うちの90歳のばあばはアーティストです
90代と60代の老人二人が、ケンケンガクガクそれぜれの意見を主張しあっている姿を想像してみて下さい。話のテーマは、noteへの投稿に関してです。
これから二人でどう生きていくか、終活について論議しているわけではありません。
「自分の創造した作品に、とやかく言われたくない、自分が作ったそのままの作品でないのなら、それは私の作品ではない」とおっしゃるばあばがいるのです。
私たちのバトルの原因は、ただ一つです。
誰もが分かりやすい俳句の発信を心掛けようとする娘の私と、自分の作品を手直しして欲しくないばあばとの意見の食い違いです。
私は母の熱い思いに、表現者としてのプライドを見た気がしました。
俳句を知らない人にも、理解できるように、分かりやすい言葉を使って欲しいと言う私の意見が受け入れられない母は、自分が詠んだままの俳句を伝えて欲しくて、分かりやすい言葉に置き換えた俳句は自分のものとして受け入れられないのです。
私は、ブログを編集する立場で母に接しているので、より愛されるブログにするためのアドバイスをしているつもりですが、
母は作り手として、作品に手を加えられると、自分のものではなくなると感じて、腹立たしいのでしょう。
90歳のおばあちゃんだと思っていたら、それは全く違っています。
最近は、私も母の感性と作品への思いを大切にしたいと思い、あまりコメントしないようにしています。
ばあばがここまで作品を大切に思っていたとは、驚きです。
ただ俳句が好きなおばあちゃんではなく、アーティストだったのです。
私たちが、noteを始めなければ知り得ないことでした。
アーティストばあばはイラストに関しても同じです。そのこだわりぶりはまた別の記事でご紹介します。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《仲良くやりましょう、二人ともO型じゃけんどっちかがおれんとね》
夕飯が終わってからのリビングでの会話です。
「自分の頭の中は違うけど、あんたの言うことに合わせよんよ、俳句は分かりやすい方がええかもしれんね・・・ハイ、終わり」
「何か、それは言いたいことがあるみたいやね・・・」
「けどねーええんよ、そこから向こうは、もうない、それぐらいで・・・、あんたに教えられる事もあるしね・・・、ほじゃけど何でも人の言うようにしよったらいかん、その人の個性じゃけんね・・・、
私なんかが一生懸命にやっても知れとらい、ほじゃけど、見てくれとる人がおるんはええことよ」
「あんたとのコラボじゃけんね・・・。まあ、仲良くやりましょう、二人ともO型じゃけん、どっちかがおれんとねー」
とにかくこんな具合で、私たちのバトルは終わりがあって無いような、難しい状況ではありますが、
私は母の思う形で進めたいと思います。
【ばあばの俳句】
梅の香にまた振り返り振り返り
母は久々のお出かけで、愛媛県松山市にある県美術館に、江戸時代の浮世絵師の歌川広重の作品を観に行きました。その道中で堀端に咲いた梅の花を見つけ、その場を去りがたいようでした。
色鮮やかな梅の花とその香りに魅せられて何度も何度も振り返り、名残惜しそうに眺めていました。
梅が咲いている周辺はひときわ華やかな春色に染まっていました。出来るなら度々訪れて梅を眺めていたいと思うほど美しく芳しい梅でした。
母がその時の状況を詠んだ句です。また振り返り振り返り、まさにそんな感じでした。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。聞いていただけたらうれしいです。
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また明日お目にかかります💗
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