最近の記事

7月21日

「DIE WITH ZERO」という本を読んだ。 ベストセラーの本は各ジャンルにあるけれども、文芸に関しては当てにならぬ。実用というか自己啓発のたぐいも、結局は自分の好みに合うかどうかという要素が大きい。そういう考えから、日頃ベストセラー書籍が並んでいるのを見ても、またか、としか思わない。 ただ、小さな書店でも、ベストセラーの棚に長々と居座っているような本は一応チェックしてみたくなる。この「DIE WITH ZERO」は題名が内容をダイレクトに表しており、題名は大事だな、題名

    • 7月14日

      「アンサンブルコンテスト」も「君たちはどう生きるか」もDVDレンタル店に置いてある。しかし観る気はしない。 先般、邦画をレンタルして観た。「アナログ」「月の満ち欠け」である。これらは多少心に残るものではあったが、異能力とかが普通に出てくるアニメとは違い現実のものだから、少々物足りないかと思ったのも事実である。 まあ、これらの邦画に大して感動しなかったのは、異能力がないからという理由ではなく、地味だから、という理由だろう。 マーク・トウェインの「人間とは何か」を読んでいたのだ

      • 「夜のクラゲは泳げない」全話見た

        さて、ユーフォニアム3が終了したので、日曜夕方に毎週書いていた感想ももう書くことがない。 そもそもアニメを一回見て、記憶を頼りに感想を書くことがそんなに有用かどうかは分からない。だがそもそも繰り返し見たくなるアニメもなかなかない。 先月終了した「夜のクラゲは泳げない」をぼちぼち視聴し続け、最後まで見た。この作品のキャラデザインは、キャラの顔が目新しい感じがして、気に入った。特に目の描き方である。 その昔、ジャンプなどの少年漫画では女の子を可愛く描く作品がなかなかなかった。全く

        • ユーフォニアム3・最終回見た

          順当な結末といえるだろう。 これまで緊張感、不協和を来していた吹奏楽部が一つにまとまっており、部員も仲の良さを前面に出しており……。 多分、これまで第一回~第十二回を見た視聴者が、「こうだったらいいのにな」と思うような結末をしっかり見せたのではないだろうか。 全然意外な部分はなく、まともな結末だったので、あまり感動もない。 やはり、これまでやってきた話が不満足の部分が大きく、大団円という形で最後に帳尻を合わせにきたのだと思うが、じゃあこれまでの話は一体何だったのか? という疑

        7月21日

          ユーフォニアム3・第十二回見た

          感想を書くときはいつもネットの評価を一切見ない状態で書いているので、今回もそのようにする。 オーディションがあり、どちらが吹いているか見えない状態で、部員全員の挙手で決めるという展開になった。しかし最後の決定は意外な方法で行われた……。 この3期では麗奈が滝先生を信奉し、全国金を目指してドラムメジャーを務めており、また麗奈は愛嬌はあまりないけれど「特別」になるという描写をされている。 そのような経緯からすると、最後の麗奈の感情発露というのは(代替案が思いつかないほど優れた思い

          ユーフォニアム3・第十二回見た

          ユーフォニアム3・第十一回見た

          今回のテーマは久美子の進路と、麗奈との今後の関係だった。 まあ、一話まるまる使って、決めたことが「音大には行かない」というのはちょっとショボいな。 麗奈が、久美子が音大に行かないなら関係を終わりにする、と言い出したのも、ブレないというか、依怙地な不器用なキャラだなぁと思ったけれど、そのことになぜあまり魅力を感じないのか。今まで部活で一緒の目標を目指してきたけれど、それがもうすぐ終わる。部活で全国金をとることから、将来留学して音楽を続けることを決めるわけだが、初見だったら麗奈が

          ユーフォニアム3・第十一回見た

          ユーフォニアム3・第十回見た

          今回は久美子が本当の気持ちを声にするという回だった。 よく考えると、主人公が心の声でブツブツ言っていても、その気持ちを今まで誰にもぶつけなかったというのは、不自然な感じである。そういう作品は他にもあるけれど、若人向けの作品であるからやはり本音の表出によってカタルシスが成立するのが望ましいと思っている。そして本作は今回ついに、前半のギスギス最高潮を経て、やっとそういう展開を迎えた。 いかんせん、演奏シーンがほとんどなく、せめて音だけでも入れてくれれば、と思うのだが、関西大会とか

          ユーフォニアム3・第十回見た

          ユーフォニアム3・第九回見た

          麗奈は本当にブレないキャラだなぁ。 しかし本作では頑固というか依怙地という印象も受けてしまう。上級生なので、全国金に向けて邁進する必要があるのは分かるが……。 久美子は真由との対峙で苦労してきたが、今度は部長としてさらに苦労する描写になっている。ここまでくると久美子に同情してしまうが、話が進むのが遅いよなぁ。全国大会までちゃんと描写できる余裕があるのか心配になってきた。 まあ、親友の麗奈とあっさり切れるのはおかしいので、秀一とかが根回しをして久美子と元通りうまくやっていけると

          ユーフォニアム3・第九回見た

          ユーフォニアム3・第八回見た

          今回も極めて丁寧な作りだった。 久美子にとどまらず、周りの生徒もオーディション結果をどう思うのか。それは来週以降明かされるわけだが……。 第八回といえば、1期では麗奈の熱い告白があったよなぁ。今回も予告編で久美子の険しい顔が出ていたから、烈しいバトルをちょっと期待したが、それは今後あるのだろうか。 2期の主要テーマはあすかとの確執だったと思うが、3期で真由をどう扱っていくのか、前に述べたように、何となく皆がもやもやを抱えたまま「部活ってこういうものだよね」という諦念を視聴者に

          ユーフォニアム3・第八回見た

          ユーフォニアム3・第七回見た

          以前の感想で、久美子と真由が烈しく衝突し、友情?が生まれる展開を期待していたが、今回を見るとあまりそうはならないかなと感じた。 久美子は真由に対して、もやっとした気持ちはありそうだが、いちいちリアクションに戸惑ったり悩んだりしているし、過去の自分を見ているようでもあると述べている。 今回は家族総出で久美子の進路を心配したり、葉月が進路をあっさり決めたりしているから、久美子が部長をやりつつ進路をしっかり決める流れになるのが普通だと思うが、そうなるとは限らない。久美子の性格は急変

          ユーフォニアム3・第七回見た

          ユーフォニアム3・第六回見た

          オーディションの話だった。 部活ものの物語をやる時、部活あるあるを期待している視聴者に向けた配慮はあると思う。まあ自分は吹奏楽やったことがないが、吹奏楽部の定番的な活動というのがまずあって、その中で尺の問題や作画のカロリーを勘案して、最も見せるべき場面を取捨選択することが、こういうアニメには求められるだろう。 本作は久美子が三年生で、部長をやりつつ、進路のことも考えている。三年生の一年間をしっかり最後まで描写してくれることを期待している。 脇役というか、一年生、二年生もちゃん

          ユーフォニアム3・第六回見た

          ユーフォニアム3・第五回見た

          1期からの長い歴史を踏まえたエピソードになっていた。 久美子が進路をどうするか、という問題が中心であり、あがた祭りでは1期と同じく、久美子が麗奈と二人で過ごす中で(1期よりも友愛の情がより踏み込んだ形であったが)、麗奈の熱い魂に触れることになった。 部活ものなので毎年同じようなスケジュールで動くものであり、それを長編のアニメシリーズにしていく中で、リフレインすることが大きな感動を生むことはすでに分かっている。またただ繰り返すのでなく少し変奏することで過去作からのファンが喜ぶ、

          ユーフォニアム3・第五回見た

          ユーフォニアム3・第四回見た

          色々きれいにまとめた回だったな。 部長の久美子がこうやって各エピソードで部員の悩みを聞いて解決に導くという展開が(ユーフォニアムとしては)新しいといえる。 麗奈も緑も先輩として職責を果たしているのがいい。 コントラバスで合奏するラストも、楽器ができる者たちが心を通わせる道筋として理に適ったものといえる。まあ、毎回悩み相談をしつつ楽器もやって、となると少々詰め込み過ぎになりそうだが、私としては楽器の演奏パートを増やしてほしいと思っている。 一年生のことはあまり分からないので予想

          ユーフォニアム3・第四回見た

          ユーフォニアム3・第三回見た

          全国大会で金賞を目指すとなると、初心者の一年生にとっては大変な練習になるだろう。 麗奈も容赦なく指導するので、怖がる下級生も出てくる。 過去のシリーズとは違って三年生なので、自分たちの練習のほか後輩たちのサポートがますます必要になってくる。 ただ、女子中心のドラマが続くと少々息苦しいので、滝教諭の言葉を途中にうまく入れて、気分転換できているのは良いと思う。 あとサリーと真由の見た目がちょっと区別つきにくいのがマイナスだなと感じた。どっちも新キャラで髪も似た感じだし……。 真由

          ユーフォニアム3・第三回見た

          ユーフォニアム3・第二回見た

          本日第二回が放映された。 麗奈は昔はちょっとヤバい子だったのに、すっかりまともな上級生になってしまったな。でも今後烈しい感情をむき出しにする展開がきっとあろうかと思う。その相手は久美子しかいないだろう。真由が毒のある子なのかどうかは原作を知らぬので何とも言えないが、みんなで楽しく演奏するのが好きと言っていたし、そこからどんでん返しがあるとしてもそんなに面白くなるだろうか。 部を総攬する仕事と、楽器吹きとしての仕事と、久美子が大変な思いをしそうなことは分かる。旨くなりたい~と言

          ユーフォニアム3・第二回見た

          百合小説感想

          「百合小説コレクションwiz」(河出文庫)というのが一年ちょっと前に発売されて、その頃購入したのだが、ほとんど手つかずだった。なんとなく、渋とかに投稿されている玉石混淆の延長みたいなものだと思っていたからかもしれない。百合創作がそもそも誰をメインターゲットにしているかは、各自ご承知かと思うが、「コミック百合姫」にもあるように、舞台設定は現代ものから異世界、ファンタジーものまで色々ある。百合を真に愛好する人々はどんな設定の話にも百合表現を発見し愛好するものだろうし、お話に様々な

          百合小説感想