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【パーソナルトレーナー養成スクール】スクール生の実態

「パーソナルトレーナーになりたい」という強い意志を持ってスクールを訪れる志願者はとても多く、「自分の好きなことを職にしよう」と憧れや熱意を抱いて来る方が大半です。




トレーナーの働き方は多種多様のため、活動の仕方に正解はなく、個々の特性を見極めた上での指導が何より大切だと思っています。

【業界の現状やトレーナーの働き方について言及した記事はこちら】




その一方で全ての受講生に共通して教えなければならない内容は、トレーナーとして持つべき「基礎知識」がメインになります。





具体的にはNSCA-CPTというパーソナルトレーナーの大手資格で扱う内容を中心・基準にし、基本的な解剖学や各エクササイズの実技、トレーニングの原理・原則に基づいたプログラムミング、運動心理学や問診方法などを幅広く学ばせていきます。

【パーソナルトレーナーの資格について言及した記事はこちら】



多くのスクール生を見ていると、もともと持っている基礎学力や生きてきた経験、マインドの差が顕著に出てきて、時に残酷に感じる場面もあります。


しかしトレーナー講師である限り、個々に応じた最適な答えを導き出せるようサポートする必要があります。



さて、ここからが本題なのですが、基礎知識を学ぶ際のスクール生は以下のようなタイプに分かれていくことが多いです。




あくまで講師目線になりますが、これからトレーナー養成スクールに通われたり、自分でパーソナルトレーナーへの道を切り開こうとされる方はご参考になるかなと思います。(とはいえ、スクールによってその実態が変わるのは事実ですし、個々によって最適な学び方は変わるため仮にスクールを選ぶ際は慎重にいくことをオススメします!)


①【勉強エリートタイプ】


もともと勉強が得意で、資格取得(NSCA-CPT)くらいなら楽勝。トレーニング指導に関することであれば、基本的には毛嫌いせずインプット出来、学習効率がとても良いタイプです。(全体の1〜2割程度)



もちろん「基礎知識」があるからといって現場で通用するとは限りませんが、裏を返せば現場でのコミュニケーション能力やより深い専門性を構築することが出来れば現場で即戦力としての活躍が期待出来るタイプです。



スクールにおいての全体的な評価としては優秀・有望株などと捉えられることが多いです。しかし机の上の学習が得意でも、現場での活動に不安を持つ方も中にはいるので、じっくり自分と向き合うことも必要になってきます。

②【コツコツタイプ】



多少覚えが遅かったり、飲み込みが悪かったとしても、パーソナルトレーナーになることを目標にコツコツ努力を積み重ねていき、前進していくタイプです(全体の3〜4割程度)



中には割り算・掛け算などの基本的な計算も出来ない状態でスクールに来るものもいるので、この層は多種多様です。人によっては長い道のりになる者もいますが、もともと持っていた熱意や真面目さで、ちょっとしたことがあっても確実に前進する素質を持っているため応援したくなります!

③【紆余曲折タイプ】


もともとあった熱意が途中でなくなっていったり、心が折れてしまう可能性のあるタイプです。(全体の3〜4割程度)



このタイプも珍しくありません。
トレーナー講師としては、もともとあった熱を冷ませないよう、励ましたり、発破をかけたりすることもあり、その都度適切な働きかけが必要となり腕の見せ所となります。



資格取得を目指していても、継続的な努力を困難に感じ、試験を先延ばしにしたり、忙しいことを理由に「出来なかった」などの言い訳が多くなる傾向にあります。



学習に目的意識を持たせることや、目標に対する期限を決め、期間ごとの計画を大切にしていくなど心構えを変えた方が良い場合が大半です。



しかしながら、ここを乗り越えると資格を取得した瞬間や現場に出てから一気に息を吹き返し、①②のタイプの人と立場が逆転することもあります。


勉強は苦手でも、自身のブランディング能力に優れ、集客能力にも長けているものもいて、気付いたら有名人になっていたというパターンもあるのが面白い点です。





④【完全思考停止タイプ】




たまにいるのが完全に思考が停止してしまうタイプになります。(最後まで変わらない方は全体の1〜2%いるかいないかくらい。)


一見するとかなりモチベーションが高い可能性があるのがこのタイプの特徴です。



講座開始時には誰よりもやる気があるということも多いのですが、熱心に「教えて下さい」「アドバイスを下さい」と聞いてはくるものの、どこでつまずいたかや、どこまで出来たのかを自身で把握出来ていません。



それならば1から実行に移せるように学習の手順・やり方などの基本をより細かく示すような働きかけをするのですが、同じことで悩んでなかなか先に進めなくなってしまいます。




おそらく「教えて下さい」「アドバイス下さい」というのは、

「勉強が苦手で学習する内容も難しいので、私にとって納得のいく答えを講師であるあなたが示して下さい。私でも簡単にパーソナルトレーナーとして活躍する方法をあなたが示し、その方法に納得出来たら行動に移します。その答えが欲しいです」


という意味合いも少なからずあるのかなと感じます。



それでもどうにかならないものかと、試行錯誤しながら突破口を見つけていこうとしていきますが、、、、



なんとかはしたいものの、最終的にはお互いにとって不幸な結末となることを危惧し、突き放さざる得ない状況にもなりやすいです。
(講師としてはこのような状況は極力避けたいの出来る限りの手は尽くしますけどね)


⑤【まとめ】



いかがだったでしょうか?
スクール生にはいろんな方がいるため僕自身もかなり勉強になっています。

勉強が出来るからといってパーソナルトレーナーが務まるかといったら必ずしもそうとは言えません。



しかしながら、勉強が苦手だからといって楽な方に逃げようとすると後々何も生まれなかったり、困る場合もあります。



やはり大切なことは、パーソナルトレーナーとしての基本を着実に積み重ねた上で、自分の「好きなこと」・「得意なこと」を把握した上で活動することにあるかと思います。



【参考記事はこちら】




せっかく好きなことを職にしようと第一歩目を踏み出したのであれば、その気持ちはいつまでも大切にして欲しいなと思います。


それでは本日はこの辺で!


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