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コンセプトとは?デザインとは?コンセプトデザインとは?


コンセプトは「多くの要素が絡み合う複雑なプロセス」

概念は、個々の経験、価値観、学習、考え、思いなど、個人や集団が過去に経験したさまざまな要素から形成されます。これらの要素は個人、組織、企業の概念の基盤となり、それぞれの特有のアイデンティティを形成します。概念の形成は興味深く、たとえば同じ環境や時間を共有しても解釈に違いが生じる場合があります。個々に形成された概念は、個人差(条件によっては個体差)となって、独自の価値観や世界観に発展していきます。つまり、概念は多くの要素が絡み合う複雑なプロセスで、一括りに解釈することは難しいです。

このような異なる概念を「多様性」と定義してみます。多様性は、新しいアイデアや創造的なアプローチを生み出す可能性が高まりますが、相互の理解とコミュニケーションの欠如で誤解や対立が生まれやすくなります。企業にを例にしてみると、多様性は新しいサービスや商品の創造に寄与する一方で、社員同士の尊重や理解の不足、世代や在籍年数の違いによる価値観のズレで協働作業が難儀になります。このような「多くの要素が絡み合う複雑なプロセス」の問題課題に取り組むことが、企業内での多様性、つまりコンセプトを最大限に活かす重要なカギとなります。OFFICE Pは企業のコンセプトデザインの1つとして、パーパスMVVをデザインして企業成長をサポートしています。

デザインは「概念を壊して創りなおす」こと

このデザインの意味はアートや芸術の定義とは異なります。OFFICE Pのデザインは、概念を構成するコンテクスト(文脈)、ニーズ、シーズ、問題課題を明確に定義し、それらの「概念を壊して創りなおす」ことで新しい「見えるカタチ」していくことです。これは既存の概念に捉われず、柔軟に新しい視点からコンセプトをデザインすることです。

ここで誤解のないようにしておかなければならないのは、見えるカタチとは単なる外見の改善ではなく、問題や課題の本質を理解し、それに対する適切な解決策を見つけ出すことです。そのうえで「概念を壊して創りなおす」ことは、既存のアプローチや概念にこだわらず、柔軟性をもって新たなアイデアや解決策を見つけ出すことを意味します。

コンセプトデザインは「概念の文脈を読み紡ぐ」こと

コンセプトの「概念は多くの要素が絡み合う複雑なプロセス」とデザインの「概念を壊して創りなおす」ことで新しい「見えるカタチ」していくことを、OFFICE Pはコンセプトデザインと定義しています。コンセプトデザインは「目的、目標、戦略の根幹にある概念を明確に定義する」ことで、デザインプロセスを通じて考えや思いを整え、価値観や世界観を明確にすることです。

”ぼんやり”とした考えや思いでも、必ず根拠となった過去の事実があります。その理由や背景を見つけて紐解いて行くと、ぼんやりとしたものがはっきりとしたものに変わっていきます。そして、このプロセスがコンセプトデザインの重要な役割を果たします。コンセプトデザインは企業や組織の歴史や文化、価値観を理解し、「概念の文脈を読み解き紡ぐ」ことで企業や組織の魅力の再発見につながります。そして、このようなプロセスを通じて概念を更新することで企業や組織の本質的な魅力を引き出し、共感や理解を育むことが可能になります。

このように、OFFICE Pのコンセプトデザインは抽象的な概念を具体的なカタチに落とし込むだけでなく、同時に問題の本質を理解したうえで全体の方向性を確立し、その実現に求められる創造的で戦略的なアプローチを提供しています。

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