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与謝野晶子が好き♡

ドグ子、けっこう趣味が渋くて
石川啄木とか、与謝野晶子が好きなんだドグけど

二人とも中学・高校の教科書に出てくるような人だから
堅いイメージあるけど
正直、破天荒すぎて「こんなの教科書に載せていいの!?」
って思うレベルなんだドグ~。

石川啄木は岩手県の渋民村で育ったんだドグ。
のどかな村で育ったのに、
16歳の時にストライキを起こして学校の教員を大異動させるなど、
よく言えば画期的な、悪く言えばヤバイ子だったドグ。

それで、自分が教員になってからも校長排斥のストライキを起こして
村が騒然となり、追われるように北海道へ逃げていくんだドグ……。

それが22歳。啄木の人生は巻きが早いドグ。

だから啄木が

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて蟹とたはむる

とか

やわらかに柳あおめる北上の 
岸辺目に見ゆ泣けと如くに

って歌っていたのは、函館の家に帰ると母親と関係が悪い
嫁がぐじぐじしていて
嫌でしょうがなくて、
海を見ても柳の木を見ても、故郷が恋しくてしょうがなかったんだドグ。。。

そんな啄木が憧れていたのが、同人『明星』の与謝野鉄幹・晶子夫婦。
時代の新星と言われ、イケイケドンドンな夫婦に啄木も憧れて
明星に作品を載せるも、

華やかだった明星の舞台裏は火の車。


与謝野晶子は着の身着のままで当時妻子持ちだった鉄幹の元に
飛び込んで行った
(夫婦仲は冷え込んでいたらしいけど、飛び込んでいくとは……)んだドグけど、

薪も買えず、銭湯のお金にも困り、生まれた長男に着せる産着も
風呂敷を縫い合わせて作るなど、

すっごい勢いある貧乏暮らしになったんだドグ。

だけど、晶子の歌はより一層豪華に、エモーショナルに。
自然の美しさを謳い上げていくんだドグ。

髪にさせばかくやくと射る夏の日や
王者の花のこがねひぐるま

 参考:清水和子著『時代に咲いた花』(ノートルモンド社)

この勢いで晶子は鉄幹の間にどんどん子をもうけ
歌集も2冊出し、先妻との離婚も折り合いがついて
鉄幹・晶子は正式に結婚。
この時鉄幹は29歳、晶子24歳。

晶子の人生も巻きが早いんだドグ。

明星での晶子の人気が不動のものになればなるほど、
今度はアーティスト同士で結婚した夫婦の、
「嫁ばかりが売れて俺は売れない」という軋轢に苦しむように。

鉄幹は自虐的になり、自分を「与謝野晶子内校正係」と名乗ったり、
晶子が仕事をしている間、黙って


庭で蟻を叩き潰すように……。

「このままじゃうちの人、マジやばくなるわ」
と、晶子が思ったかどうかはわからないけど
晶子は鉄幹を再生させるつもりでフランスへ送ったんだドグ。

フランス行きの旅費を稼ぐために
自分の歌を百首書いて金屏風にして売りさばいたんだドグ。
そして鉄幹に「フランス最高!(と言ったかどうかは定かではないが)お前もおいでYO~!」

と言われた晶子は自分の旅費を工面するために
『新訳源氏物語』の訳を急いで鉄幹の元に飛び込んでいったんだドグ~!

鉄幹は、昭和10年に肺炎がもとで亡くなるドグ。
晶子は鉄幹を看取り、『新訳源氏物語』を完成させた後、
脳溢血で倒れ、2年後に亡くなったんだドグ~。

鉄幹との間に11人の子をもうけ、育て上げた晶子。


この勢いは、どこから来るものだったのか。
やはり、鉄幹を恋い慕う気持ちが、晶子を走り続けさせたんだドグね。

やわ肌のあつき血潮にふれも見で 
さびしからずや道を説く君    
by 与謝野晶子

参考 『時代に咲いた花』 清水和子著 ノートルモンド社
『一握の砂・悲しき玩具』 石川啄木 新潮文庫
『みだれ髪』 与謝野晶子 新潮文庫 ※青空文庫でも読めるドグ~!

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