ダイエットが苦手な方への運動・食事指導の秘訣①(アプローチ編)
こんにちは!まっすーです。
実を言うと私は現在、ダイエットやボディメイクを目的とするお客さんを数人指導しています。
厳密に言うとダイエット・ボディメイク専門トレーナーではないのですが、オファーがあったり、紹介していただいたりした場合は基本的には断らず受け入れるようにしています。
トレーナー講師をしていることもあり、指導の幅を広げることでお伝え出来ることが増えますし、業界内のことを正確にお伝えするにはなるべくマルチな活動も大切にしておきたいという気持ちも関係しています。
主に担当するお客さんは30代〜40代くらいの世代が中心で、運動の習慣がない方も多いです。
ご家族や大切な人から、今の体型だと将来の健康面が心配だと言われて来た方や、体型、見た目にコンプレックスを感じ、どうにかしたくて来たという方が大半です。
そのため、筋トレがもともと好きで「もっとイケイケになりたいから指導よろしく!」という感じのタイプではなく、健康面や見た目を改善していくのに専門家のサポートが必要だと感じている方が多いです。
ということで、本日はダイエットが苦手な方へ指導する際の私なりの秘訣や方法論をご紹介していきたいと思います。
今回はアプローチ編ということで今後バージョンアップした記事も更新していく予定なので気になる方はフォローを推奨致します。
【運動習慣のない方や自己管理が苦手な方へのダイエット・ボディメイクアプローチとは?】
私の場合、運動習慣のない方や自己管理が苦手な方へのダイエット・ボディメイクアプローチはスパルタレッスンとは対極になるようにしています。
むしろ「頑張らせず、苦労させず」に比重を置いて体型を整えていくことをコンセプトとしています。結果として目標を達成させる成功率は極めて高いです。
カウンセリング時にお客さんと具体的な目標設定をしていきますが、その際も基本的には頑張るという意識は捨ててもらうよう伝えていく場合が多いです。
むしろセッションが進むにつれ、結果が出始めると、「もっと痩せたい!」と欲が出てくる場合が多いので、その際も必要以上に頑張らせないよう、セーブをかけることもあります。
これだけ聞くとダイエット・ボディメイク目的で来ていただいているのに矛盾しているように感じるかもしれませんが、これには明確な理由があります。
【どうしてダイエットを頑張らせないことが成功に繋がるのか?】
結論から言うと、ほとんどの方はダイエットに失敗するという事実があるためです。
一般的にダイエットの成功率は10%を切ると言われています。
たとえ一時的に成功したとしても、その後のことを考えるとほとんどの方は失敗していることになります。(○イ○ッ○の会員さんなどを見ていると分かりやすいですね。)
ダイエットで頑張って痩せたとしても、習慣が根本から変わらないとリバウンドしてしまいます。
人間は恒常的でありたいがため、変化に対して強い摩擦を感じる性質を持っています。
そのため、ストレスなく【痩せたままでいる習慣】を身につけない限り、根本的にダイエットが成功することはありえません。
ダイエットは短期間の成果にフォーカスする傾向がありますが、重要なのはその後の生活スタイルを見据えた上で、永続的な習慣として続ける必要があるのは言うまでもありません。
よってダイエットが成功するためには必ず長期的な視点で考えることが重要です。
いや、むしろダイエットに終わりはないと考え、気合いを入れたり頑張ることではないとした方が良いのかもしれません。
【具体的にはどのようなことを頑張らせないようにすれば成功が近づくのか?】
運動面も栄養面もはじめの一歩が非常に大切です。多くの方が成功させようと完璧を目指したり、スタートダッシュを切ろうとするため、そのうち燃え尽きてしまう傾向にあるためです。
よって特にダイエット開始時に頑張りすぎない意識を持つことはとても大切です。
もちろんダイエットのための基本的な知識を持たせることも大切です。(ここら辺は本日だけではお伝えしきれないので、体系的な知識を学んでいく必要がありますね!)
運動に関しては運動習慣のない方でも適切な筋力トレーニングで少しずつ刺激を与えることから始めます。
過負荷の原理・漸進性の原理に沿ってプログラムを組み立てていくと主観的運動強度(その人自身が感じている運動のキツさ)が同じままでも少しずつトレーニング量を増やしたり、前よりも負荷を上げることができるようになります。
つまり頑張らずとも自然なペースでも成果を上げることが出来ます。
重要なのはトレーナー側からの働きかけとして、それをしっかりフィードバックして安心に繋げていくことです。
食生活や生活習慣においても、一度に全てを変えるのではなく、最低限これだけはやってもらう必要があるというものをトレーナー側が提示し、優先順位をつけて取り組ませることが大切になります。
これで少しずつでも成果が上がれば、お客さん側も自信になりますし、こんな感じで大丈夫なんだと感じることが出来ます。
【私自身の体験談】
今ではダイエット指導においては頑張らせない指導を確立させましたが、実の所、私はダイエット指導に苦手意識を持っていました。同業者にそのことを話すと不思議そうな顔をされることもありました。
「昔ボクシングで減量を繰り返したりしてたから、経験もあるし教えやすいんじゃないの?(笑)」と言われたりもしました。
私も最初はボクサーとしての減量経験を指導に活かすことができると考えていました。(一応私の経歴などは下記の記事でご紹介しているので是非ご参照下さい。)
確かに筋量を残し、体重を落とすテクニックや脂肪を削ぎ落とす際に陥る不可抗力を打破する方法にも精通していました。
しかしトレーナーとしての実践においては苦手意識が出てきたのです。
自分が寄り添った指導をしているつもりでも、運動嫌いなお客さんには上手く伝わらず、軌道に乗せるまでに時間がかかることもありました。
長い間、自分の優し過ぎる指導が原因だと思い、食事管理をいっそう厳しくしたり、お客さんと話し合うことで目標設定を見直し、そのために実践すべきことを細かく説明するなどの対応を試みました。
しかし、それらは結果としてあまり効果的とは言えないことも多かったです。
ようやく気付いた苦手意識の正体はボクサーの減量と一般のダイエットとのギャップにあることに気付きました。
ボクサーは試合に向けて区切りを作り、減量を計画しますが、一般の人のダイエットは区切りがあるように見えても、永続的な生活スタイルを整えるアプローチが必要であり、そのアプローチこそ、ダイエットを生活の一部にする=頑張らせないアプローチだったのです。
その結果お客さんにとって、健康面を充実させ、体型のコンプレックスがなくなるような習慣を手に入れるということは、これ以上ない幸せなことだと思うので、役に立てた時は嬉しいものです。
いかがだったでしょうか?
今回の記事はトレーナーのみならず一般のダイエット・自己管理が苦手な方が見ても、納得し、行動に移していただけたら嬉しく思います。
今後もこれからトレーナーを目指す方や現状を打破したいトレーナーに向けて有益な情報を発信していくので、フォローをしていただけると嬉しいです。
それでは今回はこの辺で!
引き続きお楽しみに!
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