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【★note名作記事】文と絵、そして香り

こんにちは!山田星彦です。

みなさま、私がnoteで見つけた素晴らしい記事を紹介する「★note名作記事」をご覧いただき、ありがとうございます。

私の紹介する作品を楽しんでいただき、紹介先の記事へ、スキ・サポートなどをお送り下されば、私としても嬉しいです。

では、さっそく紹介をはじめましょう!

hoshikuzuさん

今回は、hoshikuzuさんの三つの記事を紹介します。

町の匂い

hoshikuzuさんは、身近なできごとについて書かれたエッセイに、かわいくて味のある絵をそえて投稿されています。

エッセイの内容は多岐にわたるのですが、今回は、香りにまつわる言葉がタイトルにふくまれた記事を取り上げました。

[嗅ぎ取るは舵取る。]に書かれているように、マスク生活も終わりをつげ、鼻を出して街中を歩くこともできるようになりました。

この記事では、これまでマスクに遮られて届かなかった町の匂いたちが、たくさん描かれています。ひとつひとつの匂いは、どこかで個別に嗅いだかもしれませんが、そういう匂いが、混ざったり、入れ替わったり、だんだん消えたりするのが、町中の匂いの特徴だと思います。

たんに「こういう匂い」というだけではない、立体的で、時間の移ろいまでもふくめた豊かな香りが、町には充満しているんだなと、あらためて思い出しました。

記憶と匂い

たとえば、小学校で使われていた石鹸の匂いとか、カブトムシのエサのゼリーの匂いなど、久しく嗅ぐことがなかった匂いを、ふと大人になってから嗅ぐことがありますが、その瞬間、まるで、鼻から脳に電気信号が走ったみたいに、強烈にその当時の記憶がよみがえることがあります。

形がなく、保存も難しいゆえに、匂いは当時の記憶とともに、ひっそりと脳の片隅に保管されているのでしょうか。匂いが思い出と結びついていたり、匂いがある感情を呼び起こすことはよくあります。

[香ばしき誘い。]では、そんな懐かしい匂いについて、書かれています。

それにしても、この絵のおにぎりと味噌、とても美味しそうです(笑)

ふたつの線

[展覧会は夕げの匂い。]は、香りとはすこし違ったお話しです。

こちらは、町角にあふれる「もののかたち」に注目されています。

窓や門、それからブロックや表札など、人間が作り出した直線と、それを無視するかのような、草や木の自由奔放な曲線。

そんな異なるふたつの線が、町角にはあふれています。

hoshikuzuさんは、そんな人工物と自然が生み出す景色に、美しさを見いだしておられます。

これもまた絵がすばらしく、たったこれだけの小さな絵なのに、いつかどこかで見たことのあるような、ノスタルジーを感じたのは、僕だけではないでしょう。

さいごに

紹介させていただいた、hoshikuzuさん、そして、読んでくださったみなさん、ありがとうございました!

hoshikuzuさんのエッセイは、どれも身の回りのことについて書かれているにも関わらず、読んでいて新たな発見や納得があるものばかりです。

よく、最新の話題を追いかけたり、世界に向かってアンテナを張り巡らせる人がいますが、僕はそういう人よりむしろ、hoshikuzuさんのように、身の回りにある当たり前のものを見つめながら、他の人にはない観点でそれを捉えられる人が、誰よりも好奇心ゆたかで、創造的なのではないかと思います。

僕も、もっと身近にあふれる匂いや、もののかたちに敏感にならないといけないと思いました。

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