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【詩】青いインク


ぐっと殴り書き 重ねた紙の束に写る跡
その一本道は 鋭くて 怯えてる
青いインクに 君の匂いがする
いまこの瞬間生きている人の匂いだ

氷河期と氷河期のあいだに挟んだ栞を
いつまでも いつまでも 覚えてる
君が借りたかった本は
図書館で他の誰かがまだ借りてるから
いまこの瞬間 ログインした人生を楽しんで

生きるのは 息をするくらい簡単だ
一寸先には飛び越えるよ 
歴史を 今を 遠い未来の私を

時点で生きる人たちは誰もが懸命だ
苦い人生も放り込んで
繰り返し言って 筆圧で刻んで
私は青いインクに弾丸を込める



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