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労働と作業の意味、これからの仕事とは

資本主義社会は、社会課題解決を目的に「お金」という「資本」を出し、「工場」や「店舗」などの生産設備を作り、売上げを上げ、利益を生み出し、それを再投資して経済を拡大させてきました。

18世紀にイギリスで起きた「第一次産業革命」では蒸気機関の発明により、人の手で行っていた作業が機械化されました。「第二次産業革命」では、石油を活用した機械が電気化され、さらに作業効率が上がりました。

1980年代頃から始まった「第三次産業革命」では、これまで人間が行っていた「作業」をコンピューターが担うようになりました。現在もこの産業革命の真っただ中にあり「作業」はどんどん自動化されています。今後、「第四次産業革命」では自立化したコンピューターが人間の行っているほとんどの「作業」を無にすると言われています。

みなさんの意識の中では「仕事」と「作業」は別のものと認識されていますか?「仕事」は単純な「作業」の繰り返しになると、作業効率を上げることで利益が出てきます。当然、経営者は利益を出すために「作業」の効率化を目指します。

この先、「作業」がなくなる社会がやってきたとき、私たちはどのように「仕事」と向き合えばよいのでしょうか?「仕事」=「作業」のままだと当然のように「仕事(=作業)」は無くなります。

世界的にみると、現代人の働く時間はどんどん短くなっています。「作業」が効率化されたことで「利益」を生みやすくなり、「余暇」が生まれます。つまり、生活の為に「仕事(=作業)」する人が減り、「余暇の時間をいかにして過ごそうか?」と、考える人が増えてきます。

簡単に言うと「暇な人」が増えます。医療技術の発展により平均寿命や健康寿命が延び老後の心配をする人もいるでしょう。つまり、この先遠くな未来に「人の時間が余る(=暇)」社会がやってきます。

これまで、単純作業の繰り返しの要素が大きかった仕事(=作業=労働)ですが、この先の社会では「仕事」に対する考え方が大きく変わってきます。
暇時間に暇つぶしで時間を消費するのか、自己実現の為に何かにチャレンジし続けるのか。違うようですが同じものです。

暇つぶしの結果得た経験や知見は「財産」になります。この暇つぶしの技術を多くの人に伝えていく為にSNSを活用したり、サークルを作ったりすることでお金が循環する社会がやってきます。

明日たべる米に困っている社会ではダイエットについて真剣に悩みません。余暇があるからファッションに興味を持ち、キャンプをし、海や山に繰り出します。生産や社会インフラにかかる生存のために絶対的に必要な「作業」はどんどん減ります。

私たちは「仕事」の意味を考え、どのようにして時間を過ごすことが自分にとって幸せなのか?を考え、その時間の過ごし方を次の世代にシェアしていく必要があると考えています。

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