薬局活用ガイド

賢く薬局を活用するための情報をお届けしていきます。薬を安全に使うために、そして健康づく…

薬局活用ガイド

賢く薬局を活用するための情報をお届けしていきます。薬を安全に使うために、そして健康づくりのために、あなたにとって「良い薬局」を見つける役に立ちますように。プロフィール:https://onl.la/qYa8ET8

マガジン

  • 暮らしの薬学

    私たちが日常的に使っている洗剤やシャンプー、ボディソープ、歯磨き粉、防虫剤や殺虫剤などあらゆる日用品に化学物質が使われていて、実は注意が必要なこともある。薬剤師が科学者の視点で正しい使い方を教えます。

  • 知っておきたい 高齢者の薬の使い方

    薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えしていきます。 薬には病気を治す効果がある一方で、副作用が起こることもあり、生活に支障をきたしたり思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていれば特に問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。

  • 薬剤師が本音でオススメする市販薬

    体調が悪いとき、病院に行かずに、すぐに買って使える便利な市販薬。 しかし、果たしてその中から自分に合った商品を選べている方はどのくらい居るでしょうか? 薬を買うときは自分で判断せずに、薬局で薬剤師や登録販売者に自分の症状を説明して、商品選びを相談してもらいましょう。 このコーナーでは薬剤師の視点からオススメしたい市販薬を紹介してもらいます。 自分に合った薬を選ぶ参考としてご活用下さい。

  • 薬局活用ガイド(基礎編)

    薬局の活用方、お薬の正しい使い方など、基本的なお話しをまとめています。

  • 【薬局活用アニメ】薬局へ行こう!

    薬局の活用方法を紹介する動画を作りました。けっこう面白いですよ。 (※薬局関係者の方へ 薬局の待合室などでこの映像を流し、患者さんへの情報提供にご活用下さい)

記事一覧

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~④熱中症を防ぐ、熱中症の応急手当

熱中症は、学校や、家の中でも十分に起こりえる症状です。熱中症にならないように日ごろから注意しておくこと、そして、突然熱中症になった場合に備え、応急手当の知識を備…

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~③脱水症時の正しい水分補給

経口補水液とは?「脱水症」は体液が少なる状態でしたね(暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~②体液と脱水症参照)。体液の組成は、水と塩分ですから脱水傾向にある…

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~②体液と脱水症

体液が少なくなることが脱水症前項『暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~①熱中症とは?』のところで、「熱中症」は過度な温熱ストレスで脱水、塩分欠乏、体温調整機…

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~①熱中症とは?

ミズホ「夏は熱中症に注意!ってよく見かけるから、夏になったら経口補水液とか買って、熱中症対策やればいい~なんて思っていたら、夏が来る前に子供が部活で熱中症になっ…

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑨血液を固まりにくくする薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使って…

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑧睡眠薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使って…

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じんましん(蕁麻疹)に効く薬~薬剤師が本音でオススメする市販薬㉕

じんましん(蕁麻疹)とは、皮膚の一部に膨疹(ぼうしん)と呼ばれる少し膨らんだ発疹が現れる病気です。食物やストレスをきっかけに発症するものもありますが、原因を特定…

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暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~④ 健康な肌の条件、ニキビケア

トラブルのない健康な肌でいたい!顔の皮膚は、体の皮膚よりもとても繊細です。間違った洗顔をしたり、スキンケアを怠ると健康な肌を保つことはできません。ここではフェ…

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暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~③ クレンジング、洗顔、そしてスキンケア

洗顔だけで落ちない油分のよごれはクレンジングで・・お化粧をしていたり、日焼け止めを塗っていたり、顔には洗顔フォームだけでは落としづらい油分の汚れ、そして皮脂汚…

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暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~②スキンケア商品

洗顔後、スキンケアに何を使っていますか?正しく洗顔(暮らしの薬学【からだ洗剤・洗浄編】④~<正しい洗顔方法>をご参照ください)した後は、スキンケアが大事でした…

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暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~①皮膚の構造と役割

ミズホ「高校生の男の子は、最近、顔のニキビがとても気になるらしくて・・・・しょっちゅう顔洗ってるわ・・・・。私はオイリー肌だったと思っていたのに肌ががさがさして…

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薬剤師が解説★話題の市販薬~内臓脂肪減少薬アライとは?

タイトル周りが「薬剤師が本音でオススメする市販薬」のデザインに似ていますが、今回は特別編です。 はじめに今年4月8日、大正製薬から、日本初の内臓脂肪減少薬「アライ…

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健康食品は薬ではありません

錠剤やカプセル状の健康食品・サプリメントは、形状が薬のように見えますが、薬とはまったく違うものです。 健康食品を薬と同じように考えて使うことで病気の治癒が遅れた…

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暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】~④臭いを防止するために

赤ちゃんの使用後のおむつをしばらく置いておくと臭いが気になりますね。でも赤ちゃんがいるところに消臭芳香剤を置くのって、大丈夫なのでしょうか? 消臭芳香剤は、生活…

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暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】~③消臭芳香剤の選び方と使用上の注意

消臭芳香剤はいろいろなものがありますね。置き型でも液体やゲル状など。スプレータイプもあります。居間、トイレ、玄関などそれぞれの場所に併せて商品がありますので、正…

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暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】身近な臭いをコントロール~②消臭メカニズム

トイレの臭いや台所のにおい。車の中のにおいや下駄箱の臭いなど、いろいろな場所で嫌な臭いは発生します。これらの臭いを消して、いい香りにする商品について解説します。…

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暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~④熱中症を防ぐ、熱中症の応急手当

熱中症は、学校や、家の中でも十分に起こりえる症状です。熱中症にならないように日ごろから注意しておくこと、そして、突然熱中症になった場合に備え、応急手当の知識を備えておきましょう。 熱中症は、真夏の気温が非常に高い時に多いわけではなく、まだ熱さに慣れていないときになりやすいとも言われています。そこで、暑さへ体を慣らすこと(暑熱順化:しょねつじゅんか)が大切です。 暑さへのからだのならし方~暑熱順化暑熱順化とは、体を暑さに慣れさせることです。暑熱順化のポイントは、本格的な暑さ

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~③脱水症時の正しい水分補給

経口補水液とは?「脱水症」は体液が少なる状態でしたね(暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~②体液と脱水症参照)。体液の組成は、水と塩分ですから脱水傾向にある場合や脱水症になった場合は、これらを同時に補給(補水)します。水だけを補給しても体は水をためておけず、尿や便になって排泄されてしまいます。塩分には、水を吸いとる力があり、体に水をためる働きがあるため、同時に補給する必要があるのです。さらに、塩分による水の吸収能力は、糖分を同時に摂ることで高まります。 このような補水を目

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~②体液と脱水症

体液が少なくなることが脱水症前項『暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~①熱中症とは?』のところで、「熱中症」は過度な温熱ストレスで脱水、塩分欠乏、体温調整機能が低下するような状態になることで、「脱水症」は「熱中症」に見られる障害の一つと説明しました。 ここでは、「脱水症」についてさらに詳しく説明します。 「脱水症」は、ずばり、「体液が減少した状態」なのです。 では、体液ってなんでしょうか。体液は、血液、リンパ液、汗、尿、唾液、涙そして便にも存在する水と塩分(電解質)が混

暮らしの薬学【予防しよう!熱中症編】~①熱中症とは?

ミズホ「夏は熱中症に注意!ってよく見かけるから、夏になったら経口補水液とか買って、熱中症対策やればいい~なんて思っていたら、夏が来る前に子供が部活で熱中症になったらしいの。暑くなる前も危険なのね~」 薬剤師ナナコ「熱中症って夏のもの!って思っている人が多いけど、熱中症が多く発生するのは梅雨が明けたころの蒸し暑い日や、2月から5月にかけても起きています。さらに小学校の低学年は高学年より体力が劣るため、熱中症にもなりやすいとも言われているのよ。重度の熱中症になると命の危険もあるか

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑨血液を固まりにくくする薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。 この連載では、薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えします。 なぜ血液を固まりにくくする必要があるの?◎血を止める仕組み(止血作用) 血管の損傷

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑧睡眠薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。 この連載では、薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えします。 睡眠のメカニズム1日の中で体は以下のようなサイクルを繰り返しています。 ・朝:日光を

じんましん(蕁麻疹)に効く薬~薬剤師が本音でオススメする市販薬㉕

じんましん(蕁麻疹)とは、皮膚の一部に膨疹(ぼうしん)と呼ばれる少し膨らんだ発疹が現れる病気です。食物やストレスをきっかけに発症するものもありますが、原因を特定できないケースも多いといわれています。 薬局で購入できる市販薬にも、こうした症状に対応する製品があります。今回は「じんましん」へのオススメを薬剤師の皆さんにセレクトして頂きました。 ◎今回推薦してくれた薬剤師のみなさん(小豆田くら子/宇野さらら/百里香ひかた/ゆきつばめ ※五十音順) レスタミンUコーワ錠(興和)抗

暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~④ 健康な肌の条件、ニキビケア

トラブルのない健康な肌でいたい!顔の皮膚は、体の皮膚よりもとても繊細です。間違った洗顔をしたり、スキンケアを怠ると健康な肌を保つことはできません。ここではフェイシャルスキンケアのまとめとして乾燥肌、敏感肌、そしてニキビ肌を改善するために大切なことを説明します。 肌を健康にする条件(乾燥肌、敏感肌)皮膚の一番外側にある角質層は外部の刺激から肌を保護し、肌内部の水分を保持する「バリア機能」を担っています。この「バリア機能」が低下すると肌は乾燥(乾燥肌)し、刺激に敏感(敏感肌)

暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~③ クレンジング、洗顔、そしてスキンケア

洗顔だけで落ちない油分のよごれはクレンジングで・・お化粧をしていたり、日焼け止めを塗っていたり、顔には洗顔フォームだけでは落としづらい油分の汚れ、そして皮脂汚れがあります。まず、この油分たっぷりの汚れを落とす必要があり、これをクレンジングと呼んでいます。 クレンジング剤にはいろいろな種類があり、油剤、水分、界面活性剤の配分比率の違いにより、クレンジングオイル、クレンジングリキッド、クレンジングジェル、クレンジングクリーム、クレンジングミルクなどの種類があります。落としたい化

暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~②スキンケア商品

洗顔後、スキンケアに何を使っていますか?正しく洗顔(暮らしの薬学【からだ洗剤・洗浄編】④~<正しい洗顔方法>をご参照ください)した後は、スキンケアが大事でしたよね。(暮らしの薬学【からだ用洗剤・ケア編】~②洗浄後のケア 参照) 洗顔後の保湿ケアには、主に化粧水、乳液、クリームなどが使われます。これらは短時間で効率よく保湿ケアできるのが利点です。化粧水、乳液、クリームについて説明します。 ◇化粧水  化粧水には、肌をやわらかく保つ「柔軟化化粧水」や、毛穴を引き締める「収斂

暮らしの薬学【スキンケア・フェイシャル編】~①皮膚の構造と役割

ミズホ「高校生の男の子は、最近、顔のニキビがとても気になるらしくて・・・・しょっちゅう顔洗ってるわ・・・・。私はオイリー肌だったと思っていたのに肌ががさがさしてきて、年のせいかしら?」 薬剤師ナナコ「思春期になるとニキビが気になるのはよくあることよね。今は、男性化粧品が豊富に販売されてるし、スキンケアに興味ある男子が増えたと感じます。老若男女問わず、自分のお肌に関心を持つことは大事、正しいスキンケア(フェイシャル)について勉強しましょう。」 皮膚の役割って?ターンオーバーっ

薬剤師が解説★話題の市販薬~内臓脂肪減少薬アライとは?

タイトル周りが「薬剤師が本音でオススメする市販薬」のデザインに似ていますが、今回は特別編です。 はじめに今年4月8日、大正製薬から、日本初の内臓脂肪減少薬「アライ」が発売開始されました。 「アライ」は腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少を効能としてうたっています。 通常、食事中に含まれる脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼによって分解され、吸収されますが、「アライ」を服用することによって、有効成分オルリスタットがリパーゼに結合し不活性化することで脂肪の分解を阻害し、脂肪の一部は

健康食品は薬ではありません

錠剤やカプセル状の健康食品・サプリメントは、形状が薬のように見えますが、薬とはまったく違うものです。 健康食品を薬と同じように考えて使うことで病気の治癒が遅れたり、症状が悪化したりすることもあります。 特に薬の服用中の利用には注意が必要です。 健康食品の宣伝にはとても魅力的な期待をさせるものが多いですが、身体の安心を守るためにも薬局での相談をおすすめします。 健康食品の分類健康食品でも、現在では健康機能の表示を許されている商品があります。 トクホ(特定保健用食品)や機能性表

暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】~④臭いを防止するために

赤ちゃんの使用後のおむつをしばらく置いておくと臭いが気になりますね。でも赤ちゃんがいるところに消臭芳香剤を置くのって、大丈夫なのでしょうか? 消臭芳香剤は、生活空間のにおいをコントロールできる上で、重要な日用品ですが、その香料が、化学物質過敏症を起こす可能性もあり(①におい、悪臭とはQ&A参照)、日常生活での使用をよく考えなければなりません。いずれにせよ、悪臭発生を抑えることが基本です。 日常生活でできる悪臭防止対策は、「くさいものには蓋をする」「においのもとは素早く片付け

暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】~③消臭芳香剤の選び方と使用上の注意

消臭芳香剤はいろいろなものがありますね。置き型でも液体やゲル状など。スプレータイプもあります。居間、トイレ、玄関などそれぞれの場所に併せて商品がありますので、正しく選んで使いましょう。 使用する場所に応じて消臭芳香剤を選びましょう!トイレ、玄関、そしてリビングなど、それぞれの空間のにおいは違いますよね。現在市販されている消臭芳香剤は、薬機法等法的規制の対象外ですが、各社製造メーカーが自主基準を作り、消費者に分かりやすく“名称”や“用途”そして使用上の注意を記載しています。使

暮らしの薬学【消臭・芳香・防臭剤編】身近な臭いをコントロール~②消臭メカニズム

トイレの臭いや台所のにおい。車の中のにおいや下駄箱の臭いなど、いろいろな場所で嫌な臭いは発生します。これらの臭いを消して、いい香りにする商品について解説します。 いや~な臭い、眼に見えない物質を“消す”マジック?!消臭には、大きく3つあります。①物理的消臭法(吸着法、マスキング法、シーリング)、②化学的消臭法(洗浄および中和法、特殊薬剤スプレー法)、③生化学的消臭法(生理活性物質の利用、微生物による方法)があります。次に日常生活でよく使われる消臭について説明します。 冷蔵庫