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遅らせられる類の老化①(病理的老化)

前回の記事で2種類の老化があると書きました。

その1つが病理的老化
いわゆる病気による老化です。

私が今学んでいる国際薬膳師のテキストには老化については
・年齢による老化
・病気による老化

の2種類を指摘されています。

(ちなみに国際薬膳師とは薬膳の資格としては最高位に位置するものです。調べてみると、他にも国際薬膳調理師というのがそれに当たります)
参照:https://yakuzenshi-kai.jp/kokusaiyakuzenshi.html
   https://syokuyou.jp/shikaku/yakuzaishi/

その一方、
薬膳や漢方・東洋医学の分野の一般的に出回っている書籍や薬膳初心者でも受講可能な講座では、
老化については「腎をケアしましょう・肺も脾もケアしましょう・気血水の流れや質をよくしましょう」的なもの、つまり病気に限らずといったニュアンスのものばかりです。(あくまで私が読んできた十数冊や幾つかの講座、拝読したインターネット情報達の中です)

私自身の実感としても、
疲れやストレスが溜まっている時や十分な休みや栄養を取れていないなという時は見た目に老け込んだなと思うこともあれば、頭の回転が鈍ったり体力の衰えを感じることがあります。

このままでは病気になってもおかしくない・・というまだ病気ではないタイミングでの体感や見た目の話です。

もちろん病気による老化と比べればその速度は緩やかではあります。

ですが例えば、疲れもストレスも溜まっていない人と溜まり続けている人とでは後者の人の方が老化速度は速いはず。

だったらやっぱり、病気でなくてもケアすべきだし病気にならないようにケアしたいところ。

(健康に気をつけていた人が大病患って「なんで??」ってみんな首傾げることもあれば、不摂生の人が元気に長生きしている場合も多々あるけど、、、それはそれで中医学的に言うと先天の精が少なかったとか←ざっくり言えば生まれつきの体質、目には見えないけど気をつけていた人はストレスや苦労が多かったりとか、、、何かしらやっぱり日々の生活にその原因が隠れているのだろうなと思ったりもします。それと、それぞれが背負ってる寿命という運命もあるのかも??・・だとしても、生きている間は健康で老化速度は遅めにしたい・・)

つらつらと書いてきましたが、ここでは病気ではなくとも老化を遅らせるための東洋医学的な見解を記していきます。

老化に関わりの深い臓

まずは基礎知識から。

五臓の中でも特に関わりの深いのが””です。
他にも””と””も関わりの深い臓です。
この2つはそれぞれ腎に影響を与えやすい臓でもあります。

そのことについて、下図の五行論の表で見てみましょう。

腎は水
の分類にあります。
脾は土肺は金に分類されます。
土から水へ、金から水へ、それぞれ矢印が出ているのが見れます。これが影響を与えているという意味です。

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つまり、脾と肺の状態が悪ければ腎はその悪影響を受けるということです。


(つづく)


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