ONE PIECE×考察〜時代背景から見るドラゴンボールとの決定的な違い〜
自粛モードが続く今、久しぶりにドラゴンボールを読み返していると、とても面白い発見がありました♪
ドラゴンボールといえば、ジャンプ黄金期と呼ばれる時代の看板作品です✨
新旧ジャンプの看板漫画として、比較されることも多いONE PIECEとドラゴンボール。今回久しぶりにドラゴンボールを読んでみて、気付くことがあったのでシェアさせてください(^ ^)
場面は物語の終盤、最強の敵、魔人ブウとの戦いが佳境に迫ったシーンです。
体力を使い果たし、追い詰められた主人公の孫悟空。
そんな時、一緒に戦う仲間、ベジータからの提案がありました。
元気玉という技は、みんなから元気を分けてもらい、その集まったエネルギーで攻撃をするという悟空の最強の大技です。
ベジータの作戦通り、早速悟空はみんなから元気を集め始めますが、身内以外からなかなか元気が集まりません。
2人の言葉は地球のみんなには届かず、虚しく空を切るばかり・・・。
ちなみに、繰り返しになりますが、これは物語のほぼラストの場面です。
これまでに、悟空は何度も何度も地球を救っています。
なのにも関わらず、結局地球人のほぼ全員が悟空に力を貸すことはありませんでした。
対して、ONE PIECEの主人公、モンキー・D・ルフィ。
ルフィは悟空のように、個人の強さが物語の中で最強クラスというわけではありません。ルフィより強い敵キャラクターは山ほどいます。
ただ、ルフィの恐ろしさについて、世界最強の剣豪、鷹の目のミホークはこう語ります。
能力や技じゃない。その場にいる者たちを次々に自分の味方につける。この海においてあの男は最も恐るべき力をもっている。
と、語っています。
ルフィにはなぜ人が集まるかについては、↓のブログでも解説しました(^ ^)
ルフィはまだ、世界全体を救ったわけではないですが、出会った人を全力で助けることを通して、いくつもの国を救っています✨
物語の最後の戦いが始まる時、ルフィは世界中に助けを呼びかける展開が来ると思うんです。
その時、ドラゴンボールの展開とは大きく異なり、ルフィのことを世界中が味方をするのではないか?
と個人的には予想しています。
では、孫悟空の魅力がルフィを下回るか?といわれると、決してそんなことはあり得ません。
2人の違いが生まれた理由は時代性にあると思っています。
ドラゴンボールが連載されていたのは、1980年代〜1990年代。
バブル絶頂の時期から崩壊した後くらいの時代ですね。
この時代は、男性性が強い時代だったといえます。
そして、ONE PIECEの連載が始まってから今という時代は、徐々に時代は男性性から女性性に移ってきたと言えるでしょう。
男性性と女性性という言葉については、心理学者のフロイトさんが提唱した概念です。
『男性性』のキーワードは、力、独立、成長、攻撃などなど、力強さを象徴するものが多いです。
対して『女性性』のキーワードは、安心、癒し、シェア、コミュニティなどなど、優しさを象徴するものが多いです。
ちなみに、男性性は男性にのみあるものではないし、女性性も女性のみに存在するものでrはありません。
1人の中に、男性性も女性性も両方存在しているのです。
あなたの周りにも、男性性が強い女性もいれば、女性性が強い男性もいると思います。
それで、ドラゴンボールが流行った時代というのは、圧倒的な強さ!が求められていた男性性が強い時代だったといえると思うのです。
そこから徐々に個人の強さから、シェアやコミュニティなどが求められる女性性の時代に移ってきたのをどことなく感じられますよね。
鳥山明さんや尾田栄一郎さんなどの超天才漫画家さんというのは、時代の空気感を読む能力が人の何倍も優れています。
なので、もし鳥山明さんが今、ドラゴンボールを描き始めるとするならば、大分孫悟空のキャラクター性は変わるのではないでしょうか??
また、今ジャンプの中では、鬼滅の刃というONE PIECEを上回る人気を誇る漫画が生まれていますよね♪
その主人公の竈門 炭治郎くん。
彼はルフィよりはるかに女性性が強いキャラクターですよね。
こうした所から、まだまだ女性性の強い時代が続くのではないか?と推測できて面白いです♪
流行りの漫画やドラマ、映画は今の時代の空気感を確実に表しています。
そうした視点でエンタメと触れると、新しい発見があるかもしれませんということが今日はお伝えしたかったです♪
今日も読んでくださってありがとうございます(^ ^)
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