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神戸市をエンターテック起業の拠点に!ENTRE関西ブランチ設立します。(久元市長の本が素晴らしい話)

 「エンターテインメント×テクノロジー」をテーマに掲げる、おそらく世界で唯一のスタートアップスタジオStudioENTREが関西ブランチを設立しました。
 キッカケは神戸市からの呼びかけです。若者に魅力的な街にしていきたいという市の方針に基づいて、特定の領域に強みを持つインキュベーターが対象ということで、ENTREは適任だなと我ながら思いました。スタートアップ支援に積極的な制度を作ったり、078というSXSWライクなイベントをやられたりしていいるのは知っていたので、、神戸に拠点を持ってインキュベーションしていくという事業公募に乗ることにしました。厳正な審査を経て、無事に採択いただきました。
 募集の趣旨と、スタートアップスタジオが得意とする「起業家コミュニティをつくって活性化させていく」方法論が合致していたのと、toCサービスの育成はENTREの得意分野です。普段から社内で話していることをベースに資料をまとめて、無事に採択をしていただきました。

 ITスタートアップと言えば、古くはビットバレイと呼ばれたように渋谷を筆頭に東京が中心のイメージがあります。しかし、デジタル・サービスの普及は、東京発信である必要性を著しく低下させています。もともと、2025年万博を控えて、関西エリアに拠点を持つというのは以前から考えていたことでした。特にエンターテイメント関連のtoCサービスは地方発でグローバルという発想が有効です。進取の気風が有り、文化的な香りを持つ神戸を拠点というのは素敵な機会をいただいたと捉えています。

 内々定のご連絡をいただいたところで、神戸のことをもっと知ろうと(遅いっww)書籍を探して購入しました。久元神戸市長がたくさん本を出されていました。維新が強い関西の中で自民党系の市長らしいくらいのことしか知らなかったのですが、書籍の内容が素晴らしくて、嬉しくなりました。神戸市で生まれ育って、地元への愛情が有り、灘高東大法学部自治省というエリートの経歴でありながら(だから?)深い教養をお持ちの方なのがよくわかります。増田さんとの対談では、自治体首長としての課題感が明確に整理させれています。「アジェンダ設定」が適切です。

 僕が好きだったのは、神戸市に関する私的な随想風な以下の2冊です。昭和初期(場所によっては明治期)まで時をさかのぼりながら、神戸市の街角の様々風景を想い出とともに語るエッセイです。ほとんどは知らない場所の知らない話ですが、神戸という街の奥行きが見えてくる気がしました。これから毎月のように神戸に訪れることになるので、機会があればこの本に書かれている所を見てみたいなと思いました。

 過去を振り返ったあとは、未来を見つめる本です。市長が書いている以上、ポジティブな筆致になるのは当然ですが、通り一遍ではなく、ご自分の言葉で語っているのは伝わってきます。

 街の魅力は、他にはない個性があるかどうかですし、文化的背景の歴史的蓄積です。トップが、街の価値を体感的にも把握していて、行政官としての適切な課題感も持っている自治体であれば、本質的でない理由に振り回されるような理不尽なこと(日本の行政案件ではありがちなこと)は起きにくいでしょう。本質的なテーマに腰を据えて取り組めば、適切にサポートしていただけそうです。僕のモチベーションが(もともとありましたけどw)大きく上がった理由です。慌ててググって市長の任期があと3年あることを確認しました。企業カルチャーを根付かせて、継続的に事業を輩出するコミュニティをつくるのは年月が必要です。事業としては3年計画ですが、5年先くらいを見ながらやっていくのだろうなと思っています。

 神戸市は素敵な街で以前から好きでした。ただ、神戸市に過剰にこだわるつもりは有りません。僕らにとってエンターテインメントが限定要因ではなく「人を楽しませる」という意味で、起業家がエンタメ的だと思う事業はエンタメだと捉えているのと同様に、神戸市も何かを制限する理由にはせずに、あくまで拠点として活用していきながら、関西、西日本エリアから新しい多くの人を喜ばせる事業を、起業家たちと一緒に生み出していきたいです。山ほどイベントやります。起業志望者を真ん中においたコミュニティをつくっていきます。たくさんの方と出逢いがあるだろうなと楽しみにしています。

 ラッキーというのは重なるもので、ENTREで一番若いフルコミットスタッフは、神戸市生まれで関西学院大卒の高橋俊樹です。神戸と渋谷を頻繁に行き来しながら、コミュニティマネージャーとして活躍してくれることでしょう。

 具体的な活動の発表はこれからになりますが、興味のある方は、お気軽にご連絡下さい!

 


モチベーションあがります(^_-)