって、環境保全や社会貢献などにもつなげることができます。 社会貢献につながる4つの特徴 思い入れがある物を捨てるのは抵抗感があり

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          国内航空会社のUX/CXのコンセプトデザイン

          ユーザー体験と経験価値を更新する国内航空会社のUX/CXで求められるコンセプトのデザインをサポートしました。 「空の旅の快適さ」に求められる経験価値をデザインする 航空会社を選ぶ基準は、行き先、予算、時間、そして「空の旅の快適さ」も選択肢の1つです。この「空の旅と快適さ」は、航空会社の利用している時の体験だけでなく、航空会社を選んでいる時の印象、そして利用した後の感想なども影響してきます。つまり、印象、体験、感想などは「空の旅の快適さ」に求められる経験価値が求められます。

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          大学病院のコンサルティング -定性・定量分析、ROI(効果測定)-

          生活習慣の改善の成果を言語と数値で把握する都内の大学病院が実施した遠隔医療プロジェクトの情報分析(定性・定量)をおこないました。 医師と住民のやり取りを考察して可視化する 住民の生活習慣の改善(行動変容)を目的にした健康指導の成果を検証しました。健康状態の改善、つまり健康指導の成果は住民のバイタルサインで確認することができます。しかし、住民の個体差や環境要因を考慮した場合、安易に健康指導の成果と結論付けることはできません。例えば、同じ指導内容でも、性別、性格、年齢などによ

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