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懐かしい顔に出会った時

街角でインタビューを受けたことはありますか。
テレビ局で仕事をしていた私は、社会情勢や日常生活に関して一般の方たちの意見を伺うために、人が集まる商店街やターミナルでよく街頭インタビューをしていました
断られる事が多かったのですがそれでもしつこく質問していました。答えてくださる方がいたらとてもラッキーだと思っていました。

そのくせ、自分がプライベートで街に出掛けた時には、テレビカメラの存在見つけると、できるだけ近くを通らないようにしてカメラクルーを避けていました

私がメディアの仕事をしている人間だったので、マイクを向けられてから局の人間だと気付かれるのが嫌だったと言うのと、プライベートはそっとしておいて欲しいと思っていたからです。
そんな私ですからリタイアした今も、カメラの存在を見つけると遠くからでも回避する方法を取っています。

ところが先日は違っていたのです。
今日は一生懸命カメラを探していた私のお話です。

コロナ禍で長らく会うのを控えていた友人たちと久しぶりに食事会をすることになり、会が始まるまでに時間があったので、その日グランドオープンした愛媛県松山市にあるデパート、松山三越を覗いてみることにしました。

リニューアルした松山三越には、デパートの集客の新しいモデルとして注目されているというフードフロア一が一階の広いスペースに誕生していました
ショッピングモールにあるフードコートのようなカジュアルなスタイルでデパートの中とは思えませんでした。

中央の広いスペースにテーブルと椅子が設けられていて、そのスペースを取り囲むように魅力的なお店が並んでいます。まるでおしゃれな屋台村と言った感じでした。

寿司や焼肉、スペイン料理、たこ焼きなど様々なお店が入っていて、面白い空間になっていました。
「一人でも軽くビールを飲んでつまみを食べて帰りたい」そんな感覚になる気楽さがあるフード空間です。


オープン初日だけに大勢の人でにぎわっている店内で、私はカメラの機材を持った男性を目にしました。
いつもの私なら、見た瞬間にその場を離れて、遠くから傍観しているはずなのですがその日は違っていました。

「きっと今日は、初日だからいろんな局が取材に来ているだろうな、元の職場の局からも来ているはず、どこかにいるかな・・・
とあたりを見渡している私がいました。

すぐ横をカメラマンがリポーターを撮影しながら通り過ぎていきました。
「やっぱり、今日は取材合戦だな、うちのカメラもきっと来ているはず」そう思って、キョロキョロしていると、数メートル先に見慣れたアナウンサーが立っていました。

「あっ、やっぱりいた」私は後輩のアナウンサーを発見しました。
その時、何だかとても嬉しかったのです。
向こうも私に気が付きました。
私は駆け寄りました。

「久しぶり、今日は取材なんだね」
「そうなんです、今日中継があるんです
「ホント、元気だった・・・」
「山田さんも、お元気ですか」

二人が久々の再会で懐かしそうに話していると
すぐそばにいたカメラマンが笑顔で話しかけてきます。
「山田さん、久しぶり、コロナで送別会も出来なくって残念でしたね、今度一度飲みましょう
「ホントだね、落ち着いたらまた行きたいね」
私はとても幸せな気分になりました
会話を交わしたのはほんのわずかな時間でしたが、心が浮き立っていました。

中継準備の邪魔をするのが悪いと思って、話は早々に切り上げ、最後に握手の変わりに、腕と腕を合わせて別れました

私は元の職場仲間に久々に会えた事が嬉しい余韻となって、暫く興奮していました。

帰宅してから、ネットに上がっていたデパートからの生中継のリポートを見て、「頑張っているな」と再び嬉しくなって、LINEで「久々に会えたことが嬉しかった」とメールすると「山田さんに会って元気がもらえました」と嬉しい言葉が帰ってきました。

リタイヤしてから元の職場仲間に出会えるのは本当に嬉しいものです。
プライベートではカメラ嫌いの私がカメラを探したある日の出来事でした。

人との出会いは人を元気にしてくれます。

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《私はインタビューされたら堂々と答えるよ》


「私は街で長い間合わんかった人に出会ったら本当に嬉しいんよ、よう話すんよ、私は聞く側じゃけどね」

「お母さんはカメラクルーがおったらどうする

「カメラクルー、インタビューされる言う事、それは堂々と答えるよ、私はおじくそじゃないけんね

母は意外に意外にインタビューされることが多く、度々テレビに登場しています。「話しますよ」と言うオーラが出ているのかも知れません。

顔揃い注文し合う忘年会


本当久しぶりに懐かしい顔が集まって忘年会を開きました。メンバーは自由にそれぞれが好きなものを注文します。気楽な仲間の集いは良いものです。

「コロナ禍からほんの少し抜け出せた」そんな気持ちにさせてくれるひと時でした。母は私の話を聞いて、この句を詠んでくれました。
その日は美味しい料理で美味しいお酒を飲みました
新年会も出来ればいいんですが。私は人との会話に飢えています。

最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗


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