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寒い夜明け 小説未満
あれもこれも忘れてる。
腕時計も、スマホまで持ってない。取りに戻る時間はあるんだろうか。
焦ってしまう。不安にすっぽり包まれた。
わたしの前を行く人が、「早く、早く」と心配そうに振り向く。知ってるはずの人だけど、誰だろう。
一歩、二歩と必死に歩く。けれど足が重くて進めない。
どんどんおいていかれる。○○さん。呼びかけると、○○さんは振りむいて「急いで」と言う。
○○さん、呼びかけてい
小説未満 気になるのは後ろむきの二人
朝の夢
カルチャー教室へ行こうとしていた、ような気がする。
誰もいないので、『誰もいないなぁ』と思っていた。
部屋に入ると、二階建てのような講義室のようで、二階部分は学生と思われる若い男女が席をうめ、空いている席はなさそうだ。
ここへ座るつもりはない。場違いだ。
下を見るとそこは作業場のようでそれぞれ形が違う机が無作為に置かれている。一見すると五台か六台の机がそこにある。だが数え