92歳のルーティン

私の母は92歳です。表現することに意欲的で、妥協することがありません。ひたすら頑固なおばあちゃんです。
彼女の日常は、常に自分スタイルを貫いています。何でも自分が思う事を正しいと信じて、周りが何を言おうと自分が信じるものをマイルールにしているのです。

それは彼女の信念のようなものです。自分の思いが揺らいでは、自分自身を維持できないと思っているのです。

何だかものすごくストイックな女子の事を書き始めているようですが、今日はそんな私の母の元気のもとをお伝えしようと思っています。

母は朝起きてすぐにベッド体操をしています。
そうしないと体がこわばっていて、手足が柔らかく思うように動かないそうです。

母は毎日ベッド体操を欠かしません

そのベッド体操は、脳梗塞で療養していた父がリハビリのために理学療法士にしてもらっていた柔軟運動のようなものを参考にしています。

ベッド体操をすると緩やかに体が動くようになるそうです。

それからいよいよ朝の食事です。
朝食は自分で準備をしています。
お気に入りのふんわり柔らかいんパンと、バナナを一本、そしてインスタントのコーヒーです。毎日必ず欠かさず食べています。
その後、柑橘を中心に果物を食べます。果物が無い時にはミカンジュースを一杯飲んで、日によっては牛乳をマグカップに半分くらい飲みます。
ほとんど毎日、この朝ご飯です。

日常の何かを変えることは、母にとっては縁起が悪い事に繋がって、物事がマイナスに働くと思っているようで、このルーティンは欠かしません。

朝食後は新聞を読み、テレビの情報番組を見るのです。

その日の情報を吸収したら、いざイラスト制作です。
この作業が母の大きなエネルギー源になるのです。イラストを毎日休まず描き続ける、それが母の元気のもとです。

92歳にしてエネルギッシュな母の一日は、そんな風に始まります。

【毎日がバトル：山田家の女たち】

《お経を上げたら安心するんよ》

※92歳のイラストと俳句のコラボ作品です。

「それをすると元気が出てくるんよ、毎日しよるけんね、それだけ私は元気なんよ、日によったら外を掃いたりもしよる、その繰り返しよ」

「お母さん、それが健康法なんじゃろ」

「仏様にご飯をあげて、お経を上げてお願いするんよ、そしたら安心するんよね」

母が健康なのは、毎日の母の努力の結果だと思います。

 
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