見出し画像

最近の大学生に話を聞いていて思う事。

僕が船橋市内でやっている事業を通じてつながった大学生の多くは、数々の社会活動に参加しています。ボランティアのようなものから事業系のものまで多種多様で人によってさまざまな方向性のものに関わっています。

またそれらの方々のほとんど全員が…

海外に留学経験があり、立派な有名大学で学び、「中流」以上のそこそこ裕福な家庭でとても愛情にあふれて育てられているのだろうと感じられる人たちです。

大学生の話を聞くと、「このまま就職しても良いのか」「会社に入ってしまったらやりたいことができなくなりそう…」「せっかく大学はいったのだから資格とか学んだ事を活かさなきゃ」「新卒が一番いい条件で入社できるって聞くし…」といった悩みが多い気がします。

このまま就職してもいいものなのか??

全然かまわないと思います。

新卒で入社した会社に一生務めることなんて今の時代ありえない事です。公務員だって退職するし、起業するし、定年してから何か違う事をやったりします。

全く社会人経験がない状態だと、今の社会で意思決定権や予算を握っている人たちとビジネスのテーブルにつく事が難しくなります。そういった意味では選択肢が減るのはもったいないので、やりたいことが決まっていないんだったらとにかく早く働けばいいと思います。

その時に、目先の「給与」に目がくらむのではなく、「自分に対してどんな教育をしてくれるのか?」「どんな経験をさせてもらえるのか?」を基準に選んでみるといいのではないかと思います。

まだ何もできない子どもみたいな大学生に、安定した給料を払ってくれて生活の約束をしてくれる。そのうえで、戦力になるための教育を施してくれるなんて本当に素晴らしい。

そのうち、新卒採用なんて制度は一部の特別な事例になる社会が来るかも知れません。今だって、内定もらった会社でインターンって形で無償ないしはボランティアで仕事を体験をさせてもらったりすることが当たり前になりつつありますよね。

僕たち中小企業の経営者からしたら…
仕事に対する覚悟ができていない人に給料払って仕事させるのってめちゃめちゃ非効率なんです。インターン通じて仕事の事を知ってもらって、給料を払う段階では少しでも戦力になっていてほしいものなんです。

労働基準法では時間=お金(賃金)って事になるので、時間の拘束を余儀なくされてしまいます。

しかし実際、効率よく仕事を設計すると仕事自体は1日3~4時間程度で給料分を稼ぐことは可能なんです。

結論として…
時間給とか月給で保証してもらって職業訓練受けられるんだったらそれに対して感謝して、半年とか1年間は必死にインプットして、その後1年位は自分のもらっている給料の3倍くらい(研修・非戦力期間の給料+今生活する為の給料+会社の利益)稼いでスッパリ退職すればいいと思います。

会社に入ったらやりたいことができなくなりそう

基本的には会社は会社の利益を出すために最適な人材配置をするものです。新卒で入ってきた人材を一番花形に配置するのはなかなかありえないでしょう。

会社の業務内容があなたのやりたい事だったとしても、最初は会社の礎になっている仕事を分担させられることが多いと思います。

そういう意味では、自分のやりたいことを最初からやらせてもらえる環境って少ないと思います。責任ある仕事をやろうと持ったら学生の時代から実績積み上げておいた方が良いと思います。

給料のために、やりたい事と違う職種や業種に入ってしまったら…あきらめてください。

給料の奴隷になって、休みの日にやりたいことは趣味としてやるか、公務員みたいに定時がある仕事だったらアフターファイブ(って今でも言うのかな、就業後の時間です)をつかって自己実現してください。

その場合は早急に退職するのをお勧めします。

せっかく大学はいったのだから資格とか学んだ事を活かさなきゃ

大学って基本的には就職のための専門学校です。

もしくは就職予備校みたいな感じ。職業訓練の為に大学に入って、将来就職するために必要な教養とか知識、資格を身に付けさせる場所です。

なので、一級建築士とか弁護士、医師、薬剤師、看護師、会計士…何かの資格が必要な仕事に就きたいって思うのでしたら大学は必須です。

大卒資格が必要なのは、あとは図書館司書とか教員とかですかね??そのあたりの資格を取得するための専門学校だと割り切ったら大学を選ぶ段階で職業決まっているので問題ないでしょう。

パティシエになりたい、調理師や料理人になりたい。って言うのなら資格なんてなくってもその仕事に就く事ができますよね。

基本、「資格」のほとんどが持ってなくってもその仕事に就く事ができるものばかりです。ちなみに、飲食店開業するのに調理師の資格は必要ありません。

専門学校では体系化した知識を身に付けることができるので本気で習得しようと思ったら手っ取り早く知識を吸収できて便利です。

でも、本気でやりたいって考えるんだったら、動画を見たりして自分で勉強する事ができる現代の環境です。知識をインプットするための環境がほしい方は、専門学校とか大学をお勧めしますが本気になれば自分でいくらでも学べると思います。

大卒で良い会社に入れる、一流企業に入社できる?

その時代も終わりました。いまは、本当に力のある人だったら、経験や知識を活かして中卒でも大企業に入れます。

逆に良い大学出てても自分を知らなかったらいい会社には入れないでしょう。

また、「良い会社」の定義って何でしょう??

東証一部上場?
→所詮、他人の会社です。入社しても株主のために働くだけです。

福利厚生が充実している会社?
→経費掛け過ぎでその環境を継続する事ができない可能性があります。

大規模なインフラ会社に入社してそのダイナミックさの中で歯車として働く事に充実感を感じるのだったら大企業に入社した方が良いと思います。

企業の看板にしがみつくくらいだったら、自分の看板を掲げで自分の看板を磨いた方がいいと思います。

自分のオリジナルな看板を掲げさせてくれる会社で仕事できるんだったらどんどん仕事したらいいと思います。自分の看板は自分の実績として外に出せる物なので。しかし、そういう環境で働く時には一流大学関係ないです。

新卒が一番いい条件で入社できるって聞くし…

たしかに、僕が大学を出る頃と比較したら新入社員の初任給って数万円上がっているかも知れません。

それでも、アメリカの大卒初任給って高いところでは1000万円超える年棒からスタートする場合もあるというので、それと比較したら日本の大学生の初任給って安いと思います。

20数万円の為に9時までに満員電車に揺られながら都内に出社して、18時くらいまで毎週5日拘束されるのはしんどいですよね…

いまだったら、在宅とかテレワークが増えたので出勤しなくっても良いかも知れません。しかし逆に、業務経験が身につかないで年数だけ経ってしまうかも知れません。

年齢を重ねてくるとよくわかるのですが…お金は増やせますが時間を増やすことはできません。。年収を増やすのは意外にも簡単にできることです。

しかし、人生の時間を、寿命を、若い時間を増やすことはできません。

その時に経験できることを経験し、吸収し、将来に活かせる時間は20代。せいぜい30代まではインプットに費やすかもしれませんが、40代以降は明らかに…それまでにインプットした知識や経験、人脈の量がものを言います。

知識や経験、人脈の量は「覚悟」の差です。

いくら飲んだり、コンパしたりしても自分ができることを相手にしっかり伝えられなかったらただの「根回し」で終わってしまいます。

たくさん一緒に飲んだからって…
非効率な発注してくれる文化はどんどんなくなっていきます。ちゃんと適正に管理されていきます。

そんなことよりも、自分ができる事を明確に相手に伝えられるようになり、相手の利益(売上なのか、経験なのか…どこにモチベーションがあるのかによる)にコミットする提案ができるかどうか、その知識や技術があるかどうかの方が大切なんです。

そうした知識や技術をバックボーンにして人脈を広げたうえで、人と会うのだったら意味があると思います。そういう人はきっと、その場で仕事になるでしょう。

新卒で得られる月収なんてたかが知れています。

自分の生涯でインプットすべき時にインプットして、底力を蓄えておけば必然的に収入には直結してくるものです。

よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。