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終活を考えてみるかな~。

私は還暦を過ぎて6年が経ちました。でもこれまで真剣に老後について考えたことがありません。仕事をしている頃、定年した時にどうにか生活ができるようにと年金のことを考えたり、老後のために貯えようと、コツコツ貯蓄をしたり、保険に入ったりしていました。でもそれは漠然とです

すべてにおいてどんぶり勘定の私はきちんと人生設計をしている人たちとはずいぶん違ういい加減なタイプです。

だから老後の自分の道筋などほとんど考えていませんでした。

今、私は母と二人の生活なのでどうにか普通に過ごしています。普通の概念が難しいかも知れませんが、借金なく、きちんと食べていけています。だからそんなに切実に考えてきていなかったのかも知れません。

一年半前に定年したばかりの時は、自分の生きがいのためにこれまで培ったアナウンサーの仕事や制作のノウハウを生かし細々とでも私が出来るフリー活動をしていくつもりでしたが、コロナ禍で思うようにはいきませんでした

今、フリー活動での収入はほとんどありません。収入の事以外にも私はこれからどのように生きていくのか、考えなければいけないと思い始めました。

私がこれまで切実に考えなかったのは、いたって健康で人よりもエネルギーに溢れていたからかもしれません。だからずっとこのまま元気に燃え続けていると思っていたのです。でも間違いなく私は少しずつ年を取っています、老化しているのです。

遅いのかも知れませんがそろそろ老後について考えようと思い始めました。

「終活」に向き合ってみようと思ったのです。

「終活」とは死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備のことです。

私は余生をどう生きていくのか、充実した日々を送るためには私はどう過ごすべきなのか、しっかりこれからの予想図を考えていこうと思い始めました。


先日NHKEテレの番組「スイッチインタビュー 達人達」の放送でスタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんと日本のサブカルチャーの生みの親津野海太郎さんの対談がありました。

とても意味深いお話がたくさん出てきました。巨匠の下でのアニメ作りや様々な人との出会いと作品作りのお話はもちろん面白かったのですが、私に響いたのは老後についてお話でした。

津野さんが「70代は老後について考えたが、80代になって考えなくなったと」言うのです。「70代は老いたらどうしようと焦っていたけれど、80代になったらその気持ちから解放される、後は死ぬまで生きていけばよい」追い立てられるような焦りが無くなったと言うような事をおっしゃっていました。

その年齢まで現役で時代と共に生きてきた人の言葉だからこそものすごく説得力がある言葉で、私にはビビットときたのです。

そして私は何故かその時に老後について終活についてそろそろ考えてみようと思いました。いつかやってくるその日を悔いなく、焦らず悠々と待つために。

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《あんたは自分の通りにするんじゃけん》


リクライニングチェアーでのんびりしているばあばと。

「私は人生100年時代はまず健康じゃと思うね、ほじゃけどあんた何か書いとるけど考えせまいがね、今の事を続けるんじゃないん、私が亡くなったら大変じゃと思うけど

「そんなことないよ、老後の事、考えようと思とるよこれから」

「自分が一生じゃけんね、思う通りに生きたらええんよ、自分の一生じゃけんね、あんた人が言うたって自分が自分の思う通りにするんじゃけん

私は母がそこまで私が頑固だと思っていると初めて知りました。でも思うように切り開いていくとは思います。これからも。

【ばあばの俳句】


石手寺の仁王描けば秋気澄む


四国八十八個所霊場51番札所石手寺の金剛力士像が国の重要文化財に指定されるらしいと聞き母はその姿をイラストに描きました。イラストに描くことで何故か心が清々しくなったと言っています。

そのお姿は何とも力強く、エネルギーに溢れています。その鍛えぬいた体からはそこはかとないパワーを感じます。


最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗

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